Japan Onsen & Sauna Guide
日本最高峰の温泉・サウナ
57
300以上を訪ね、選び抜いた
佐賀県
千葉県
北海道
和歌山県
長野県

FOREWORD
載せなかった施設の ほうが、ずっと多い。
300 Visited · 57 Selected
施設だけではなく、その背景にある文化へ。

CONTENTS
収録は57施設。すべて一軒ずつ、掲載の許可をいただいたものです。 巻末では、この中からサウナ・水風呂・温泉それぞれの最高を選び、選んだ基準も公開しています。
兵庫県
神戸サウナ&スパ

北海道
登別グランドホテル
長野県
白樺リゾート池の平ホテル

CHAPTER 01
日本最高峰の温泉・サウナ 57選
CHAPTER 01
日本最高峰の温泉・サウナ 57選

CHAPTER 01
日本最高峰の温泉・サウナ 57選
CHAPTER 02
巻末特集
掲載施設をすべて訪ねたうえで、サウナ・水風呂・温泉それぞれの「最高」を選びました。何を基準に選んだのかも、あわせて公開しています。

CHAPTER 03
日本の温泉を楽しむためのマナーガイド
すべての人が心地よく温泉・サウナを楽しむために。基本のマナーや心得をわかりやすく解説します。

日本最高峰の
57 選
心と体をととのえる、 選び抜かれた名湯・名サウナを巡る旅へ


JOURNEY THROUGH JAPAN
佐賀県
御船山楽園ホテル
御船山の自然と調和する極上リゾート
佐賀県 武雄市
4/57

01
薪火が育てる深い熱気
02
源泉を冷やした水風呂
03
ほうじ茶と薬草の香りサウナ、水、休憩、甘味、焚き火。そのすべてが主役でありながら、互いを邪魔しない。訪れるたび、静けさの質に驚かされる。


16/57
JAPAN ONSEN COLLECTION

兵庫県
有馬温泉 太閤の湯
600万年前の古海水が地下60kmから湧出する奇跡の名湯
兵庫県神戸市北区、有馬の山あいへ。赤褐色の金泉、澄んだ銀泉、溶岩サウナが響き合い、太古の海と六甲の熱の記憶へ静かに誘う、湯けむりの奥へ。
主役は、六百万年前の古海水を由来に持つ赤褐色の金泉。肌にずしりと残る塩の気配が、湯の力を物語る。澄んだ銀泉はやわらかく、交互に浸かるほど有馬の奥行きが見えてくる。極みの溶岩サウナでは桜島溶岩とゲルマニウムの熱に包まれ、暗転のロウリュで中央の水晶だけが浮かぶ。仕上げは銀泉岩清水。天然温泉のまろやかな冷たさが、熱を静かにほどいていく。
湯の重みまで、旅の記憶へゆっくり沈む
有馬は観光地でありながら、湯そのものの野性が強い。太閤の湯は、その力をサウナ後の水風呂にまでつなげているのが面白い。




日本には、心を解き放つ特別な温泉・サウナがある。


JOURNEY THROUGH JAPAN
長野県
林檎の湯屋 おぶ~
飲める北アルプス伏流水と全国一の電気風呂が揃う名店
長野県 松本市
35/57


01
飲めるナノ水の壺風呂
02
濃密ロウリュの熱の壁
03
全国屈指の電気風呂群水風呂でここまで印象が変わるのか、と驚かされた。蒸された身体に伏流水が染み、食堂の山賊焼きまで含めて旅の余韻になる。


45/57
JAPAN ONSEN COLLECTION
東京都
スパジアムジャポン
東京唯一の名水百選と天然温泉が輝く関東最大級スパ
東京都東久留米市に湧く清冽な名水と、無色透明の武蔵野温泉。熱、泡、香り、冷気が重なり合い、東京の喧騒を忘れる。
スパジアムジャポンの核心は、湯より先に水で記憶される。東京都で唯一「平成の名水百選」に選ばれた湧水と同じ水源が、水風呂に清冽な輪郭を与える。炭酸をまとった一槽では、微細な泡が肌をくすぐり、落ちる氷の冷気まで演出になる。パインアロマが満ちるタワーサウナでは、オートロウリュの熱波が階段状の室内を駆け上がる。仕上げは無色透明の武蔵野温泉。塩化物と炭酸水素塩の湯が、汗のあとに肌をなめらかに戻してくれる。
名水の冷たさに、東京の底力を知った午後
賑わいのある大型施設なのに、水風呂に入った瞬間だけ空気が澄む。名水の余韻とアロマの熱が、帰り道まで身体に残った。





