青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県からなる東北は、秘湯と湯治文化の宝庫として知られる。乳頭温泉郷・蔵王・銀山・鳴子・秋保・花巻など各県の代表的な温泉地を早見表で俯瞰し、雪見や湯治といった東北らしい楽しみ方と、各完全ガイドへの入り口をまとめた総覧ハブです。
公開日: 2026.06.28
青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県からなる東北は、秘湯と湯治文化の宝庫として知られる。乳頭温泉郷・蔵王・銀山・鳴子・秋保・花巻など各県の代表的な温泉地を早見表で俯瞰し、雪見や湯治といった東北らしい楽しみ方と、各完全ガイドへの入り口をまとめた総覧ハブです。
公開日: 2026.06.28
東北(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県)は、山深い土地に湧く秘湯と、古くからの湯治場が各地に残る温泉の宝庫である。雪国らしい雪見の湯や、長く逗留して体を休める湯治文化など、ほかの地域とは少し性格の異なる温泉旅が楽しめる。結論から言えば、東北の温泉は「どの県の、どんな性格の温泉地を旅の中心にするか」を先に決めると選びやすい。
本記事は、東北各県の代表的な温泉地を俯瞰し、それぞれの詳しい完全ガイドへの入り口をまとめた総覧ハブである。県ごとの代表地と特徴を早見表で示したうえで、乳頭温泉郷・蔵王・銀山・鳴子・秋保・花巻といった名湯の性格を整理する。所要時間やアクセス、施設の営業はいずれも変わりやすいため、計画の前に各観光協会や交通機関の公式情報で確認することが前提になる。
東北が温泉に恵まれているのは、奥羽山脈をはじめとする山々が連なり、火山も点在するという土地の成り立ちと深く関わっている。山あいに湧く湯が多く、アクセスしにくい場所にある一軒宿や、自然に囲まれた温泉地が各県に残ってきた。こうした立地が、東北を「秘湯の宝庫」として語らせる背景になっている。秘湯のような立地と滞在の性格については温泉地のタイプで整理しているので、東北のどの温泉地が自分の旅に合うかを考えるときの補助線にしてほしい。
もう一つの大きな特徴が、湯治文化が色濃く残っていることである。東北には、農閑期などに長く逗留して体を休める湯治の習わしが各地に伝わり、自炊しながら長期滞在できる宿が今も残る温泉地がある。湯治という過ごし方そのものは湯治とはで詳しく扱っているが、東北を旅するうえでは、観光だけでなく「滞在して体を休める」という温泉の使い方が根づいている点を知っておくと、土地の温泉文化を理解しやすい。
加えて、東北は雪国であり、冬の雪見の湯が大きな魅力になる。雪に囲まれた露天風呂で湯に浸かる体験は東北ならではのもので、季節によって温泉地の表情が大きく変わる。雪の季節の温泉の楽しみ方や注意点は雪見風呂で扱っている。ただし冬季は積雪でアクセスが制限される温泉地もあるため、季節を選んで計画したい。
まず全体像をつかめるよう、各県の代表的な温泉地と特徴を一覧にした。ここに挙げたのは東北の温泉地のごく一部で、特徴もあくまで一般的に語られる傾向である。専用の完全ガイドがある温泉地はリンク先で詳細を確認してほしい。
| 県 | 代表的な温泉地 | 特徴(一般的に語られる傾向) |
|---|---|---|
| 岩手県 | 花巻温泉 | 花巻温泉郷として複数の湯が点在。湯治宿や渓流沿いの湯で知られる |
| 宮城県 | 秋保温泉 | 仙台の奥座敷とされる古湯。市街からのアクセスがよい |
