基礎知識・入門編

日本のサウナの種類を徹底解説:ドライ・スチーム・塩・ロウリュの違いとは

日本のサウナには、フィンランド式ドライサウナ、オートロウリュ、セルフロウリュ、スチームサウナ、ミストサウナ、塩サウナ、遠赤外線サウナ、薪サウナなど多くの種類がある。それぞれの特徴と向いている人をわかりやすく解説する。

日本のサウナに興味を持ち始めた人が、最初にぶつかる疑問がある。

「サウナって、結局どれも同じなのではないか?」

いや、全然違う。温度も違えば、湿度も違う。息苦しさも違えば、汗の出方も違う。気持ちよさの質も違う。サウナ好きの小生から言わせてもらえば、サウナを一括りにしてしまうのは、温泉を全部同じと言うのと同じくらい乱暴である。

この記事では、日本でよく出会うサウナの種類を整理し、それぞれの特徴、向いている人、体感の違いを分かりやすく解説していく。初めての人が「自分はどのタイプが好きなのか」を見つける入口になれば嬉しい。

まず結論 日本のサウナは大きく分けて7種類ある

細かく分ければもっと多いが、まずは次の七つを押さえておけば十分だ。

  1. フィンランド式ドライサウナ
  2. オートロウリュサウナ
  3. セルフロウリュサウナ
  4. スチームサウナ
  5. ミストサウナ
  6. 塩サウナ
  7. 遠赤外線サウナ

