
2025/9/19-21 京都・岐阜サウナ旅
Vol.4
「大垣サウナ(再び)」の体験談
日本一の地下水かけ流し極上水風呂
📅2025/9/2111:00
🔥 サウナ室 110℃
❄️ 水風呂 14℃
人生の終盤を迎えた時、残された時間とお金を使って、どのような毎日を過ごそうか考える。
小生が思い描く理想は、毎日11:00の開店と同時に大垣サウナに行き、サウナと極上の水風呂を3セット。腹が減ってきたので2階に移動し、仲間と一緒に食事をして酒を飲む。そこからリクライニングで気が済むまで昼寝をする。目が覚めたら、またサウナと水風呂で身体を整えて帰宅する。家で夕食を食べて「明日の朝、目が覚めたらラッキーだ。また大垣サウナに行ける。」と思いながら眠りにつく。そんな毎日を繰り返しながら、死んでいきたい。「大垣サウナ」にくると、そんな想像をしてしまう。人生の最後をこの最高のサウナで終えたいと思うのだ。
この日は、各務原市から大垣市まで移動した。各務原市からバイパスを永遠に西に進めば大垣市に到着する。一度来たことがある街なので、ナビがなくても大垣駅前に着いた。大垣サウナの開店時間まで余裕があったので、駅近くの立体駐車場に車を止めて街歩きをすることにした。大垣市は、市内の至る所で湧水ポイントがある。水の都とも言われており、年間を通して水温は14℃で飲用可能な水が大量に沸いている。もし仕事を失い、ホームレスになったとしても大垣にくれば水があるので命は繋げる。なんてふざけた想像をしながら街を歩く。しばらく歩き、大垣八幡神社に到着した。参拝時、再び大垣に来れたことに感謝した。神社の入り口付近で湧水があったので、両手で水をすくって飲んでみる。本当に美味しい。豊かな大地が育んだ生の水だ。体の中が浄化されていく感覚がある。もし大垣市に住むなら、毎朝の散歩で湧水ポイントを巡り、美味しい水で水分補給ができて最高だと思う。
街歩きをしていると、大垣サウナの開店時間になった。車に乗り込み目的地に向かう。前回は電車とタクシーを使っての訪問だったが今回は車だ。新鮮味がある。駐車場に車をとめ、大垣サウナの建物を見上げる。刹那、嬉しさが込み上げてきてニヤニヤしてしまった。また聖地に戻ってくることができた。この大好きな施設で、思う存分サウナと水風呂、美味しい食事を楽しんで帰ろう。
入り口を入ると、スタッフが笑顔で出迎えてくれた。靴をカウンターに預けてロッカーキーを受け取る。利用は2回目なので導線はわかっている。前回よりもスムーズに大浴場に向かう。中に入ると、懐かしい光景が目に飛び込んでくる。サウナ室と水風呂とバイブラ浴槽だけのシンプルな構成。外気浴もリクライニングチェアもない。だが、人生最高の整いを提供してくれるのが、大垣サウナの凄さなのだ。
身を清めて、バイブラ浴槽で身体を温める。サウナに入る前に水通しをすることにした。水風呂に入った刹那、身体がとろけるような感覚に包まれる。やさしく抱きしめてくれているようだ。14℃という温度を全く感じさせない快感。不思議なことにずっと入っていられる。まだ1セット目のサウナに入っていないのに、この爽快感は異常である。身体を拭くついでに椅子に腰掛けると、すでに整いタイムがやってきた。ここでは、自分に争う必要はない。気持ち良すぎてしばらく動けなかった。
ようやく正気を取り戻したため、1セット目のサウナに入る。相変わらずの昭和ストロング系のサウナだ。温度計は110℃を指している。しかし湿度が高いので痛さや息苦しさがなく、集中して汗をかける。サウナの熱さに耐えながら大垣サウナ名物「われらサウナ人」を何度も読む。
サウナは自然を愛する人に好まれる。
サウナには野趣があるような気がする。
サウナに入ると旅情を感じる時もある。
なぜか仕事のできる人に好まれている。
サウナは明日を考える人に向いている。