| 宮城県 | 鳴子温泉郷 | 多彩な泉質が集まる温泉郷。湯めぐりと湯治文化で知られる |
| 秋田県 | 乳頭温泉郷 | ブナ林に点在する山あいの秘湯群。一軒宿と湯めぐりが魅力 |
| 山形県 | 蔵王温泉 | 強い酸性の硫黄泉。冬は樹氷とスキーでも知られる高所の温泉地 |
| 山形県 | 銀山温泉 | 川沿いに木造旅館が並ぶ温泉街。大正期の景観で知られる |
| 青森県 | 酸ヶ湯温泉 | 八甲田の山あいの古湯。総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」で知られる |
| 福島県 | 飯坂温泉・東山温泉 | 古くからの温泉街。共同浴場や歴史ある温泉地として知られる |
この表は性格の違いをつかむための目安であり、同じ県でもほかに数多くの温泉地がある。なお、青森の酸ヶ湯や福島の飯坂・東山には本記事に専用の完全ガイドがないため、ここでは名前のみを挙げている。以下では、専用ガイドのある温泉地を中心に、県ごとの代表地の性格をもう少し詳しく見ていく。
岩手県を代表する温泉地としてよく挙げられるのが、複数の湯が点在する花巻温泉郷である。渓流沿いに宿が連なり、観光向けの温泉から、自炊しながら長く逗留する湯治宿まで幅があるのが特徴だ。山あいの自然と、東北らしい湯治文化の両方を味わえる温泉地として知られる。
花巻の魅力としてよく語られるのが、性格の異なる湯が一つの温泉郷のなかに集まっている点である。にぎやかに過ごせる宿もあれば、静かに体を休めることを主目的にした宿もあり、旅の目的に応じて選びやすい。詳しくは花巻温泉 完全ガイドで扱っている。観光と保養のどちらに重心を置くかを先に決めると、花巻のなかでの宿選びがしやすくなる。
宮城県には、性格の異なる二つの代表的な温泉地がある。市街に近い秋保温泉と、山あいの鳴子温泉郷である。
秋保温泉は、仙台の奥座敷とされる古くからの温泉地で、市街からのアクセスがよいことで知られる。歴史のある湯でありながら都市からの距離が近く、宿泊だけでなく日帰りでも訪れやすい点が特徴だ。仙台を拠点にした旅と組み合わせやすい温泉地でもある。詳しくは秋保温泉 完全ガイドで扱っている。
一方、鳴子温泉郷は、多彩な泉質が一帯に集まることで知られる温泉郷で、複数の温泉地が含まれる。泉質の幅が広いため湯めぐりが楽しみの中心になりやすく、湯治場としての歴史も色濃い。市街に近い秋保とは対照的に、温泉そのものの多様さと湯治文化を味わいたい人に向く。詳しくは鳴子温泉郷 完全ガイドで扱っている。仙台を起点に宮城の温泉を巡るなら、性格の違うこの二つを組み合わせると幅が出やすい。
秋田県を代表する温泉地としてよく挙げられるのが、十和田八幡平の山あい、ブナ林に点在する乳頭温泉郷である。複数の一軒宿が散らばる温泉群で、山あいの自然のなかで湯に浸かる体験が旅の中心になる。東北の秘湯を象徴する存在としてしばしば紹介される温泉地だ。
乳頭温泉郷の魅力としてよく語られるのが、宿ごとに性格の異なる湯を巡る湯めぐりである。一帯には趣の異なる一軒宿が点在し、自然のなかの露天で湯を楽しめる。山あいに位置するためアクセスや積雪の見通しは事前に立てておきたい。詳しくは乳頭温泉郷 完全ガイドで扱っている。市街に近い秋保とは対照的に、不便さも含めて静けさと自然を味わいたい人に向く温泉地である。
山形県には、性格の大きく異なる二つの代表的な温泉地がある。高所に位置する蔵王温泉と、川沿いの銀山温泉である。
