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四国サウナ旅 〜愛媛・香川〜
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東道後のそらともり
愛媛県
2026.7.19 | Vol.1
「東道後のそらともり」の体験談
灯台下暗し。身近に潜んでいた極上の施設
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東道後のそらともり
愛媛県
2026.7.19 | Vol.1
「東道後のそらともり」の体験談
灯台下暗し。身近に潜んでいた極上の施設
旅の記録
随分と訪問を先延ばしにしていたものである。 「東道後のそらともり」の存在を知ったのは少なくとも2018年ごろだったが、現在に至るまで訪問できずにいた。「混雑しているのではないか」「近いのでいつでも行けるだろう」などと、適当な理由をつけて訪問を先送りにしてきたのだ。サウナ愛好家としては、大失策である。そのような怠惰な状態が長く続いていたため、自分自身に喝を入れる意味でもついに訪問を決意した。 高速道路に乗り、愛媛県松山市を目指して車を飛ばす。「東道後のそらともり」は、“氣養生”をコンセプトに掲げる大人のための滞在型温浴施設だ。pH9.2の「美肌の湯」として名高い東道後温泉や、上質なサウナを備えていると聞く。フロントガラス越しに見える青空が、今日の極上の体験を暗示しているかのようだ。 駐車場に車を停めると、黒を基調とした落ち着いた外観が目に飛び込んでくる。入館前から気分が向上していくのを感じる。高級感のあるエントランスを抜け、日帰り入浴の受付を済ませて大浴場に向かう。館内は非常に広く、レストランや岩盤浴など、大浴場以外の施設も充実している。やや落とされた暗い照明が、空間の上質さと落ち着きを演出し、日常の喧騒から小生を切り離してくれる。 秒速で着替えを済ませて大浴場に入ると、大きな内湯、サウナ、水風呂が小生を出迎えてくれた。水風呂に関しては、名水百選にも選ばれたことのある「杖の淵」の湧水を引いているらしい。あとでたっぷりその恵みを堪能しようではないか。まずは導線のチェックだ。小生のマイルールとして、全体を把握してからでないと心からリラックスできないのである。 露天風呂に移動すると、庭園をモチーフにした和の世界観が広がっている。サウナ後の極上の整いをアシストするためのチェアがいくつも並べられ、寝ながら整える「ブレインスリープ」のような場所も10ヶ所近く提供されているではないか。露天の岩風呂や壺風呂には天然温泉が注がれている。訪問したのは夕方であったが、これなら夜の雰囲気も抜群なのであろう。思わず口角が上がり、ニヤニヤしてしまう。 施設チェックが終わったので入念に身を清め、まずは露天風呂の高濃度炭酸泉に浸かることにした。 湯に体を沈めた刹那、ジンジャエールに身を投げ出したのではないかと思うほど、強烈な炭酸が身体にまとわりついてくる。小生はこれまで炭酸泉のNo.1は小生のホームサウナでもある「鳴門天然温泉 あらたえの湯」だと確信していたが、ここにきて「東道後のそらともり」が堂々のNo.1に躍り出たのだ。無数の炭酸ガスが皮膚から吸収され、血管を広げて血流の増加を促し、体がみるみる温まってくる。サウナに入らずとも、直接水風呂に行けるくらいである。 冒頭から炭酸泉の質の高さに驚かされたまま、いよいよ1セット目のサウナに入る。サウナ室の扉を開けた刹那、その広さと何より美しさに心を奪われた。2025年に「LUMO SAUNA」としてリニューアルしたばかりらしく、40人ほどが入れるスタジアム型の空間である。テレビや時計はなく、静寂の中に重低音の心地よい音楽が響き、仄暗い照明とほのかなアロマの香りが充満している。まさしく五感で楽しむ没入感たっぷりの空間だ。 美しいサウナというのは、その空間にずっといたい、何度も入りたいと思うものである。一種の芸術鑑賞に近いのかもしれない。美しい造形、洗練されたデザインを見ていると、自然と心が安らぐ。しかし、そのようなリラックスを感じたかと思えば、強烈な熱が容赦無く押し寄せてくるのだ。温度計は見ていないが、体感では90℃は確実に超えているだろう。美しいサウナ室の窓から外の景色を眺めつつ、限界まで体を温めた。 サウナの後は、お待ちかねの水風呂の時間である。「東道後のそらともり」の水風呂は、先述の通り名水百選に選ばれた「杖の淵」から天然水を引いている。体を沈めた刹那、その柔らかい水質と17℃ほどのひんやり感に優しく包み込まれる。水深も110cmと十分な深さがあり、首まですっぽりと沈めることができる。冷たさの中にまろやかさがあり、いつまでも入っていたくなるような魔法の水だ。しばらく微動だにせず、じっくりと火照った体を冷却した。 水風呂を出て、庭園をモチーフにした露天エリアの外気浴スペースへ向かう。いくつも並べられたチェアの一つに体を預ける。道後の風が小生の体を撫でて、なんとも気持ちいいではないか。周りを見ると、多くの人が気持ちよさそうに意識を失っている。小生も同じだ。1セット目であるにも関わらず、すでに極上の整いが到来していた。このような全国屈指の施設をこれまで長年放置していたことへの激しい後悔の念を感じつつも、今味わっている至高のサウナ体験に対する圧倒的な満足感が同居していた。 ちなみに余談だが、女性側のサウナも素晴らしいらしく、白を基調とした世界観のサウナ室にはセルフロウリュが可能なikiストーブが据えられ、さらにヴィヒタが壁面に吊るされていることから、非常にいい香りが漂っているそうだ。コンセプトが違うのでなんとも言えないが、男性サウナの壁にもヴィヒタを吊るして欲しいものである。欲を言えば、ヴィヒタを水に浸して白樺アロマにし、その水でロウリュをして欲しいものだ。全く、ないものねだりをしてしまうのはサウナ好きの悪い癖である。 結局この日は、5セット、約2時間に及ぶ入浴をすることになった。 サウナ、水風呂、温泉、そして洗練された世界観の全てが素晴らしく、なかなか浴室を出ることができなかったのだ。サウナに入れば、またあの美しい空間に戻りたいと思わされ、温泉に浸かれば、そのお湯の柔らかさと強力な炭酸に驚かされ、いつまでも浸かっていたくなる。帰りたくないと思わされる施設。それが極上の施設というものだ。
サウナ後の食事
徹底的に整った後の食事は、実に美味しいものである。「東道後のそらともり」は、レストランの質もすこぶる高い。落ち着いた空間でいただく食事は、サウナで研ぎ澄まされた味覚を容赦なく刺激してくる。美味しい食事を堪能しながら、今日一日の体験をゆっくりと反芻した。 さて、「東道後のそらともり」を訪問したことで、愛媛県でリストアップしていた施設には全て行くことができた。大満足のコンプリートである。 次のターゲットは、お隣の香川県だ。香川県に関しても、ほとんど制覇しているのだが、1つだけまだ訪問することが出来ていない施設がある。その施設の名は「琴弾廻廊(ことひきかいろ)」。あらゆるサウナ雑誌に掲載され、温泉ランキング系のサイトや全国ランキングでも上位に食い込むなど、日本全体を通しても「人生で一度は行ってみたい施設」として名高い場所なのだ。 その実力の程を、明日の訪問で明らかにしようではないか。
このストーリーで訪れた施設
東道後のそらともり
♨️
天然温泉
🔥
サウナあり
❄️
水風呂あり
📍
愛媛県松山市南久米町3-1
営業時間🕐:
05:00〜01:00