
ネウナ
寝て入るスタイルを採用したサウナ。周囲に遠慮することなく、存分に脱力しながらリラックスした姿勢で熱を堪能できる。セルフロウリュによって生み出される蒸気が体をやさしく包み込み、じんわりと深い発汗を促す。

Editors' Selection — Hokkaido
写真: 北こぶし知床 ホテル&リゾート
北海道で、本当に良いサウナに入りたい。滞在のなかで忘れられない一度を持ち帰りたい。そう考えて検索された方に、その答えをここに用意しました。 日本各地の温泉とサウナを調査し、実際に足を運び続けている編集部が、広い北海道の中から9軒だけを選びました。どれを選んでも、期待を裏切られることはありません。あなたがやることは、どこへ行くかを決めることだけです。
北海道 斜里町
寝て入る、叩いて入る。姿勢から変える4つのサウナ室

寝て入るスタイルを採用したサウナ。周囲に遠慮することなく、存分に脱力しながらリラックスした姿勢で熱を堪能できる。セルフロウリュによって生み出される蒸気が体をやさしく包み込み、じんわりと深い発汗を促す。

部屋全体が三角形の形状をした、真っ黒な空間が特徴のサウナ。フィンランドスタイルのオーソドックスな設えで、セルフロウリュによる心地よい熱気を味わえる。暗い室内は没入感が高く、周囲の視線を気にせず自分自身と静かに向き合える。

ヴィヒタを用いたセルフウィスキングが可能な、国内でも珍しいサウナ。室内に蒸気発生器を備えており、心地よい湿度と穏やかな熱の質感が特徴である。マイルドな室温に保たれているため、長時間ゆっくりと滞在しながら香りを満喫できる。
編集部コメント
ネウナは寝ることを前提に設計された部屋で、ベンチには木の枕が置かれている。85℃の室内でも枕とベンチは熱くならず、白樺の香りのなか全身の力を抜いていられる。ウィスキングサウナは70℃ほど。ヴィヒタで自分の体を頭からつま先まで叩ける。水風呂は水深120cm、16℃台。アイヌ語で水を意味するワッカボタンを押すと頭上から水が落ちてくる。露天の庭にベンチは4つだけ、余白を残した空間に木と土の匂いが漂う。男女入れ替え制のため、暗闇のクロウナと薪のイグルーまで確かめたい人は一泊以上を見ておきたい。
北海道 旭川市
チラーを使わず、旭川の地下水を季節のまま掛け流す

メトス社製の大型ストーブが力強く稼働し、定期的なオートロウリュによって心地よい熱気と潤いたっぷりの蒸気が室内に広がる。温度と湿度のバランスが抜群で、息苦しさがなく体の深部から質の良い発汗が促される。

旭川の清らかな地下水を贅沢に使用した水風呂。チラー(冷却器)を使わず天然水を掛け流しにしており、季節によって水温が変動する。まろやかで肌に吸い付くような肌触りが特徴で、ジャグジーのように心地よくバイブラが効いており、全身を優しく、かつ効率的に冷却してくれる。
編集部コメント
水風呂に冷却器を入れていない。旭川の地下水をそのまま掛け流しているため、水温は季節によって変わる。同じ一室でも夏と冬で体に届く冷たさが違うということだ。まろやかで肌に吸い付く感触に、ジャグジーのようなバイブラが加わる。熱側はメトス社製の大型ストーブで、オートロウリュとセルフロウリュの両方を備える。前が見えないほど霧の濃いミストサウナは、座面と足元に冷水が流れ、頭は温かく足はすっきりする。旭川の街歩きと組み合わせたい宿泊者向けの一軒。タトゥーがあっても入れる。
北海道 釧路市
阿寒湖と雄阿寒岳を、全面ガラスの丸屋根から

照明、香り、湿度、デザインのすべてにこだわった本格的なフィンランド式サウナ。モノトーンの石材とブラックアウトされた天井が、シンプルでモダンな瞑想空間を演出する。定期的に作動するミスト機能とアロマオイルが香りのヒーリングをもたらし、湾曲した座面に身を委ねることで、心身ともに深くリラックスできる。

屋上に設置された世界初の断熱複層ガラスによるドーム型サウナ。360度全面ガラス張りの造りとなっており、昼は阿寒の雄大な自然、夜は美しい星空を眺めながらの入浴が可能。アロマウォーターを用いたセルフロウリュで好みの湿度に調整でき、大自然に包み込まれるような極上の没入感と深いリラクゼーションを味わえる。