蔵王温泉は、蔵王連峰の山あい、標高の高い場所に開けた温泉地で、強い酸性の硫黄泉で知られる。無色透明でおだやかな湯とは対照的に、はっきりした個性の湯を求める人に向く。冬は樹氷やスキーでも知られ、季節によって楽しみ方が大きく変わるのも特徴だ。詳しくは蔵王温泉 完全ガイドで扱っている。
一方、銀山温泉は、川沿いに大正期の木造旅館が並ぶ景観で知られる温泉街だ。歴史ある街並みと、雪に包まれた冬の景観が大きな魅力になっている。蔵王の硫黄泉とは異なり、温泉街そのものの情緒と景観を味わいたい人に向く。詳しくは銀山温泉 完全ガイドで扱っている。山形を旅するなら、湯の個性が際立つ蔵王と、街並みの情緒が際立つ銀山という二つの異なる温泉地を組み合わせると、東北の温泉の幅を体感しやすい。
青森県と福島県にも、東北らしい温泉地が数多くある。本記事には専用の完全ガイドがないため、ここでは名前を中心に紹介する。
青森県でよく知られるのが、八甲田の山あいに位置する酸ヶ湯(すかゆ)温泉である。総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」と、強い酸性の湯で知られ、湯治の宿としての歴史も長い。山深い立地と独特の湯を求める人に語られることが多い温泉地だ。
福島県には、古くからの温泉街として知られる飯坂温泉や、会津の東山温泉などがある。共同浴場や歴史ある温泉街の情緒で語られることが多く、東北の温泉文化の一端を担ってきた温泉地である。いずれも、アクセスや施設の状況は変わりやすいため、訪れる前に各観光協会や施設の公式情報で確認してほしい。
ここまで見てきたように、東北の温泉は、山あいの秘湯、湯治場、酸性の硫黄泉、大正期の温泉街など、性格の幅が広い。蔵王や酸ヶ湯のようにはっきりした個性の湯を持つ温泉地もあれば、乳頭温泉郷のように自然のなかの湯めぐりが中心になる温泉地、鳴子のように泉質の多彩さで知られる温泉郷、銀山のように街並みの景観で語られる温泉地もある。
こうした多様性をふまえると、東北の温泉旅は「一つの温泉地を深く味わう」だけでなく、「性格の違う温泉地を組み合わせる」という楽しみ方がしやすい。たとえば市街に近い秋保と山あいの鳴子、湯の個性が際立つ蔵王と街並みの銀山、といった対照的な組み合わせは、同じ県内や近接エリアで巡りやすい。湯治のように腰を据えて体を休めたいなら湯治とはを、冬の雪見の湯を狙うなら雪見風呂を、温泉地のタイプから旅を組み立てたいなら温泉地のタイプをあわせて読むと、東北の温泉の見取り図がつかみやすくなる。
東北を旅する起点として仙台を選ぶ人は多い。仙台を拠点にした温泉地への行き方や向き先の選び方は仙台から行く温泉で整理しているので、仙台を中心に東北の温泉を巡る場合はあわせて参照してほしい。なお、各温泉地への所要時間やアクセス、施設の営業はいずれも変わりやすく、冬季は積雪の影響も受けるため、計画の前に各観光協会や交通機関の公式情報で確認することが前提になる。
奥羽山脈をはじめとする山々が連なり、火山も点在するという土地の成り立ちが関わっています。山あいに湧く湯が多く、アクセスしにくい場所にある一軒宿や、自然に囲まれた温泉地が各県に残ってきたため、東北は「秘湯の宝庫」として語られます。秋田の乳頭温泉郷や青森の酸ヶ湯はその代表例です。秘湯のような立地と滞在の性格は温泉地のタイプで整理しています。
過ごしたい温泉の性格によって変わります。市街からのアクセスがよく訪れやすい湯なら秋保温泉、多彩な泉質の湯めぐりなら鳴子温泉郷、自然のなかの秘湯なら乳頭温泉郷、大正期の温泉街の情緒なら銀山温泉が候補になります。どんな過ごし方をしたいかを先に決めると選びやすくなります。
