
Vol.2
2025/11/15-16 大阪サウナ旅
「虹の湯 大阪狭山店」を訪問
ふらっと訪れた施設にあった最高のサウナ
📅2025/11/1518:00
過度な期待は裏切られることが多いが、大して期待をしていない場合に想像以上の結果に巡り会えることがある。「狭山郷温泉 虹の湯 大阪狭山店」での体験は、まさにそれだった。
この日は、午前中に「延羽の湯 本店 羽曳野」を訪問して朝から4セットを行い、15:00にホテルにチェックインをして昼寝をしていた。小生は、寝る時にアラームをセットするという習慣がないため、起きる時間は神のみぞ知る。15時過ぎに眠り、起きたら18時だった。3時間も昼寝をしていたのか。日が沈みあたりも暗くなっている。こうなれば、行き先は一つしかない。サウナだ。昼寝の目覚ましと1日の締めに相応しい施設に行かなければならない。そこで訪問することにしたのが「狭山郷温泉 虹の湯 大阪狭山店」である。
「狭山郷温泉 虹の湯」は、大阪府大阪狭山市にあり、何か特別な目的がない限り小生の人生で訪問する機会はおそらくない。一期一会の精神で目的地まで車を走らせた。到着すると、かなり規模の大きな施設で、清掃が行き届いており綺麗で、デザイン性に富んだインテリアが目につく。2階にある大浴場に向かい、秒速で服を脱いだ。まずは身体を洗い、露天風呂に向かう。虹の湯の露天風呂では、地下から湧き出る天然温泉に浸かりながら、滝を見ることができる。露天風呂の正面が崖になっており、その上部から水が落ちているのだ。とても開放的な空間でしばらくリラックスしていた。露天風呂には他にも、著名なデザイナーが設計した卵形の「壺湯」などがあり、ここでしか体験できない仕掛けが用意されていた。
天然温泉でじっくり身体を温めた後は、サウナ室に向かう。中に入ると、室内の中央に石を積み上げた大きなストーブが鎮座しており、そのストーブを囲むように座面が配置されている。10分間隔での自動ロウリュウとスタッフによる不定期なロウリュウにより湿度が高く、アロマによる香りも素晴らしい。さらに、サウナ室内にテレビはなく、照明もかなり暗めだ。おそらく初期の設計時点ではテレビを置いていたであろう場所に、白樺の枝を束ねた「ヴィヒタ」が飾られている。当然、私語禁止である。サウナの温度、湿度、香り、照明全てが小生の好みのサウナであった。あぐらをかいて座り、ゆっくりと目を閉じ、サウナの熱と香りに神経を集中させた。正直なところ、サウナにはあまり期待をしていなかったが、ここまで素晴らしいサウナに出会えるとは僥倖である。思わぬところで想像を超える出来事に遭遇すると、幸福度は数倍になる。幸福感に包まれながら、いい汗をかくことができた。
水風呂は、サウナ室を出てすぐの場所にある。高級な炭を壁一面にはめ込み、その壁に沿って絶えず水が供給されている。炭濾過の水風呂もまろやかさがあっていい。3人ほどが入れるスペースなので若干狭さは感じるが、小生が入るときは他に誰もいなかった。幸運だ。水温は15℃くらいで、これも非常にバランスのいい温度帯である。1分ほどじっくり身体を冷やし、休憩椅子に腰掛けた。
虹の湯は、休憩スペースに関してもこだわりを持っているようだ。広い露天風呂に椅子が多数設置されていることに加え、内湯にも各所に椅子が配置されており、一息つきたい時に腰を下ろせるようになっている。また、専用の外気浴エリアも用意されており、多くの客がいてもスペースに困ることはないだろう。一人で静かに整えるのにも適しているし、友人と話をしながら温浴することもできる。非常にいい施設だ。
その後、サウナ→水風呂→休憩を3セット繰り返した。幸いなことに、ここではサウナ室内で会話をする人がいなかったため、自分の内側に意識を集中させることができた。施設でいい体験をするためには、自分一人の力では難しいことが多い。周りの客との連携で極上の整いを得ることができるのだと、この旅では実感している。「延羽の湯 本店 羽曳野」での事件のようなこともあるからだ。

生薑燒豬肉定食 + 蕎麥麵

追加で注文したチキン南蛮
大浴場を出た後は、しばらく施設内の座敷で横になり、レストランで食事をすることにした。小生が案内されたテーブル席の横で、二人の女性が何やら熱弁を奮っている。「やから私は夫に言うてん!浮気するんやったら私の目の前でやれって!」なるほど、なんとなく趣旨は理解できる。かなり激怒しているようだ。片方の女性は押され気味である。他人事なので気楽だが、本人は今にも沸騰しそうなので、食事の前にサウナと水風呂に入った方がいいかもしれない。そうすれば、今よりは冷静に会話ができるかもしれない。
人生では様々な問題が起きるし、自分の中でも日々問題は起きていく。ストレスもたまる。どうしようもないことも起きる。方向性に迷うこともある。そんな時は、まずサウナに入る。サウナ→水風呂を3セットして改めて考える。そうすると、新しい解決策を思いつくことがあるし、そもそも迷っていたことがどうでもいい事のように思えることもある。一方で、サウナに入っても解消できないこともある。それは、重大なことだ。と小生は捉えている。大抵のことは、サウナと水風呂でスカッとすれば忘れてしまっている。
呑気なことを言うな!と横の女性に叱られそうなので、今日はこの辺で終わりにしよう。
地下から湧き出る源泉温度34.9℃、湧出量毎分400L、pH8.86の軽い湯ざわりが特徴。アルカリ性のため肌の余分な角質をやわらかくし、湯上がりは肌がさらりと整う。保温性もほどよく、長湯しても重くならず、体の芯からリラックスできる。展望露天風呂の滝の景色を眺めながら極上のリラックス時間を過ごすことができる。神経痛、筋肉痛、関節痛等の効能も期待できる。

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対流式ストーブ(サウナストーン)16人
信楽焼の陶盤にラジウム鉱石を練り込んだ独自設計。面で身体を温めるため当たりがやわらかく、ゆっくり長く芯まで温まる。高温のドライサウナとは異なり、遠赤外線効果で体内から均一に熱が入り、発汗が自然と促される。収容人数も広めで、ゆったりと座れる段数設計。発汗後は水風呂・外気浴へ素直に抜け、穏やかなリカバリーを作れる。
炭濾過水3人
最高級備長炭のマイナスイオン効果を活かした"身体にやさしい"水を採用。通常の水道水と異なり、備長炭で濾過することで角が取れ、肌あたりがまろやか。サウナ動線上に配置され、かけ湯→入水→外気浴がワンストローク。キリッと冷たいが刺激が鋭すぎず、体表の熱がすっと抜け、落ち着きが早い。コンパクトながら効率的にクールダウンできる。
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