さらに、最近は薪サウナやテントサウナのようなアウトドア型も注目されている。つまり、日本のサウナ文化はかなり多様なのだ。

1. フィンランド式ドライサウナ

日本で最も一般的なのが、このタイプである。

高温のサウナストーンやヒーターで室内を温め、比較的乾いた熱で発汗を促す。施設によって差はあるが、80℃から100℃前後の設定が多い。

いわゆる「普通のサウナ」と思われているものの多くは、これに近い。

特徴

  • 高温でしっかり汗をかける
  • 日本で最も普及している
  • 初心者でも入りやすい施設が多い

向いている人

  • 日本のサウナをまず基本から知りたい人
  • 王道の熱さを味わいたい人
  • 温冷交代浴をしっかり楽しみたい人

小生が思うに、日本のサウナ文化の中心はやはりこのタイプだ。ここを基準にすると、他の種類の違いも理解しやすい。

2. オートロウリュサウナ

近年の日本で急増しているのが、オートロウリュ付きサウナである。

ロウリュとは、熱せられたサウナストーンに水をかけ、蒸気を発生させることだ。蒸気が立つことで体感温度が上がり、汗が一気に出やすくなる。

オートロウリュは、その工程を機械が自動で行うタイプである。定期的に水が落ち、蒸気がサウナ室を満たす。

特徴

  • 蒸気で体感温度が大きく上がる
  • 短時間で強い発汗を得やすい
  • イベント感があり人気が高い

向いている人

  • しっかり熱を感じたい人
  • ドライすぎるサウナが苦手な人
  • 「ととのう」感覚を明確に得たい人

ロウリュが入った瞬間の熱の立ち上がりは、やはり格別である。小生も、よいオートロウリュの一発目には毎回ちょっと感動する。

3. セルフロウリュサウナ

サウナ好きが強く惹かれやすいのが、このセルフロウリュだ。

利用者自身が、施設のルールの範囲でサウナストーンに水をかける。自分のタイミングで湿度を調整できるため、体感のコントロールがしやすい。

ただし、好き勝手にやってよいわけではない。施設ごとに回数や量、タイミングのルールがある。

特徴

  • 湿度を自分で作れる
  • サウナ室のコンディション変化を楽しめる
  • 静かな没入感を味わいやすい

向いている人

  • サウナの奥深さを楽しみたい人
  • 熱さだけでなく湿度も重視する人
  • 自分好みのコンディションを探したい人

セルフロウリュは、ただ熱いだけではない。空気の質そのものを変える楽しさがある。ここにハマると、サウナの見方が一段深くなる。

4. スチームサウナ

スチームサウナは、高温の乾いた熱ではなく、蒸気によって身体を温めるタイプである。

温度はドライサウナより低めでも、湿度が極めて高いため、体感はしっかり熱い。息苦しさが少なく感じる人もいれば、逆に湿度の高さで重く感じる人もいる。

特徴

  • 湿度が非常に高い
  • 温度は比較的低め
  • 肌や喉が乾燥しにくい

向いている人

  • 高温のドライサウナが苦手な人
  • 息のしやすさを重視する人
  • 優しめの熱感から始めたい初心者

「サウナは熱すぎて苦手」という人でも、スチームなら案外すんなり入れることがある。

5. ミストサウナ

ミストサウナは、細かい霧状の蒸気で空間を満たすタイプだ。スチームサウナよりさらにやわらかい体感の施設も多い。

温度は高くないことが多く、発汗量で圧倒するというより、じんわり身体を温める感覚に近い。

特徴

  • 体感がやわらかい
  • 息苦しさが少ないことが多い
  • 長めに入りやすい

向いている人

  • サウナ初心者
  • 熱さに弱い人
  • リラックス重視の人

「本格的なサウナとは違う」と言う人もいるが、小生はそうは思わない。ミストにはミストの良さがある。入口として非常に優秀である。

6. 塩サウナ

日本の温浴施設でよく見かける独自色の強いタイプが、塩サウナである。

室内に置かれた塩を肌にのせ、汗とともに溶かしながら楽しむ。一般的には高温ではなく、比較的マイルドな設定が多い。

特徴

  • 発汗に加えて角質ケアの感覚がある
  • 温度は控えめなことが多い
  • 美容目的で好まれることが多い

向いている人

  • 優しい熱感が好きな人
  • 肌のつるつる感を求める人
  • ドライサウナ以外の体験をしたい人

注意点として、肌に傷があるとしみる。剃った直後なども痛いことがあるので、そこは気をつけたい。

7. 遠赤外線サウナ

日本の昔ながらの施設や健康ランドでよく見るのが、遠赤外線サウナである。

遠赤外線ヒーターで身体を温めるタイプで、じわじわ熱が入る感覚が特徴だ。サウナストーン中心のフィンランド式とは、熱の質がやや異なる。

特徴

  • じんわり温まりやすい
  • 古くから日本の施設で親しまれてきた
  • 施設によってかなり個性が出る

向いている人

  • 昔ながらの日本式サウナが好きな人
  • 強い蒸気より、安定した熱が好きな人
  • 長めに入ってじっくり温まりたい人

遠赤外線サウナには、独特の落ち着きがある。派手さはないが、しみじみ良い。そういうサウナも、日本には確かにある。

8. 薪サウナ

最近人気が高まっているのが、薪を燃やして温める薪サウナだ。

電気やガスとは異なる柔らかな熱、薪の香り、火そのものの気配が魅力である。設備としては数が多くないが、体験価値は非常に高い。

特徴

  • 熱が柔らかいと感じる人が多い
  • 香りや音まで含めて体験性が高い
  • 自然との一体感がある

向いている人

  • サウナを特別な体験として楽しみたい人
  • 自然の中で入るのが好きな人
  • ロウリュや熱の質にこだわる人

小生は、よい薪サウナに入ると「サウナは設備ではなく火の文化でもある」と実感する。

9. テントサウナ・アウトドアサウナ

川辺や湖畔、キャンプ場などで体験できるのが、テントサウナやアウトドアサウナである。

テント内をストーブで熱し、ロウリュを楽しみ、そのまま外気浴や水辺へ向かう。この開放感は屋内施設とはまったく別物だ。

特徴

  • 自然との一体感が圧倒的
  • ロウリュを楽しみやすい
  • 天候や環境によって体験が大きく変わる

向いている人

  • 外気浴が好きな人
  • サウナと自然を一緒に味わいたい人
  • 非日常感を求める人

岩盤浴はサウナと同じなのか

ここで一つ、よくある誤解に触れておきたい。

岩盤浴は人気だが、一般的にはサウナとは別物として考えたほうがよい。高温高湿のサウナ室ではなく、温められた石の上で横になりながらじんわり発汗するスタイルだからだ。

もちろん「温まる施設」という意味では近いが、体験の質はかなり異なる。検索意図としても分けて説明したほうが親切だろう。

初心者にはどのサウナがおすすめか

初心者なら、まずは次の順で試すのがよいと小生は思う。

  1. 一般的なフィンランド式ドライサウナ
  2. オートロウリュ付きサウナ
  3. ミストかスチームサウナ

塩サウナやセルフロウリュは、その次でもよい。最初から上級者向けの濃い体験を追わなくてもいいのだ。大切なのは、「自分の身体が気持ちいいと感じる熱」を知ることにある。

サウナの種類で「ととのい方」は変わるのか

変わる。

ドライサウナは輪郭のはっきりした熱を感じやすい。
ロウリュサウナは蒸気の圧で一気に発汗しやすい。
スチームやミストは柔らかく包まれるような熱感がある。
薪サウナは熱だけでなく空気や香りまで含めた没入感がある。

つまり、「どのサウナが一番良いか」ではなく、「どんな気持ちよさが好きか」が重要なのである。

まとめ:サウナの種類を知ると、自分の好みが見えてくる

日本のサウナは、思っている以上に多様だ。

王道のフィンランド式。
蒸気が楽しいロウリュ系。
やさしいスチームとミスト。
独自性のある塩サウナ。
昔ながらの遠赤外線。
自然とつながる薪サウナやテントサウナ。

この違いを知るだけで、サウナ巡りは一気に面白くなる。小生としては、ぜひ「熱いかぬるいか」だけで判断せず、熱の質、湿度、香り、空気感まで含めて味わってほしい。サウナの種類を理解することは、気持ちよさの解像度を上げる第一歩なのだ。

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