できる温泉地があります。東北には、農閑期などに長く逗留して体を休める湯治の習わしが各地に伝わり、自炊しながら長期滞在できる宿が残る温泉地があります。岩手の花巻温泉や宮城の鳴子温泉郷は湯治文化で知られます。湯治という過ごし方そのものは湯治とはで詳しく扱っています。受け入れ条件は宿によって異なるため、事前に確認してください。
行ける温泉地は多く、雪に囲まれた露天風呂など東北ならではの雪見の湯が冬の魅力になります。ただし冬季は積雪でアクセスが制限される山あいの温泉地もあり、移動に時間がかかったり通行止めになったりすることがあります。雪の季節の温泉の楽しみ方や注意点は雪見風呂で扱っています。冬に訪れる場合は、交通機関や宿の公式情報で積雪と運行の状況を必ず確認してください。
仙台は東北を旅する起点として選ばれることが多く、各温泉地への移動の中心になりやすい都市です。市街に近い秋保や、山あいの鳴子は仙台と組み合わせやすい温泉地です。仙台を拠点にした温泉地への行き方や向き先の選び方は仙台から行く温泉で整理しています。同じ温泉地でも、どの都市から向かうかで所要時間や乗り換えが変わるため、起点を決めてから候補を比べると選びやすくなります。
東北は、青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県からなり、山あいの秘湯と古くからの湯治場が各地に残る温泉の宝庫である。県ごとに代表的な温泉地があり、岩手の花巻、宮城の秋保・鳴子、秋田の乳頭温泉郷、山形の蔵王・銀山、青森の酸ヶ湯、福島の飯坂・東山といった名湯が、秘湯・湯治・酸性の硫黄泉・温泉街の情緒といった異なる個性を持つ。
東北の温泉の楽しみ方の要点は、知名度だけで選ぶのではなく、「どの県の、どんな性格の温泉地を旅の中心にするか」を先に決めることである。性格の違う温泉地を組み合わせれば、東北の温泉の幅を立体的に味わえる。各温泉地の詳細は本記事からリンクした完全ガイドで、湯治は湯治とは、雪見は雪見風呂、温泉地のタイプは温泉地のタイプで確認してほしい。アクセスや施設の営業はいずれも変わりやすく、冬季は積雪の影響も受けるため、各観光協会や交通機関の公式情報で確認することが前提になる。
東北(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県)は、山深い土地に湧く秘湯と、古くからの湯治場が各地に残る温泉の宝庫である。雪国らしい雪見の湯や、長く逗留して体を休める湯治文化など、ほかの地域とは少し性格の異なる温泉旅が楽しめる。結論から言えば、東北の温泉は「どの県の、どんな性格の温泉地を旅の中心にするか」を先に決めると選びやすい。
本記事は、東北各県の代表的な温泉地を俯瞰し、それぞれの詳しい完全ガイドへの入り口をまとめた総覧ハブである。県ごとの代表地と特徴を早見表で示したうえで、乳頭温泉郷・蔵王・銀山・鳴子・秋保・花巻といった名湯の性格を整理する。所要時間やアクセス、施設の営業はいずれも変わりやすいため、計画の前に各観光協会や交通機関の公式情報で確認することが前提になる。
東北が温泉に恵まれているのは、奥羽山脈をはじめとする山々が連なり、火山も点在するという土地の成り立ちと深く関わっている。山あいに湧く湯が多く、アクセスしにくい場所にある一軒宿や、自然に囲まれた温泉地が各県に残ってきた。こうした立地が、東北を「秘湯の宝庫」として語らせる背景になっている。秘湯のような立地と滞在の性格については温泉地のタイプで整理しているので、東北のどの温泉地が自分の旅に合うかを考えるときの補助線にしてほしい。
