
Editors' Selection — Izu & Atami
写真: 伊豆ホテル リゾート&スパ
日本で、本当に良い温泉旅館やホテルに泊まりたい。この記事は、その望みへの答えになる。日本中の温泉とサウナを調べ、各地の施設を実際に巡っている編集部が、伊豆半島と熱海にある数多くの宿から10軒だけを選んだ。海を見渡す宿から、山あいの温泉地に建つ宿まで、どこに泊まっても外さない。あなたがやることは、この10軒の中からどこへ行くかを決めることだけだ。
静岡県 熱海市
全客室の露天風呂に、掛け流しの温泉と相模湾










写真: リブマックスリゾート熱海Ocean
編集部コメント
全客室に天然温泉掛け流しの露天風呂が付く。湯船は檜か信楽焼の陶器で、目の前には相模湾と熱海の市街が広がる。部屋の露天風呂なので、夜遅くも朝早くも、ほかの客を気にせず海を見ながら温泉に浸かれる。大浴場には海風が通る展望露天風呂があり、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。炭酸泉風呂もある。フィンランド式のサウナ室と水風呂を出たあとは、海風の中で外気浴ができる。部屋の温泉と大浴場を、滞在の時間に合わせて使い分けられる一軒だ。
静岡県 伊豆市










写真: おちあいろう
静岡県 伊豆市
伊豆最古の吉奈温泉を、吉奈川沿いの岩風呂で










写真: 東府や Resort & Spa-Izu
編集部コメント
吉奈温泉は奈良時代に見つかった伊豆最古の温泉で、古くから子宝の湯として知られてきた。無色透明のアルカリ性で、肌をすべるようななめらかさが特徴だ。露天風呂「行基の湯」は屋根のない岩風呂で、すぐそばを吉奈川が流れる。昼は木漏れ日の下、夜は星空の下で浸かれる。伊豆石の浴槽に檜の縁を合わせた「河鹿の湯」とは男女入替制なので、泊まれば二つの造りを比べられる。宿泊者専用の貸切露天風呂「子宝の湯」もある。約3.6万坪の敷地で、この土地の古い温泉に一日かけて向き合える。
静岡県 伊豆市
客室の信楽焼露天まで、800年の源泉を掛け流す










写真: リブマックスリゾート天城湯ヶ島
編集部コメント
湯ヶ島温泉の「木太刀の湯」は、800年の歴史を持つ単純温泉で、肌あたりがやわらかい。この宿では、その源泉を大浴場、貸切風呂、客室露天風呂のすべてに掛け流している。大浴場には広い内湯のほか、岩肌に囲まれた洞窟風呂と、世古峡と猫越川の渓流を望む露天風呂がある。客室のテラスには信楽焼の露天風呂があり、夜でも朝でも、好きなだけ同じ源泉に浸かれる。日帰り入浴も受け付けているが、客室の湯船は泊まる者だけが使える。男湯には、ハルビア製ストーブでセルフロウリュができるサウナ室もある。
静岡県 熱海市
相模湾と一続きの露天風呂と、全室の温泉露天風呂










写真: 熱海・伊豆山 佳ら久
編集部コメント
7階の展望大浴場では、ガラス張りの内湯の先に、水面が相模湾と一続きに見えるインフィニティの露天風呂がある。泉質は硫酸塩と塩化物を含み、とろりとやわらかい。湯冷めしにくく、上がったあとも温もりが残る温泉とされる。全客室のバルコニーにも専用の温泉露天風呂がある。朝は水平線から昇る光を、夜は月明かりを映す海面を、時刻を気にせず部屋から眺められる。大浴場には男女ともスモークサウナと水風呂があり、屋外で相模湾の海風に当たりながら体の熱を逃がせる。
静岡県 東伊豆町
水深125cmの露天と、全客室の海を望む露天風呂










写真: 伊豆ホテル リゾート&スパ
編集部コメント
熱川高原の丘の上に建つ宿で、大浴場は水深125cmの露天風呂だけでできている。浴槽内のベンチに座れば肩まで、立てば胸のあたりまで温泉に浸かり、水圧で体が軽くなる。視界の先には、太平洋と伊豆諸島が遮るものなく広がる。全26の客室にはテラスと専用の温泉露天風呂がある。夜の星空も朝焼けの海も、部屋を出ずに好きな時間に眺められる。泉質や源泉の扱いについての公開情報は少ない。この宿の個性は、温泉の中身よりも、深さと眺めのつくりにある。
静岡県 伊東市
予約不要の貸切風呂3つと客室露天、すべて源泉掛け流し










写真: 杜の湯 きらの里
編集部コメント
敷地内に自家源泉を持つ。客室の専用露天風呂も、敷地に点在する3つの貸切風呂も源泉掛け流しだ。貸切風呂は予約不要で無料、空いていれば何度でも入れる。巨石をくり抜いた湯船、竹をあしらった壁、岩に囲まれた造りと、3つはそれぞれ姿が違う。洗い場はなく、浸かるためだけの場所になっている。泉質はアルカリ性のカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で、とろりとやわらかな湯ざわりとされる。客室露天では、夜は虫の音と星明かり、朝は里山に差す光の中で、部屋着のまま何度でも温泉に戻れる。
静岡県 伊東市
源泉掛け流しの温泉が、信楽焼の客室露天まで届く










写真: リブマックスリゾート伊東川奈
編集部コメント
塩化物・硫酸塩泉の天然温泉を源泉掛け流しで引き、大浴場、貸切風呂、一部客室の信楽焼の露天風呂のすべてで使っている。大浴場は内湯と露天風呂を備え、相模灘と緑を望む。客室付きの露天風呂なら、夜遅くでも朝早くでも、好きな時に何度でも入れる。泊まる者だけが使えるこの時間に、同じ源泉の温泉を海の景色とともに独り占めできる点が、この宿の強みだ。泉質は保温性が高いとされる。ハルビア製ストーブのロウリュサウナ室と、そのすぐそばの水風呂もある。
静岡県 東伊豆町
全室から海が見え、夜通し温泉に入れる稲取の宿










写真: 海一望絶景の宿 いなとり荘
編集部コメント
稲取温泉にあるこの宿は、すべての客室が太平洋に面している。温泉はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、保温性が高く、上がったあとも体が冷めにくいとされる。最上階のインフィニティ露天風呂「蒼空」では、湯船の縁の先に水平線が続く。展望大浴場「うみ」「かもめ」からは、海から昇る日の出が見える。温泉専用棟「湯っくら」は夜通し使える。星空の夜と夜明けの海という、泊まる者だけの時間帯を、どちらも温泉の中で過ごせる。一部の客室には源泉掛け流しの露天風呂も付く。
静岡県 伊豆市
源泉かけ流しの貸切風呂4つを、予約なし無料で24時間










写真: 湯回廊 菊屋
編集部コメント
館内に点在する4つの貸切風呂は、どれも源泉かけ流しだ。桧の香りが立つ丸い浴槽、森を望む露天、寝湯のある湯船、湯温を自分で調整できる熱めの浴槽と、造りはそれぞれ違う。予約は不要で料金もかからず、扉の札を確かめて入るだけ。24時間開いているため、深夜も明け方も自分たちだけで温泉に浸かれる。大湯殿では、桂川に面した内湯「菊風呂」で川の音を聞き、庭園露天風呂「朱雀の湯」で昼は庭の緑、夜は月や星を見上げる。泉質はなめらかなアルカリ性単純温泉。
このコレクションは、掲載許諾を得た施設の中から編集部が選びました。順位は付けていません。