大浴場
大きな窓から光が差し込む明るい内湯と、高原の風が抜ける露天風呂を備えたメインの浴場。露天風呂からは眼下に雫石の田園風景、遠くに奥羽山脈の稜線が横たわり、湯に身を沈めたまま季節の移ろいを眺められる。硫黄の香りをまとった白濁の湯はやわらかく肌を包み、体の芯までじんわりと熱を届ける。晴れた夜には満天の星、冬には音のない雪見の湯となり、時間帯や季節ごとに違う表情を見せる。早朝から夜更けまで開いており、滞在中に何度でも通える。
岩手県 雫石町
源泉掛け流しの天然温泉を五つの湯で巡る岩手山中腹の宿
「休暇村岩手網張温泉」は、岩手県岩手郡雫石町にあるリゾートホテル。岩手山の中腹、十和田八幡平国立公園の懐に建ち、旧火口から湧く1300年の歴史をもつ源泉掛け流しの天然温泉を、館内外あわせて五つの湯で味わえる。硫黄の香りをまとった青みがかった白濁の湯は、季節や沢水の量によって濁りも香りも表情を変える。内湯と露天を備えた大浴場、湯治場の風情を残す板張りの内湯、吊り橋を渡った先の別館の浴場、森を歩いて辿り着く沢沿いの野天風呂、木道の足湯と、趣の異なる湯を巡る時間そのものが旅になる。露天風呂からは雫石の田園と奥羽山脈の山並みが広がり、晴れた夜には満天の星が降りそそぐ。
大きな窓から光が差し込む明るい内湯と、高原の風が抜ける露天風呂を備えたメインの浴場。露天風呂からは眼下に雫石の田園風景、遠くに奥羽山脈の稜線が横たわり、湯に身を沈めたまま季節の移ろいを眺められる。硫黄の香りをまとった白濁の湯はやわらかく肌を包み、体の芯までじんわりと熱を届ける。晴れた夜には満天の星、冬には音のない雪見の湯となり、時間帯や季節ごとに違う表情を見せる。早朝から夜更けまで開いており、滞在中に何度でも通える。
板張りの腰壁に木目調の風呂桶と風呂イスが並ぶ、湯治場の風情を色濃く残す内風呂。小ぶりな湯船からは湯が絶えずあふれ、少し熱めに保たれた湯が体をすばやく温める。硫黄の香りが立ちのぼる静かな空間には余計な装飾がなく、湯そのものと向き合う時間が流れる。湯上がりには浴場前のテラスで涼み、冬は軒先に育つ氷柱を眺めるのも楽しみのひとつ。素朴なしつらえだからこそ、この土地の湯の力が直に伝わってくる。
本館から木道と吊り橋を歩いて渡った先に建つ別館の浴場で、宿泊者は無料で利用できる。男女それぞれに内風呂と露天風呂があり、露天風呂からは山裾の先に広がる雫石の田園風景を一望できる。この地の湯が明治初期に湯治場として開かれた場所に近く、湯船に身を沈めると、人々がこの湯を目指し続けた理由が肌で分かる。館内には食事処や広い休憩室、コミック文庫もあり、湯上がりの時間もゆっくり過ごせる。冬期は露天風呂が休止となる場合がある。
ホテルの玄関から森の中を歩いて向かう、滝の落ちる沢沿いの野天風呂。男女別の脱衣小屋を抜けると岩を積み上げた湯船がひとつあり、混浴として利用する。すぐそばを流れる滝とせせらぎの音に包まれ、見上げれば木々の枝葉と空だけが広がる。湯けむりの立ちのぼる景色は、歩いてすぐとは思えない別世界だ。湯あみ着の販売があり、持参したものも使える。雪のある時期は閉鎖され、緑の季節にだけ許される湯となる。
ホテルと別館を結ぶ木道の途中に設けられた、木製の湯船の足湯。熱めの湯に足を沈めると、じんわりとした熱が脚から全身へと広がり、歩き疲れた体がゆっくりほどけていく。遠くには盛岡の市街まで見渡すことができ、風に揺れる木々の音を聞きながら腰かけていると時間を忘れる。湯めぐりの途中の小休止にも、散策の締めくくりにもちょうどいい。雪の季節は閉鎖され、新緑から晩秋までの楽しみとなる。
【日帰り入浴】10:00〜15:00(受付は14:00まで)/別館の日帰り温泉は9:00〜17:00(土・日・祝は18:00まで)
森の中にある野天風呂については、隠せない大きさの入れ墨・タトゥーがある場合は利用できないと公式に案内されている。
JAPAN'S FINEST ONSEN & SAUNA
日本最高峰の 温泉・サウナ61選
61 SELECTIONS
調べた場所の大半は、サイトにすら載せていません。その中からさらに選んだ一冊です。全軒、編集長が自分で温泉とサウナに入り、現地で確かめたことだけを書きました。