もう一つの大きな特徴が、湯治文化が色濃く残っていることである。東北には、農閑期などに長く逗留して体を休める湯治の習わしが各地に伝わり、自炊しながら長期滞在できる宿が今も残る温泉地がある。湯治という過ごし方そのものは湯治とはで詳しく扱っているが、東北を旅するうえでは、観光だけでなく「滞在して体を休める」という温泉の使い方が根づいている点を知っておくと、土地の温泉文化を理解しやすい。
加えて、東北は雪国であり、冬の雪見の湯が大きな魅力になる。雪に囲まれた露天風呂で湯に浸かる体験は東北ならではのもので、季節によって温泉地の表情が大きく変わる。雪の季節の温泉の楽しみ方や注意点は雪見風呂で扱っている。ただし冬季は積雪でアクセスが制限される温泉地もあるため、季節を選んで計画したい。
まず全体像をつかめるよう、各県の代表的な温泉地と特徴を一覧にした。ここに挙げたのは東北の温泉地のごく一部で、特徴もあくまで一般的に語られる傾向である。専用の完全ガイドがある温泉地はリンク先で詳細を確認してほしい。
| 県 | 代表的な温泉地 | 特徴(一般的に語られる傾向) |
|---|---|---|
| 岩手県 | 花巻温泉 | 花巻温泉郷として複数の湯が点在。湯治宿や渓流沿いの湯で知られる |
| 宮城県 | 秋保温泉 | 仙台の奥座敷とされる古湯。市街からのアクセスがよい |
| 宮城県 | 鳴子温泉郷 | 多彩な泉質が集まる温泉郷。湯めぐりと湯治文化で知られる |
| 秋田県 | 乳頭温泉郷 | ブナ林に点在する山あいの秘湯群。一軒宿と湯めぐりが魅力 |
| 山形県 | 蔵王温泉 | 強い酸性の硫黄泉。冬は樹氷とスキーでも知られる高所の温泉地 |
| 山形県 | 銀山温泉 | 川沿いに木造旅館が並ぶ温泉街。大正期の景観で知られる |
| 青森県 | 酸ヶ湯温泉 | 八甲田の山あいの古湯。総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」で知られる |
| 福島県 | 飯坂温泉・東山温泉 | 古くからの温泉街。共同浴場や歴史ある温泉地として知られる |
この表は性格の違いをつかむための目安であり、同じ県でもほかに数多くの温泉地がある。なお、青森の酸ヶ湯や福島の飯坂・東山には本記事に専用の完全ガイドがないため、ここでは名前のみを挙げている。以下では、専用ガイドのある温泉地を中心に、県ごとの代表地の性格をもう少し詳しく見ていく。
岩手県を代表する温泉地としてよく挙げられるのが、複数の湯が点在する花巻温泉郷である。渓流沿いに宿が連なり、観光向けの温泉から、自炊しながら長く逗留する湯治宿まで幅があるのが特徴だ。山あいの自然と、東北らしい湯治文化の両方を味わえる温泉地として知られる。
花巻の魅力としてよく語られるのが、性格の異なる湯が一つの温泉郷のなかに集まっている点である。にぎやかに過ごせる宿もあれば、静かに体を休めることを主目的にした宿もあり、旅の目的に応じて選びやすい。詳しくは花巻温泉 完全ガイドで扱っている。観光と保養のどちらに重心を置くかを先に決めると、花巻のなかでの宿選びがしやすくなる。
宮城県には、性格の異なる二つの代表的な温泉地がある。市街に近い秋保温泉と、山あいの鳴子温泉郷である。
秋保温泉は、仙台の奥座敷とされる古くからの温泉地で、市街からのアクセスがよいことで知られる。歴史のある湯でありながら都市からの距離が近く、宿泊だけでなく日帰りでも訪れやすい点が特徴だ。仙台を拠点にした旅と組み合わせやすい温泉地でもある。詳しくは秋保温泉 完全ガイドで扱っている。