阿寒の森が長い年月をかけて育んだ「阿寒百年水」を贅沢に使用した水風呂。地下水ならではのまろやかな水質が特徴で、サウナで火照った体を優しく、かつキリッと引き締める。肌当たりが非常に柔らかく、冷たさの中にも心地よさを感じる清涼感に溢れている。極上の水に包まれることで、至高のクールダウンを体感できる。
編集部コメント
屋上に置かれたドーム型サウナは、天井まで断熱複層ガラスの360度。扉を開けた瞬間、これまでのサウナ室では味わえない視界の抜け方に落ち着かなくなる。室温は80℃ほどで湿度は低く、時間をかけて汗をかくタイプ。水風呂は阿寒の森が育てた地下水「阿寒百年水」で17℃、柔らかい肌当たりだった。内湯には暗く静かなフィンランド式サウナもあり、静寂を求める人にはこちらが本命になる。露天は立たないと景色が見えにくいので、眺望はドームに任せるといい。阿寒湖畔泊の締めに向く一軒。
北海道 函館市
サウナ室の窓から、函館の夜景が落ちていく

男女それぞれの大浴場に備わるドライサウナ。カラッとした熱が肌をやわらかく包み、静かに腰を下ろしているだけで汗が滲み出してくる。サウナ室から望む眺望も秀逸で、熱に身を委ねながら移ろう景色を眺める時間は、この宿ならではの贅沢である。深夜から早朝にかけては利用できないため、夕暮れ時から夜のひとときにじっくりと味わいたい。
編集部コメント
港のそばに建つホテルの最上階に大浴場があり、男女それぞれにドライサウナを備える。カラッとした熱の中、室内から街と海の眺めが開ける。日が落ち、明かりがひとつずつ灯っていく時間をそのまま眺められるサウナは多くない。水風呂で頭の芯まで冷ましたら、屋上の露天スペースへ。港町を渡る風がほてりを引き取り、眼下には街明かりが広がる。サウナは深夜から早朝は使えないので、夕暮れから夜にかけての時間に合わせたい。源泉かけ流しの温泉も併せて楽しめる。
北海道 登別市
滝を正面に見る110℃の鬼サウナ、水風呂は沢水掛け流し

「鬼灯の湯」に設置された、登別のシンボルである鬼をテーマにした圧倒的な熱気を誇る超高温サウナ。オートロウリュによりパワフルな極上の蒸気が室内に立ち込め、瞬時に全身から猛烈な汗が噴き出す。鬼の棲み家を連想させる荒々しい岩肌に囲まれた、重厚かつ刺激的なサウナ体験はここでしか味わえない。※奇数日は女性、偶数日は男性が利用可能。

「鬼灯の湯」にある、瞑想とリラックスを目的とした中温サウナ。セルフロウリュとセルフウィスキングが可能で、北海道産のヴィヒタの心地よい香りが室内に優しく広がる。静かに流れる滝の音が遠くに聞こえ、木の温もりに包まれるなかで心身が穏やかに解きほぐされていくような、極上のメディテーションタイムを過ごせる。※奇数日は女性、偶数日は男性が利用可能。

「竜胆の湯」に新設された、優しい中温のセルフロウリュサウナ。じっくりと時間をかけて体の深部から温めることができ、息苦しさがないためサウナ初心者やゆっくり楽しみたい人にも最適。セルフロウリュにより適度な湿度が保たれ、上質な蒸気が体をじんわりと包み込む心地よい設計になっている。※偶数日は女性、奇数日は男性が利用可能。
編集部コメント
露天エリアの「鬼サウナ」は室温110℃。オートロウリュが入ると湿度も上がり、刺さるような熱が全身を包む。正面の窓の外には滝と庭。限界まで汗をかいて出れば、登別北東部の山麓を水源とする沢水を掛け流した水風呂が待つ。訪ねた日は12℃ほど、まろやかで、十人は入れる広さがあった。外気浴は滝の真横のウッドデッキ。内湯では硫黄泉・食塩泉・鉄泉の3種を掛け流しで湯めぐりできる。ただし鬼サウナのある「鬼灯の湯」は男女日替わりの入替制。狙う日を決めてから予定を組む旅に向く。
北海道 東川町
主題の違う4室と、大雪山系の伏流水の水風呂

町内で採れたローズマリーをはじめとするハーブを使用し、ナチュラルな香りに包まれるサウナ。フィンランドの老舗HARVIA製のストーブを導入しており、セルフロウリュが可能。ハーブの豊かな香りと心地よい蒸気が全身を包み込み、深いリラクゼーションへと導いてくれる。

