
Vol.2
広島県
2026/2/6-8 広島サウナ旅
「Hiki stargazing sauna」の体験談
上品かつ上質なプライベートサウナ
📅2026/2/711:00
素晴らしいサウナ体験とは何か。小生は、身体と心が空っぽになる時間と定義している。
身体と心。この2つを同時に癒してあげる必要があるのだが、実は心を癒すのは非常に難しい。身体は、基本的にサウナ→水風呂→休憩を繰り返せば爽快感を得られるので、簡単に結果を得ることができる。しかし、心については自分一人の力では難しい。同席する客のリテラシーが大きく影響するし、サウナ室の世界観なども重要になる。
今回訪問した「Hiki stargazing sauna」では、まさに身体と心が空っぽになるような、そんな体験をすることができた。
「Hiki stargazing sauna」は、広島県の平和記念公園の近くにある予約制のプライベートサウナだ。事前に予約を済ませてサウナのあるビルに到着した。5階建てのビルで、サウナは5Fにある。1Fのカフェを抜けてエレベータ前にくると「利用できません」と張り紙がある。5Fまで歩けということか。サウナ前のウォーミングアップのつもりで歩いて登った。5Fの入り口前には、暗証番号方式の鍵が取り付けられており、予約メールに記載されている暗証番号を入力すれば鍵が開く仕組みになっている。受付もなければスタッフもいない。出迎えがないというのは、若干寂しい感じもするが。
中に入ると狭いロッカーがあり、奥のスペースがサウナになっているようだ。着替えを済ませて奥に進むと、シャワーエリア、サウナ、水風呂、外気浴エリアというシンプルな構成になっている。銭湯のように浴槽はないので、シャワーを浴びたら行く場所はサウナしかない。
サウナに入ると、すでに二人の先客がいた。小生が入室するまでは話し声が聞こえていたが、小生が入室すると彼らは話をやめた。この二人が、最高のサウナ体験を共にする仲間となる。
サウナ室の雰囲気も抜群だった。大きな窓からは、芸術とも言える庭を眺めることができ、普通の銭湯では体験できないような世界観が広がっている。Harvia製サウナストーブの熱もパワフルで、体感だが100℃近くあったのではないかと思う。しばらく瞑想していると「ロウリュしてもいいですか?」と先客が声をかけてきた。「よろしくお願いします!」と返答し、サウナストーンにアロマ水が注入された。アロマの香りと蒸気がサウナ室に漂い、一気に汗が吹き出してくる。もう限界だというタイミングでサウナ室を出て水風呂に直行した。
水風呂は外気浴エリアの一角にあり、体感温度だが12℃ほどで非常に冷たい。頭まで潜って全身を冷却する。そこから休憩用の木のベンチに横になる。上をみると屋上が吹き抜けになっており、空を眺めることができる。この日は天気も良かったので、青空を眺めながら身体と心を癒すことができた。
先客の二人組も同じタイミングでサウナを出たが、休憩エリアでも彼らは会話をしない。一緒にきているが、それぞれが自分の世界で整っている。小生もしばらく休憩し2セット目のサウナに入ることにした。その後すぐに二人組もサウナに入ってきたが、そこでも一切会話をしない。様子を伺うと、ベンチに座ってじっくり目を閉じ、自分の内側に意識を向けているように見える。かなりのサウナ上級者ではないかと推測した。サウナ上級者であるからこそマナーにも気を配っているのだろう。その証拠に、小生が入室するまでは、その二人しかいなかったので話し声が聞こえていたが、小生が来てからは一言も発していないのだ。このような、マナーのいい客と同じ空間に入れることを幸運に思う。
冒頭で素晴らしいサウナ体験とは、「心が空っぽになる時間」と書いたが、静かに整うコンセプトのサウナで会話をするような客がいたら、心を癒すことはできない。その話し声が気になり、ストレスが溜まってしまうからだ。なので、心の癒しは、他の客と一緒に作り上げて行くものだからこそ、究極のテーマなのである。
2セット目もひたすら自分の内面にフォーカスすることができた。そこにあるのは美しいサウナ、水風呂、外気浴だけ。静かな空間で聞こえてくるのはロウリュの音や呼吸音のみ。二人組と会話することはなかったが、同じ空間でサウナに入ることをお互いに楽しんでいるような気持ちになっていた。
不思議なことに、サウナに入る時間や休憩時間も彼らとほぼ同じペースで進み、結局4セット全て彼らと同じ空間で過ごした。決して合わせているわけではない。サウナに入っている時や休憩時間は完全に自分の世界に入っている。「よし、次のセットに行こうか」という内なる声を聞き身体を起こす。そのタイミングが同じだったということだろう。小生もサウナ好きだが、彼らもかなりのサウナ好きであることは間違いない。彼らとの出会いに感謝したい。

高級感のあるサウナの雰囲気

広島風お好み焼きの名店「かんらん車」

絶品の広島風お好み焼き
最高のサウナの後は食事の時間だ。幸運なことに、サウナから徒歩1分の場所に広島風お好み焼きの名店「かんらん車」があった。カウンターが空いていたので入店し、目の前で職人がお好み焼きを焼いてくれる。完成したお好み焼きが目の前に置かれ、一口食べた刹那、あまりの美味しさに脳の中で何かが弾けた。サウナでの極上の時間も味方して、名店の味が2倍増しくらいで美味しく感じていたはずだ。
お好み焼きに舌鼓を打ち、その後は広島市内を観光した。平和記念公園や繁華街を散歩していると、いつの間にか夕方になっていた。この時間帯になると、夜のサウナを意識し始めなければならない。今夜は、広島の老舗サウナであり、楽園とも呼ばれている「ニュージャパンEX」に行く予定だ。
どんなサウナ体験が待ち受けているのか心待ちにしながら、目的地に向かって歩みを進めた。