一方、鳴子温泉郷は、多彩な泉質が一帯に集まることで知られる温泉郷で、複数の温泉地が含まれる。泉質の幅が広いため湯めぐりが楽しみの中心になりやすく、湯治場としての歴史も色濃い。市街に近い秋保とは対照的に、温泉そのものの多様さと湯治文化を味わいたい人に向く。詳しくは鳴子温泉郷 完全ガイドで扱っている。仙台を起点に宮城の温泉を巡るなら、性格の違うこの二つを組み合わせると幅が出やすい。
秋田県を代表する温泉地としてよく挙げられるのが、十和田八幡平の山あい、ブナ林に点在する乳頭温泉郷である。複数の一軒宿が散らばる温泉群で、山あいの自然のなかで湯に浸かる体験が旅の中心になる。東北の秘湯を象徴する存在としてしばしば紹介される温泉地だ。
乳頭温泉郷の魅力としてよく語られるのが、宿ごとに性格の異なる湯を巡る湯めぐりである。一帯には趣の異なる一軒宿が点在し、自然のなかの露天で湯を楽しめる。山あいに位置するためアクセスや積雪の見通しは事前に立てておきたい。詳しくは乳頭温泉郷 完全ガイドで扱っている。市街に近い秋保とは対照的に、不便さも含めて静けさと自然を味わいたい人に向く温泉地である。
山形県には、性格の大きく異なる二つの代表的な温泉地がある。高所に位置する蔵王温泉と、川沿いの銀山温泉である。
蔵王温泉は、蔵王連峰の山あい、標高の高い場所に開けた温泉地で、強い酸性の硫黄泉で知られる。無色透明でおだやかな湯とは対照的に、はっきりした個性の湯を求める人に向く。冬は樹氷やスキーでも知られ、季節によって楽しみ方が大きく変わるのも特徴だ。詳しくは蔵王温泉 完全ガイドで扱っている。
一方、銀山温泉は、川沿いに大正期の木造旅館が並ぶ景観で知られる温泉街だ。歴史ある街並みと、雪に包まれた冬の景観が大きな魅力になっている。蔵王の硫黄泉とは異なり、温泉街そのものの情緒と景観を味わいたい人に向く。詳しくは銀山温泉 完全ガイドで扱っている。山形を旅するなら、湯の個性が際立つ蔵王と、街並みの情緒が際立つ銀山という二つの異なる温泉地を組み合わせると、東北の温泉の幅を体感しやすい。
青森県と福島県にも、東北らしい温泉地が数多くある。本記事には専用の完全ガイドがないため、ここでは名前を中心に紹介する。
青森県でよく知られるのが、八甲田の山あいに位置する酸ヶ湯(すかゆ)温泉である。総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」と、強い酸性の湯で知られ、湯治の宿としての歴史も長い。山深い立地と独特の湯を求める人に語られることが多い温泉地だ。
福島県には、古くからの温泉街として知られる飯坂温泉や、会津の東山温泉などがある。共同浴場や歴史ある温泉街の情緒で語られることが多く、東北の温泉文化の一端を担ってきた温泉地である。いずれも、アクセスや施設の状況は変わりやすいため、訪れる前に各観光協会や施設の公式情報で確認してほしい。
ここまで見てきたように、東北の温泉は、山あいの秘湯、湯治場、酸性の硫黄泉、大正期の温泉街など、性格の幅が広い。蔵王や酸ヶ湯のようにはっきりした個性の湯を持つ温泉地もあれば、乳頭温泉郷のように自然のなかの湯めぐりが中心になる温泉地、鳴子のように泉質の多彩さで知られる温泉郷、銀山のように街並みの景観で語られる温泉地もある。
こうした多様性をふまえると、東北の温泉旅は「一つの温泉地を深く味わう」だけでなく、「性格の違う温泉地を組み合わせる」という楽しみ方がしやすい。たとえば市街に近い秋保と山あいの鳴子、湯の個性が際立つ蔵王と街並みの銀山、といった対照的な組み合わせは、同じ県内や近接エリアで巡りやすい。湯治のように腰を据えて体を休めたいなら湯治とはを、冬の雪見の湯を狙うなら雪見風呂を、温泉地のタイプから旅を組み立てたいなら温泉地のタイプをあわせて読むと、東北の温泉の見取り図がつかみやすくなる。