旭岳登山の道しるべであるケルンをストーブのデザインに取り入れた、山岳をイメージしたサウナ室。本格的なフィンランド式スタイルで、熱したサウナストーンに水をかけるセルフロウリュを楽しめる。力強い熱気と蒸気が一気に広がり、体の芯からしっかりと発汗を促す。

静かな夜の森の中を思わせる、わずかな灯りだけで構成された瞑想空間。日常の喧騒から離れ、静寂の中でゆっくりと自分自身と向き合うことができる。セルフロウリュによる柔らかな熱と湿度が心地よく、心を落ち着かせて深い没入感に浸る至福の時間を過ごせる。

眼前に広がる東川町の美しい田園風景を眺めながら汗を流せる展望サウナ室。大きな窓から差し込む自然光と、季節ごとに表情を変える外の景色を堪能できる。セルフロウリュの熱気とともに、開放感あふれる空間で心温まる贅沢なひとときを味わうことができる。
編集部コメント
サウナ室が4つあり、それぞれ主題が違う。町内で採れたローズマリーなどのハーブが香る室、旭岳の登山道のケルンをストーブの形に取り入れた山岳の室、東川町の田園を大窓から見渡す展望の室、明かりを絞った暗い冥想の室。いずれもセルフロウリュができる。水風呂は北海道の名水に選ばれた大雪山系の伏流水で、同じ水を浴室内の水飲み場で飲める。湯はトロン浴素による人工温泉で、天然の湯を求める旅には向かない。熱と水を主目的に、一日かけて4室を巡りたい人向き。
北海道 斜里町
窓の正面に、オホーツク海へ沈む夕陽を据える

ヒノキ丸太を用いた野性的なデザインが特徴のサウナ。その名の通り、窓からはオホーツク海に沈む美しい夕陽を望むことができる。HARVIA製の対流式ストーブを設置しており、セルフロウリュが可能。自分好みに湿度と温度を調整しながら、木の香りに包まれた静かな空間でじっくりと発汗を楽しめる。

レッドシダーの木材を使用したモダンなデザインのサウナ。北欧のサーミ民族の模様があしらわれており、洗練された空間が広がる。EOS製のストーブを採用し、こちらもセルフロウリュが可能。心地よい熱と蒸気の対流を感じながら、静寂の中で深いリラックスタイムを過ごすことができる。
編集部コメント
サウナ室の窓が、オホーツク海に沈む夕陽の方向へ向いている。ヒノキ丸太で組んだYUUMI SAUNAはHARVIAの対流式ストーブ、レッドシダーにサーミの模様をあしらったSAAMI SAUNAはEOSのストーブで、どちらもセルフロウリュができる。木の香りと湿度を自分で決め、日が落ちるまで座っていられる。水風呂は屋外で、水温は季節ごとに変わる。すぐ横に外気浴のイス。上がったあとは保温性の高い塩化物泉。客室も全室オーシャンビュー。知床を回る旅の、日没に合わせて宿へ戻る一泊に向く。
北海道 札幌市
光と香りで設計した6室を、地上60mの露天とつなぐ

総ヒノキ造りの空間で、爽やかな木の香りに包まれるオートロウリュ式のサウナ。定期的に熱い蒸気が発生し、本場フィンランドのように身体の芯から温まる体験ができる。暖かな灯りがともる落ち着いた雰囲気のなか、じんわりとした熱気で深いリラクゼーションに導かれる。

爽やかなアロマが香る真っ白な空間が特徴のスチームサウナ。濃密な白い蒸気に全身が優しく包み込まれることで、目や頭の疲れをゆっくりと休めながら、身体をじんわりと温めることができる。心地よい香りと柔らかな熱気で、至福のデトックスタイムを過ごせる。

定山渓エリアでも際立って力強い熱気を誇る高温サウナ。真っ赤な光に彩られた空間は、太陽のエネルギッシュな暖かさをイメージさせる。ガツンとくる熱さが心と身体の芯まで届き、爽快な発汗とともに圧倒的なリフレッシュ感を味わえる。

北海道の牧草の大地をイメージした、優しいイエローの空間が広がるマイルドなサウナ。穏やかでじんわりとした温かさが特徴で、強烈な熱さが苦手な方でもゆったりとくつろげる。大地のエネルギーを感じながら、時間を忘れてリラックスできる。

幻想的な光の演出とアロマの香りに包まれる、暗闇の非日常空間。火照った身体を優しくクールダウンしながら、思わず目を閉じて深い瞑想に耽るひとときを過ごせる。静寂の中で研ぎ澄まされる感覚が、これまでにない極上のととのいへと導く。

