
Vol.1
京都府
2026/5/9-10 京都・大阪サウナ旅
「スッカマ 源氏の湯」の体験談
京都の街の湯治場で極上の朝サウナ
📅2026/5/911:00
朝起きるまでは、何も計画していなかった。今週も自宅で土日を過ごすものと思っていた。
しかし、目が覚めてカーテンを開けた刹那、旅に出るかという気分になっていた。
いつも通り、朝のルーティンを済ませて、車に乗り込む。しばらく旅をお休みしていた間に、日本中の施設を調査し直し、行きたい施設をリストアップしていた。特に、これから向かう京都に関しては、なぜ今まで気がつかなかったのだろう、と思うほどの施設がいくつかある。今回の旅では、その全てを訪問するつもりだ。
車を走らせ、鳴門海峡を渡り、淡路島を疾走する。途中のパーキングエリアで休憩しつつ、今夜のホテルの予約を済ませた。思いつき、衝動的、場当たり的な行動が小生の旅の特徴である。とりあえず、出発という最もエネルギーのかかるイベントを終えた後は、成り行きに任せる。ホテルも移動しながら予約する。高望みしなければ、宿泊できる施設はどこかは空いているものだ。これまでも多くの旅をしてきたが、宿泊できなかったことは一度もない。行き当たりばったりでも何とかなるものである。
第一の目的地である「スッカマ 源氏の湯」は、京都府精華町にある。京都の南に位置し、関西文化学術研究都市にも指定されているらしく、国立国会図書館や大企業の研究施設などが立ち並んでいた。文化人であれば、銭湯よりも国立国会図書館を見てみたいと思うのだろうが、如何せん小生は興味がない。それよりも、温泉に浸かり、サウナに入ることの方が重要なのである。
駐車場に車を停めて外に出ると、薪の燃えるいい香りがするではないか。その香りに誘われるまま、木造の落ち着いた佇まいの建物へと足を向ける。暖簾をくぐると、そこには「韓国スッカマサウナ」と「天然温泉」を融合させた、『街の湯治場』というコンセプトが掲げられていた。
そもそも「スッカマ」とは何なのか。一言でいえば、韓国に古くから伝わる「炭焼き窯(スッカマ)」を利用したサウナのことだ。本来、炭を作るための窯なのだが、炭を取り出した後の窯には、石壁に蓄えられた強烈な余熱が残る。その中に入り、体の芯までじっくり温まるのが伝統的な健康法なのだという。「スッカマ 源氏の湯」は、その韓国の伝統的なサウナ浴を楽しめる稀有な施設なのだ。
受付を済ませて大浴場を目指す。館内は非常に広く、旅館のような世界観で統一されており、歩くだけで気分の高揚を感じるではないか。基本的にその施設で理想の体験ができるかどうかは、大浴場に入らずとも分かるものだ。施設に足を踏み入れた瞬間の空気感、スタッフの態度、清潔感、世界観などから、「これは間違いない」と確信めいたものが生まれてくる。そういう意味で、「スッカマ 源氏の湯」で素晴らしい体験ができることは既に確定している。
綺麗で広いロッカーで着替えを済ませ、大浴場に入る。内湯は「木」、露天は「岩」の世界観になっている。特に露天には美しい庭があり、泳ぎたくなるような広い岩風呂には天然温泉が注がれている。身を清めて温泉に浸かると、長時間の移動で固まった体が少しずつほぐれていくのを感じる。温泉の力というものはすごい。さらに、開放的な露天風呂の世界観が快感を増幅させてくれている。この広い岩風呂を独り占めできているという特別感もあるかもしれない。
しばらく体を温めて、サウナに向かう。サウナ室の入り口のドアを開けると、右側にセルフロウリュができる低温サウナがあり、左側に高温サウナがある。まずは、高温サウナでじっくりと体を温める。ストーンを山積みにした大きなサウナストーブが置かれており、30分おきに自動ロウリュが行われる仕様になっている。温度計は100℃になっていて体感もかなり熱い。大きなテレビでワイドショーをみながらしばらく汗を流して水風呂に向かう。
水風呂は、広さ、深さ、温度ともに申し分なく、10人ほどが入れそうな広さがあり、全身を沈められる深さがあり、水温は16℃であり、さらに常に水が循環している清潔感もある。要するに、完璧である。
外気浴スペースには15脚ほどのチェアが並べられ、水風呂から5秒で移動が完了する「位置」に関しても完璧である。即座に体の水滴を拭き取り、チェアに全体重を預け、日光を浴びながら、そして、美しい庭を眺めながら外気浴を行う。次第に、意識が朦朧としてくるのを感じる。現実世界と無意識の世界を行ったり来たりしながら、次の行動を開始するエネルギーが内側から湧いてくるまで何もしない。これが最も贅沢な行為であるようにも思う。
また、今が午前中であるというのも素晴らしい。これほどまでに素晴らしい1日の始まりはない。その後、同じようにサウナ→水風呂→外気浴→温泉の流れを繰り返し、合計3セットで完璧に整った。

韓国風サラダ

絶品 ヤンニョムチキン
素晴らしいのは温泉やサウナだけではなかった。レストランでの料理も非常に美味しく、メニューを見ていると、素材にもかなりこだわっているらしく、これまで訪れた様々な施設の中でもトップレベルである。
食事を終えて2階に上がると、漫画を読みながら昼寝ができたり、仕事ができるスペースも用意されていて、少し眠たかったので昼寝をすることにした。
目が覚めたら夕方になっていたので、そろそろ次の目的地への準備をしなければならない。
ちなみに、次の目的地は「宇治天然温泉 源氏の湯」である。もうお気付きだろう。同じ運営会社の別店舗にこれから訪問する。「スッカマ 源氏の湯」があまりに素晴らしかったので、「宇治天然温泉 源氏の湯」でも最高の体験ができることは間違い無いだろう。そんなワクワクした気分で車に乗り込み、目的地に向かって出発した。