日本には、心を解き放つ特別な温泉・サウナがある。


JOURNEY THROUGH JAPAN
北海道
湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館
源泉足元湧出の天然野湯と支笏湖水かけ流しの絶景サウナ
北海道 千歳市
52/57


01
足元湧出の天然野湯へ
02
支笏湖水かけ流し水風呂
03
貸切で味わう湖畔の熱サウナ後、支笏湖水の水風呂に入った瞬間の透明感が忘れられない。冷たさより先に、水のやわらかさが肌へ届く一軒。外気浴では湖畔の風まで澄んでいた。


サウナは日本中にある。数えきれないほどある。そのなかで忘れられなくなるのは、設備が新しい場所ではなく、そこでしか成立しない条件が重なった場所だった。四つの物差しで選び出した。

熱ければいい、新しければいいという話ではない。何年たっても身体が覚えているサウナには、共通して備わっているものがあった。
海も山も、あとから置くことはできない。太古からそこにある風景だけが、その一室を唯一のものにする。
いまのサウナは建築であり、作品でもある。座っているだけで感性が動く空間が、確かに存在する。
現実から切り離された部屋だからこそ、自分の呼吸だけが聞こえる静けさが設計されているか。
良いストーブが良い熱をつくり、ケロやレッドシダーといった木が、断熱と香りの両方をつくる。



あなぐらサウナは、打ちっぱなしの壁と深い暗がりの中で、薪ストーブの炎だけが輪郭を描く。燃える音と香りが、熱を柔らかくする。やまごやサウナは一転、大きな窓の向こうに公園の緑を置き、積まれた石に水が落ちるたび空気が厚みを増す。同じ薪でも表情はまるで違う。暗さと明るさ、二つの薪の記憶。

水風呂は、その土地の水そのものだ。どこから引き、どう流しているかで、身体の沈み方がまるで変わる。冷たさだけでは決まらない。四つの物差しで選んだ、忘れられない水。

冷たいだけなら、どこでも作れる。もう一度あの水に入りたいと思わせる水風呂には、水の出自と扱われ方の両方があった。
天然の地下水や湧水、あるいは温泉水。その土地から汲み上げた水にしか出せない肌ざわりがある。
次から次へと新しい水が注がれ、絶えず溢れていく。水の鮮度は、入った瞬間に分かる。
十八度以下であること。さらに温度の選べる水風呂が並んでいれば、体験そのものが変わる。
サウナを出た足で、待たずに入れること。他人の順番を気にしながら沈む水は、記憶に残らない。


里山の天然地下水をたたえた二つの水風呂は、冷たさの輪郭が異なる。鋭い一槽で熱を断ち、もう一槽の肌に吸い付くような柔らかさへ。一方には新しい水が豊かに注ぎ続け、落ちる流れを頭から受けられる。仕上げは、森の香りと開けた景色を抱く外気浴、または内気浴テントへ。広い休憩空間まで、冷たさの余韻が途切れない。
地中から湧いた湯を、どこまで手を加えずに湯船まで運べるか。色も香りも質感も、行く先々でまるで違う。太古から湧き続けてきた湯を、四つの物差しで選んだ。
湯は運ぶほどに薄まり、冷める。だからこそ、湧いたままに近い湯に出会えた日のことは、いつまでも忘れない。
加水も加温も循環もせず、湧いた湯がそのまま湯船を満たし、そのまま溢れていく。
無色の湯が空気に触れて金色に変わる。それほど濃い湯は、浸かった瞬間に分かる。
湯を出たあとも芯が温かい。翌朝の目覚めまで残っていた湯を、私たちは覚えている。
色も香りも質感も、行く先々でまるで違う。その湯は、その土地でしか湧かない。


大浴場の中央を満たす金城温泉 2号源泉と、外気の下にたたえられた金城温泉 1号源泉。二つの天然温泉が、それぞれの浴槽から絶えず溢れていく。とりわけ内湯は、ひと目で濃さが伝わる深い茶色。身を沈めれば刺激で押すのではなく、全身の力がほどけ、眠りへ誘われるような穏やかさがある。土地から届いた湯を、そのまま受け止める二つの器だ。
全国300か所以上を訪ね、心から推薦できると確信した施設だけを収録。ここから先が、その全編です。
残り52施設の紹介(試し読みの続き)
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Japan Onsen & Sauna Guide
日本最高峰の温泉・サウナ
57
300以上を訪ね、選び抜いた
佐賀県
千葉県
北海道
和歌山県
長野県