東北を旅する起点として仙台を選ぶ人は多い。仙台を拠点にした温泉地への行き方や向き先の選び方は仙台から行く温泉で整理しているので、仙台を中心に東北の温泉を巡る場合はあわせて参照してほしい。なお、各温泉地への所要時間やアクセス、施設の営業はいずれも変わりやすく、冬季は積雪の影響も受けるため、計画の前に各観光協会や交通機関の公式情報で確認することが前提になる。
奥羽山脈をはじめとする山々が連なり、火山も点在するという土地の成り立ちが関わっています。山あいに湧く湯が多く、アクセスしにくい場所にある一軒宿や、自然に囲まれた温泉地が各県に残ってきたため、東北は「秘湯の宝庫」として語られます。秋田の乳頭温泉郷や青森の酸ヶ湯はその代表例です。秘湯のような立地と滞在の性格は温泉地のタイプで整理しています。
過ごしたい温泉の性格によって変わります。市街からのアクセスがよく訪れやすい湯なら秋保温泉、多彩な泉質の湯めぐりなら鳴子温泉郷、自然のなかの秘湯なら乳頭温泉郷、大正期の温泉街の情緒なら銀山温泉が候補になります。どんな過ごし方をしたいかを先に決めると選びやすくなります。
できる温泉地があります。東北には、農閑期などに長く逗留して体を休める湯治の習わしが各地に伝わり、自炊しながら長期滞在できる宿が残る温泉地があります。岩手の花巻温泉や宮城の鳴子温泉郷は湯治文化で知られます。湯治という過ごし方そのものは湯治とはで詳しく扱っています。受け入れ条件は宿によって異なるため、事前に確認してください。
行ける温泉地は多く、雪に囲まれた露天風呂など東北ならではの雪見の湯が冬の魅力になります。ただし冬季は積雪でアクセスが制限される山あいの温泉地もあり、移動に時間がかかったり通行止めになったりすることがあります。雪の季節の温泉の楽しみ方や注意点は雪見風呂で扱っています。冬に訪れる場合は、交通機関や宿の公式情報で積雪と運行の状況を必ず確認してください。
仙台は東北を旅する起点として選ばれることが多く、各温泉地への移動の中心になりやすい都市です。市街に近い秋保や、山あいの鳴子は仙台と組み合わせやすい温泉地です。仙台を拠点にした温泉地への行き方や向き先の選び方は仙台から行く温泉で整理しています。同じ温泉地でも、どの都市から向かうかで所要時間や乗り換えが変わるため、起点を決めてから候補を比べると選びやすくなります。
東北は、青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県からなり、山あいの秘湯と古くからの湯治場が各地に残る温泉の宝庫である。県ごとに代表的な温泉地があり、岩手の花巻、宮城の秋保・鳴子、秋田の乳頭温泉郷、山形の蔵王・銀山、青森の酸ヶ湯、福島の飯坂・東山といった名湯が、秘湯・湯治・酸性の硫黄泉・温泉街の情緒といった異なる個性を持つ。
東北の温泉の楽しみ方の要点は、知名度だけで選ぶのではなく、「どの県の、どんな性格の温泉地を旅の中心にするか」を先に決めることである。性格の違う温泉地を組み合わせれば、東北の温泉の幅を立体的に味わえる。各温泉地の詳細は本記事からリンクした完全ガイドで、湯治は湯治とは、雪見は雪見風呂、温泉地のタイプは温泉地のタイプで確認してほしい。アクセスや施設の営業はいずれも変わりやすく、冬季は積雪の影響も受けるため、各観光協会や交通機関の公式情報で確認することが前提になる。