水のゆらめきを表現した光が静かに揺れる、深いブルーに染まったクールルーム。視覚からも涼しさが伝わる空間で、熱を帯びた身体をゆっくりと解きほぐしていく。ひんやりとしたアロマの香りが火照りの余韻を鎮め、水辺に佇むような清涼感に全身が満たされる。
編集部コメント
2024年のリニューアルで生まれたサウナエリアは、部屋ごとに役割が分かれている。赤い光で高温を浴びるレッドホットサウナ、白い蒸気が身体を包むスチームサウナ、そして暗闇に光とアロマを配した黒、水の揺らぎを思わせる青の二つのクールルーム。水風呂の後に休む場所まで設計に含まれているのが特徴だ。さらに最上階、地上60mの展望露天風呂「星天」と地下の大浴場が同じ館内にある。水温の表記はなく、冷えの質は現地で確かめたい点として残る。
北海道 中標津町
標津川そのものが水風呂になる、森の源泉宿

男女それぞれの浴場に備わる、この宿を象徴するサウナ。室内では源泉が滝のように流れ落ち続け、その熱がそのまま蒸気となって立ちのぼるため、誰が水をかけるでもなく、常にロウリュがかかったままの状態が保たれている。湿り気をたっぷり含んだやわらかな空気が全身を包み、呼吸を重ねるほどに温もりが芯まで届く。大きな窓の向こうには標津川が流れ、熱に身をゆだねたまま清流の景色をひとり占めできる。

男性の内湯に構えられた、宿のシンボルであるシマフクロウの名を冠したドライサウナ。サウナストーンを積んだ対流式ストーブが室内をじっくりと焼き上げ、ロウリュで立ちのぼった蒸気が、ひと呼吸ごとに熱を身体の奥へと押し込んでくる。闇夜の名にふさわしく、余計な光も音もない静かなしつらえ。目を閉じて熱に身をゆだねているうちに、意識が少しずつ自分の内側へと降りていく。

男性の露天エリアに据えられた、トレーラーを改装した薪サウナ。薪が爆ぜる音とともに立ちのぼる熱はどこか荒々しく、電気の熱にはない厚みと揺らぎを持って身体を押し包む。セルフロウリュができ、ストーンに水を落とすたびに白い蒸気が一気にふくらみ、木の香りと火の匂いが混ざり合う。屋外に置かれた小さな箱のなかで、森の気配と火の熱だけに向き合う濃密な時間が流れる。
編集部コメント
源泉が室内を滝のように流れ落ちるサウナは、温度計が70℃前後でも湿度が高く、体感の熱はそれよりずっと強い。大きな窓の先には標津川が流れる。座面はあぐらがかけるほど広く、木の枕まで置かれている。熱を蓄えたら、冷却した温泉水の水風呂ではなく、露天のすぐ横の川へそのまま降りられる。体感13℃ほど、流れがあるぶん羽衣は剥がれ、刺すような冷たさが全身に走る。上がればすぐ川沿いにチェアが並ぶ。屋外にはトレーラー型の薪サウナも。道東を車で回る旅程の締めに。
北海道 斜里町
流氷の海を、曲線と直線の二室で切り取る

流氷をモチーフにした直線的なデザインが特徴のサウナ室。大きな窓からはオホーツク海や知床連山の雄大な景色、冬には見渡す限りの流氷を望むことができる。室内には知床の環境音が静かに響き、定期的なオートロウリュが力強い熱気と適度な湿度を生み出す。息苦しさのない快適な空間で、大自然と一体化するような圧倒的な没入感を味わいながら深い発汗を促す。

木の洞窟を思わせるうねりのあるデザインが特徴のサウナ室。大きな窓からはオホーツク海や知床連山の雄大な景色、冬には見渡す限りの流氷を望むことができる。室内には知床の環境音が静かに響き、定期的なオートロウリュが力強い熱気と適度な湿度を生み出す。息苦しさのない快適な空間で、大自然と一体化するような圧倒的な没入感を味わいながら深い発汗を促す。
編集部コメント
サウナ室が二つある。木の洞窟のようにうねる曲線のUNEUNAと、流氷を思わせる直線のKAKUUNA。どちらも大きな窓の正面にオホーツク海と知床連山が広がり、冬は視界が流氷で埋まる。UNEUNAは国産ヒノキの3D木工で、訪ねた日は90℃。オートロウリュが入ると体感温度が一気に上がった。水風呂は室のすぐ目の前、水深90cmの15℃。頭まで沈めてから屋上のTOKONOUテラスへ向かう。7月末でも日中23℃、椅子に沈むと海風だけが肌をなでた。風景ごと記憶に残したい人の、道東の旅の起点に。
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