
Editors' Selection — Shizuoka
写真: おちあいろう
静岡の温泉旅館に泊まるなら、ただ眠るだけの一夜では終わらせたくない。そう考えて検索された方に向けたページです。日本各地の温泉とサウナを調べ、実際に足を運んでいる編集部が、海を見下ろす露天から山あいの渓流沿いの宿まで、静岡県から9軒だけを選びました。どこを選んでも、温泉そのものの質で後悔することはありません。あなたがやることは、どこへ行くかを決めることだけです。
静岡県 東伊豆町
水深125cmの深湯露天から、太平洋を正面に望む


写真: 伊豆ホテル リゾート&スパ
編集部コメント
大浴場の露天風呂は水深125cmの深湯だけで構成されている。浴槽内のベンチに腰掛ければ肩まで、立てば胸のあたりまで温泉に浸かる。水圧に体を預けたまま、遮るもののない太平洋と伊豆諸島のパノラマが正面に広がる。熱川高原の丘の上という立地が、この視界を成立させている。客室は全26室にテラスと海を望む温泉露天風呂があり、夜明けの色も星空も、自分たちの湯船から眺められる。館内の足湯カウンターからも同じ海が見下ろせる。
静岡県 伊東市
屋上の貸切露天風呂で、海と空だけを視界に入れる
編集部コメント
屋上に貸切の露天風呂がある。相模湾と太平洋のほかに視界を遮るものがなく、夕暮れから星空へ移る時間を人目なしに独占できる。大浴場は宿泊者専用で、太平洋を眼下に置いたまま源泉から引いた天然温泉に体を沈められる。客室の露天風呂は枯山水と土壁の庭の先にあり、湯上りはデッキのリクライニングチェアで海風を受ける。さらに宿泊者は隣接する日帰り温泉館の大露天風呂とサウナ、海洋深層水を使うタラソプールとバレルサウナも無料で使える。一度の滞在で温泉とサウナの形が何度も変わる。
静岡県 東伊豆町
露天風呂で、太平洋と星空を独占する
編集部コメント
最上階に置かれた貸切露天風呂は、視界を遮るものがなく、正面に太平洋だけが広がる。聞こえるのは波の音で、湯船を満たすのはナトリウム・カルシウム塩化物泉。保温性が高く湯冷めしにくい泉質で、体の芯に温かさが残る。夜は星空、朝は海から昇る日の出——時間帯を選んで貸し切れるのは、そこに泊まる者だけの特権になる。全室がオーシャンビューで、夜通し使える温泉専用棟「湯っくら」も備わる。海を独占する時間が、部屋でも風呂でも続く一軒。
静岡県 熱海市
全室の露天温泉と、海と重なる7階のインフィニティ風呂
編集部コメント
客室のバルコニーに専用の温泉露天風呂があり、時刻を選ばずに入れる。眼下は相模湾。朝は水平線から昇る光、夜は月明かりを映す海面が、湯に浸かったまま目の前にある。硫酸塩と塩化物を含む湯はやわらかく、上がったあとも温もりが残ると公式情報は伝える。7階の展望大浴場では、露天の湯面が海と一続きに重なる。サウナは男性がドライ、女性がスチーム、さらに男女ともオートロウリュ付きのスモークサウナ。水風呂は刺すような冷たさではなく、露天エリアに出れば潮風で熱の余韻を逃がせる。
静岡県 伊豆市
夏目漱石が静養した温泉宿


写真: 湯回廊 菊屋
編集部コメント
館内に点在する貸切風呂は4つ。桧の香りが立つ丸い浴槽、森を望む露天、寝湯を備えた湯船、湯温を自分で調整できる熱めの温泉と、どれも造りが違う。注がれるのは源泉かけ流しで、大湯殿とはまた違うやわらかさがあるという。予約は要らず料金もかからない。扉の札を確かめて入れば、そこは自分たちだけの湯屋になる。24時間開いているので、深夜も明け方も選べる。大湯殿の内湯は桂川に面し、川音が湯浴みの間ずっと続く。創業400年、夏目漱石が静養した本館が今も残る宿である。
静岡県 伊東市
源泉かけ流しの貸切風呂を心ゆくまで堪能


写真: 杜の湯 きらの里
編集部コメント
広い敷地に、趣の違う貸切風呂が3つ散らばっている。巨石をくり抜いた湯船、竹をあしらった和風の造り、岩に囲まれた静かな一角。いずれも源泉かけ流しで、予約はいらず、空いていれば何度でも入れる。洗い場がないぶん、浸かることだけに集中できる造りになっている。泉質はアルカリ性のカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で、肌に触れる感触はやわらかい。大浴場には檜の内湯、壺風呂、打たせ湯、岩造りの露天風呂が並び、2025年12月にセルフロウリュのサウナと桶風呂、常温とチラー付きの2つの水風呂が加わった。
静岡県 伊豆市
奈良時代発見の吉奈温泉を、川沿いの客室露天で独り占め


写真: 東府や Resort & Spa-Izu
編集部コメント
吉奈温泉は奈良時代に見つかったとされる伊豆最古の温泉で、無色透明のアルカリ性。肌をすべるようななめらかさが持ち味だ。約3.6万坪の敷地に館や庭園が点在し、そのそばを吉奈川が流れる。男女交替制の露天「行基の湯」は屋根がなく、岩肌を温泉が伝い、川音と葉ずれが近い。昼は木漏れ日、夜は星が見える。「臥龍の湯」は伊豆石の浴槽に檜の縁。川に面した独立棟や和洋室には客室露天があり、宿泊者は人の絶えた夜と朝に、時間を気にせず入れる。
静岡県 磐田市
地下から湧く琥珀色のモール泉を、源泉のまま露天で受ける


写真: GREENITY IWATA
編集部コメント
磐田の地下深くから汲み上げる琥珀色のモール泉が、源泉掛け流しの露天風呂を満たす。植物性の有機質を多く含み、肌に触れるとツルツルとした感触が残る湯だ。大浴場は直線で構成したDaichiと、曲線を描くSoraの二つ。男女が日替わりで入れ替わるので、一泊すれば両方に入れる。サウナも階段造りとひょうたん型で形が違い、どちらもオートロウリュが入る。水風呂は隣接し、外気浴は庭に面している。最上階のスイートには専用の温泉風呂がある。
静岡県 伊豆市
源泉掛け流しの温泉と極上サウナを宿泊者だけが体験できる


写真: おちあいろう
編集部コメント
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉の源泉掛け流しが、狩野川と伊豆の山を望む露天風呂、湯気のこもる洞窟風呂、木漏れ日の差す内湯へそれぞれ注ぐ。外来客を取らない宿泊者専用の造りなので、夜と朝の浴室は泊まった者の時間になる。国の登録有形文化財を改装した別棟「シャクナゲ」には広い専用露天風呂があり、同じ源泉を人目のない場所で独占できる。茶室サウナや川縁のバレルサウナを含む五つのサウナが敷地に点在し、水風呂には狩野川の水を引く。タトゥーがあっても入れる。
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