FOREWORD
載せなかった施設の ほうが、ずっと多い。
300 Visited · 57 Selected
施設だけではなく、その背景にある文化へ。

CONTENTS
収録は57施設。すべて一軒ずつ、掲載の許可をいただいたものです。 巻末では、この中からサウナ・水風呂・温泉それぞれの最高を選び、選んだ基準も公開しています。
兵庫県
神戸サウナ&スパ

北海道
登別グランドホテル
長野県
白樺リゾート池の平ホテル

CHAPTER 01
日本最高峰の温泉・サウナ 57選
CHAPTER 01
日本最高峰の温泉・サウナ 57選

CHAPTER 01
日本最高峰の温泉・サウナ 57選
CHAPTER 02
巻末特集
掲載施設をすべて訪ねたうえで、サウナ・水風呂・温泉それぞれの「最高」を選びました。何を基準に選んだのかも、あわせて公開しています。

CHAPTER 03
日本の温泉を楽しむためのマナーガイド
すべての人が心地よく温泉・サウナを楽しむために。基本のマナーや心得をわかりやすく解説します。

日本最高峰の
57 選
心と体をととのえる、 選び抜かれた名湯・名サウナを巡る旅へ


JOURNEY THROUGH JAPAN
佐賀県
御船山楽園ホテル
御船山の自然と調和する極上リゾート
佐賀県 武雄市
4/57

01
薪火が育てる深い熱気
02
源泉を冷やした水風呂
03
ほうじ茶と薬草の香りサウナ、水、休憩、甘味、焚き火。そのすべてが主役でありながら、互いを邪魔しない。訪れるたび、静けさの質に驚かされる。


16/57
JAPAN ONSEN COLLECTION

兵庫県
有馬温泉 太閤の湯
600万年前の古海水が地下60kmから湧出する奇跡の名湯
兵庫県神戸市北区、有馬の山あいへ。赤褐色の金泉、澄んだ銀泉、溶岩サウナが響き合い、太古の海と六甲の熱の記憶へ静かに誘う、湯けむりの奥へ。
主役は、六百万年前の古海水を由来に持つ赤褐色の金泉。肌にずしりと残る塩の気配が、湯の力を物語る。澄んだ銀泉はやわらかく、交互に浸かるほど有馬の奥行きが見えてくる。極みの溶岩サウナでは桜島溶岩とゲルマニウムの熱に包まれ、暗転のロウリュで中央の水晶だけが浮かぶ。仕上げは銀泉岩清水。天然温泉のまろやかな冷たさが、熱を静かにほどいていく。
湯の重みまで、旅の記憶へゆっくり沈む
有馬は観光地でありながら、湯そのものの野性が強い。太閤の湯は、その力をサウナ後の水風呂にまでつなげているのが面白い。




日本には、心を解き放つ特別な温泉・サウナがある。


JOURNEY THROUGH JAPAN
長野県
林檎の湯屋 おぶ~
飲める北アルプス伏流水と全国一の電気風呂が揃う名店
長野県 松本市
35/57


01
飲めるナノ水の壺風呂
02
濃密ロウリュの熱の壁
03
全国屈指の電気風呂群水風呂でここまで印象が変わるのか、と驚かされた。蒸された身体に伏流水が染み、食堂の山賊焼きまで含めて旅の余韻になる。


45/57
JAPAN ONSEN COLLECTION
東京都
スパジアムジャポン
東京唯一の名水百選と天然温泉が輝く関東最大級スパ
東京都東久留米市に湧く清冽な名水と、無色透明の武蔵野温泉。熱、泡、香り、冷気が重なり合い、東京の喧騒を忘れる。
スパジアムジャポンの核心は、湯より先に水で記憶される。東京都で唯一「平成の名水百選」に選ばれた湧水と同じ水源が、水風呂に清冽な輪郭を与える。炭酸をまとった一槽では、微細な泡が肌をくすぐり、落ちる氷の冷気まで演出になる。パインアロマが満ちるタワーサウナでは、オートロウリュの熱波が階段状の室内を駆け上がる。仕上げは無色透明の武蔵野温泉。塩化物と炭酸水素塩の湯が、汗のあとに肌をなめらかに戻してくれる。
名水の冷たさに、東京の底力を知った午後
賑わいのある大型施設なのに、水風呂に入った瞬間だけ空気が澄む。名水の余韻とアロマの熱が、帰り道まで身体に残った。