サウナは人生を楽しむためにある。
しかし、サウナに入ったからといって
いばる人は一人もいない。
何度も読み返しているうちに、限界が近づいてきた。水風呂の時間だ。サウナ室を出て汗を流し、地下水掛け流しの水風呂に全身を預ける。再び小生の身体を地下水が優しく愛撫し、極上の爽快感を与えてくれる。掛け流しの水が出ている場所に移動して水を飲む。神聖な地下水が身体の内側を冷やしてくれる。しばらく無になって水に浸かり、もう一度水を飲んで椅子に腰掛ける。前回の体験談でも書いたが、ミント水に入ったかのような爽快感が襲ってくる。やっぱり、ここの水は少し格が違う。
5分ほど完全に意識が飛んでいた。なんという気持ちよさか。現段階で大垣サウナは小生の中で日本一である。こんなにも気持ちよく、安心できる場所は他にない。ここでは100%リラックスしていい。周りの人たちも同じ気持ちなのかもしれない。最高の表情をしているからだ。小生の来た時間帯が良かったのか、結構な人がいるにも関わらず会話が一切ない。サウナ室でも水風呂でも声がない。皆が最高のサウナと水風呂を全身全霊で堪能しているようだ。小生もその一員として、この場に居れることがとても嬉しい。大垣サウナに来ると、自然と感謝の気持ちが湧き上がってくるが、その理由はわからない。
結局、サウナと水風呂を4セット行った。最後のセットを終えて館内着に身を包み、そのまま建物の外に出て狛犬座りをする。秋風ってこんなにも気持ち良かったっけ?と思ってしまうほど、地下水で清められた身体を優しい風が撫でていく。少し離れた場所でも狛犬座りをしている人がいたが、タバコを吸いながら放心状態になっているようだ。小生も、あまりの気持ちよさにしばらく動けなかった。10分ほど放心状態で狛犬座りをして、2階に上がることにした。絶品の生姜焼き定食をいただこう。

絶品「豚ロースの生姜焼き定食」
2階のレストランはかなり盛況だった。常連の年配の方々がテーブルを囲んで盛り上がっている。地元の人たちなのだろう。この人たちの大切な居場所だ。自分が人生の終盤を迎えるときに、こんな時間の使い方ができたらいいな。そして、大垣サウナのような居場所があればいいなと思う。
空いているカウンターに腰掛け、生姜焼き定食と鯛のあら煮を注文した。少し待つと料理が運ばれてきたので、まずは赤だしからいただく。臓器に響く美味さだ。続いて、豚ロースの生姜焼きを豪快に2枚重ねでいただく。ああ、最高に美味い。お米が止まらない。箸も止まらない。一瞬で完食した。もちろん味わいながらだ。赤だしで口直しをして、次は鯛のあら煮をいただく。なんと美味しいこと。これまでの人生で食べた鯛のあら煮で一番美味しいかもしれない。作ってくれた板前さん、本当にありがとう。
食事を終えてそのままリクライニングチェアに座る。極上のサウナと水風呂。絶品の食事。居心地が良くて安心できる空間。ドラマ『サ道』で原田泰造と三宅弘城が座っていたのと同じ場所に座り、とてつもない幸福感に包まれる。ああ、生きている。人間である喜びを感じている。今回のサウナ旅も最高だったな。日本には、まだ出会えていないだけで素晴らしい場所がいっぱいある。次はどこに行こうか。。。。と思っていると、寝てしまっていたようだ。
1時間くらい昼寝をして15時前になっていた。現在地は岐阜。これから徳島まで帰らなければならない。昼寝で体力も回復している。目覚まし代わりに、極上の水風呂をもう一度味わって帰ることにした。サウナで身体を熱し、地下水掛け流しの極上水風呂にざぶんと入る。シャキッとする。締めに掛け流しの水を飲み、身体の内側も爽快になった。
次にいつ来れるかわからないが、大垣サウナが小生にとって日本一のサウナである以上、また来る日は近いだろう。受付で支払いをして、「また来ます」と言って車に乗り込んだ。
これで、今週のサウナ旅は終了だ。