
2025/9/12-15 大阪・奈良・和歌山サウナ旅
Vol.4
「古民家銭湯 高野口乃湯(2回目)」に行ってきた
高野山帰りに2回目の訪問
📅2025/9/1411:00
🔥 サウナ室 95℃
❄️ 水風呂 15℃
サウナと水風呂が素晴らしすぎて、2日連続でここに来てしまった。
小生のサウナ旅は、一期一会を基本にしている。基本的には、1度の訪問で心ゆくまで満喫し、そこでの体験が終われば次の施設に向かう。だが、「古民家銭湯 高野口乃湯」に関しては、もう一度味わいたいという強い衝動に駆られていた。そして気がつけば、入り口の前にいた。
この日は、朝5時に目覚めた。最高の目覚めだった。なぜなら、昨日の夜に「古民家銭湯 高野口乃湯」で徹底的に自分の体を癒し、そのまま眠りに落ちた。約7時間という理想的な睡眠で、起きた瞬間からベンチプレスやスクワットができそうだった。
いつも通りのルーティンで朝散歩に出かけ、その後ホテルの大浴場でシャワーを浴び、朝食バイキングでエネルギーをチャージした。その時点で午前7時である。そこから支度を済ませてホテルをチェックアウトし、高野山に向かう。ホテルから高野山まで車で約1時間。途中、セブンイレブンに立ち寄りコーヒーを買い、その香りを思いっきり吸い込みテンションを上げていく。車内では大音量で音楽をかけ、声が枯れるほど熱唱する。まだ朝の7時半である。険しい山道を難なく越え、午前8時半に高野山に着いた。
まずは「金剛峯寺」を参拝して、「奥の院」へ向かう。高野山の奥の院は、弘法大師(空海)の聖地で、日本仏教における最大級の霊場のひとつだ。約2km続く参道には、樹齢数百年の杉並木と20万基以上の墓石や供養塔が立ち並び、武将や大名から庶民に至るまで多くの人々の供養の場となっている。そのため、杉並木のマイナスイオンと無数の霊気が入り混じり、とてつもなく神秘的な空気になっている。多くの観光客がいるので安心感があるが、夜にここを一人で歩けと言われれば、途中で震えて失禁するのがオチだろう。往復4kmの神秘的な散歩を終え、精神的に浄化された後、三味堂と呼ばれる聖地へと足を運ぶ。
三味堂は、心を静め、仏の教えに近づくための修行と祈りの場であり、高野山の中でも特に信仰を集める場所だ。ここで授かるミサンガは、ただの装飾品ではない。結ぶたびに願いが込められ、日々の暮らしを守るお守りのような存在となる。小生はそこで一つのミサンガを手に取り(購入し)、静かに祈った。「自分の身の回りの全ての人が健康で幸せな毎日を送れますように。個人の願いとしては、サウナ旅をしながら人生を歩めますように」と。
高野山で精神を清めることができたので、散歩の疲れを癒すために「古民家銭湯 高野口乃湯」に向かって車を走らせた。30分ほどで目的地に到着した。朝サウナの時間である。すでに昨日訪問していたので、導線確認などはもはや必要ない。常連客のように受付を済ませ、秒速で服を脱ぎ、浴場に入る。客は2人しかいない。ほぼ貸切状態だ。
散歩で汗をかいた身体を清め、炭酸泉に浸かる。筋肉がほぐれていくのがわかる。しばらく湯船で体を温めた後は、お待ちかねのサウナだ。昨日と同様にいい香りが室内中に漂う。しばらく瞑想しながら汗をかいていると、一人のお客さんが入ってきた。小生と同年代くらいだ。彼も旅人のようだ。彼が入ってすぐ小生に「自動ロウリュはもう終わりましたか?」と尋ねてきた。小生は「まだです。あと1分くらいで来ますよ」と答えた。昨日来ているので知っている。彼は「よかった!いやぁ、初めてなんですよ」と言う。小生は「そうでしたか、私は2回目なんです。昨日の夜に来ましてね。感動しまして。。」と返す。すると彼は、「常連さんじゃないんですね笑 てっきり常連かと思いました」と言う。小生は「そんな雰囲気出てますか?笑 旅人です」と返す。「どちらから来られたんですか?」と質問される。「普段は徳島県にいるんですが、昨日は和歌山に宿泊していました。どちらから起こしになったのですか?」と返す。彼は「私は名古屋から参りました」と言う。「名古屋ですか!いいですね。先週の日曜日、ウェルビー栄に行ってきましたよ」と言うと、彼は驚いた様子で「実は私もいたんですよ!もしかしたら、同じ空間にいたかもしれませんね」と和やかな雰囲気になった。小生はそろそろ限界が近かったので「じゃあ、お互いに素敵なサウナ旅を」と告げて水風呂に向かった。
朝の水風呂も抜群の水質と温度で、圧倒的な爽快感が小生の身体を包む。外気浴では、線香の香りに癒されながら意識が飛びそうになる。これを3セット繰り返した。朝イチの高野山参拝の疲労は、どこかに行ってしまったようだ。帰り際、昨日とは違うスタッフにお礼を言い、「古民家銭湯 高野口乃湯」を後にした。おそらく、ここにはまた来る気がする。身体がここのサウナと水風呂を求めるだろう。駐車場までの道を歩きながら、そんなことを思った。
さて、サウナの後は、サウナ飯の時間だ。

「らー麺 嘉辰」で食べた鶏白湯ラーメン

昼食後は近くの喫茶店でコーヒーブレイク。絶品スコーンと共に。

高野山 金剛峯寺

高野山 奥の院入り口
「古民家銭湯 高野口乃湯」から徒歩数分の場所に、ラーメン屋があった。鶏白湯ラーメンが名物のようだ。美味しいかどかわからないし、口コミも知らない。とりあえず腹が減っている。入ってみるか。小生は、旅先で飲食店を調べない。偶然その場所に行き、街歩きの途中で気になる店に入る。評判よりも自分の直感に任せた旅のスタイルが好きなのだ。
店に入りカウンター席に腰掛け、鶏白湯ラーメンを注文した。ラーメンは普段あまり好んで食べないが、サウナ後となると話は別だ。ラーメンのスープほど、サウナ後の体に染みるものはない。一口目を啜った瞬間に、サウナと地下水で癒された体に電流が走る。美味い。そこから一心不乱にラーメンを完食し、スープも飲み干した。支払いを済ませ、「ご馳走様でした!」とお礼を言って店を出る。
さて、完全なノープランになった。幸いなことに、あと1泊できる。自分の直感に問いかける。旅を続ける?それとも帰る?秒速で答えが出た。旅を続けることになった。その理由が、和歌山市内に気になるサウナがあったからだ。その施設も歴史ある銭湯で、地下水掛け流しの水風呂があるとのこと。ネットの情報を調査した限りでは、極上の水風呂のようだった。これは、行くしかないだろう。
近くの喫茶店に入り、美味しいスコーンとコーヒーをいただきながら和歌山市内のホテルを予約した。この日の夜、小生はサウナ旅で初めて苦い経験することになる。そんなことも知らず、BGM爆音の車内で喉が枯れるほど歌い、和歌山市内を目指していたのであった。
続く。