日本には、心を解き放つ特別な温泉・サウナがある。


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北海道
湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館
源泉足元湧出の天然野湯と支笏湖水かけ流しの絶景サウナ
北海道 千歳市
52/57


01
足元湧出の天然野湯へ
02
支笏湖水かけ流し水風呂
03
貸切で味わう湖畔の熱サウナ後、支笏湖水の水風呂に入った瞬間の透明感が忘れられない。冷たさより先に、水のやわらかさが肌へ届く一軒。外気浴では湖畔の風まで澄んでいた。


サウナは日本中にある。数えきれないほどある。そのなかで忘れられなくなるのは、設備が新しい場所ではなく、そこでしか成立しない条件が重なった場所だった。四つの物差しで選び出した。

熱ければいい、新しければいいという話ではない。何年たっても身体が覚えているサウナには、共通して備わっているものがあった。
海も山も、あとから置くことはできない。太古からそこにある風景だけが、その一室を唯一のものにする。
いまのサウナは建築であり、作品でもある。座っているだけで感性が動く空間が、確かに存在する。
現実から切り離された部屋だからこそ、自分の呼吸だけが聞こえる静けさが設計されているか。
良いストーブが良い熱をつくり、ケロやレッドシダーといった木が、断熱と香りの両方をつくる。



あなぐらサウナは、打ちっぱなしの壁と深い暗がりの中で、薪ストーブの炎だけが輪郭を描く。燃える音と香りが、熱を柔らかくする。やまごやサウナは一転、大きな窓の向こうに公園の緑を置き、積まれた石に水が落ちるたび空気が厚みを増す。同じ薪でも表情はまるで違う。暗さと明るさ、二つの薪の記憶。

水風呂は、その土地の水そのものだ。どこから引き、どう流しているかで、身体の沈み方がまるで変わる。冷たさだけでは決まらない。四つの物差しで選んだ、忘れられない水。

冷たいだけなら、どこでも作れる。もう一度あの水に入りたいと思わせる水風呂には、水の出自と扱われ方の両方があった。
天然の地下水や湧水、あるいは温泉水。その土地から汲み上げた水にしか出せない肌ざわりがある。
次から次へと新しい水が注がれ、絶えず溢れていく。水の鮮度は、入った瞬間に分かる。
十八度以下であること。さらに温度の選べる水風呂が並んでいれば、体験そのものが変わる。
サウナを出た足で、待たずに入れること。他人の順番を気にしながら沈む水は、記憶に残らない。


里山の天然地下水をたたえた二つの水風呂は、冷たさの輪郭が異なる。鋭い一槽で熱を断ち、もう一槽の肌に吸い付くような柔らかさへ。一方には新しい水が豊かに注ぎ続け、落ちる流れを頭から受けられる。仕上げは、森の香りと開けた景色を抱く外気浴、または内気浴テントへ。広い休憩空間まで、冷たさの余韻が途切れない。
地中から湧いた湯を、どこまで手を加えずに湯船まで運べるか。色も香りも質感も、行く先々でまるで違う。太古から湧き続けてきた湯を、四つの物差しで選んだ。
湯は運ぶほどに薄まり、冷める。だからこそ、湧いたままに近い湯に出会えた日のことは、いつまでも忘れない。
加水も加温も循環もせず、湧いた湯がそのまま湯船を満たし、そのまま溢れていく。
無色の湯が空気に触れて金色に変わる。それほど濃い湯は、浸かった瞬間に分かる。
湯を出たあとも芯が温かい。翌朝の目覚めまで残っていた湯を、私たちは覚えている。
色も香りも質感も、行く先々でまるで違う。その湯は、その土地でしか湧かない。


大浴場の中央を満たす金城温泉 2号源泉と、外気の下にたたえられた金城温泉 1号源泉。二つの天然温泉が、それぞれの浴槽から絶えず溢れていく。とりわけ内湯は、ひと目で濃さが伝わる深い茶色。身を沈めれば刺激で押すのではなく、全身の力がほどけ、眠りへ誘われるような穏やかさがある。土地から届いた湯を、そのまま受け止める二つの器だ。
全国300か所以上を訪ね、心から推薦できると確信した施設だけを収録。ここから先が、その全編です。
残り52施設の紹介(試し読みの続き)
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