
Vol.3
岡山県
2025/10/25-26 岡山サウナ旅
「kobatoisa cafe&sauna」を訪問
美作市の薪サウナと天然地下水を堪能
📅2025/10/2610:00
岡山サウナ旅2日目の朝は、最高の目覚めと共に始まった。毎度のことだが、サウナに入っていると本当によく眠れる。それに熟睡できているので、翌日の日中に眠たくなることもない。サウナに入って気持ちよくなり、美味しい食事を食べてぐっすり寝る。サウナを軸にした生活は、人間として幸せを感じるために必要なものを全て提供してくれる。
宿泊先の「ホテルルートイン」で美味しい朝食をいただき、朝の散歩に出ることにした。岡山県津山市には、「津山城」というお城があり、桜の名所としても知られている。城内には、ものすごい数の桜の木が植えられており、桜が咲く季節にもう一度来てみたいと思った。城下町も風情があり、歴史を感じさせるストリートが続いている。サウナ旅をしていなければ、一生来ることがなかったかもしれないので、この出会いに感謝したい。
散歩からホテルに戻り、しばらく作業をした後にチェックアウトをした。いよいよ本日のサウナ活動が始まる。今日の目的地は、岡山県美作市にある「kobatoisa cafe&sauna」というサウナ施設だ。
「kobatoisa cafe&sauna」について、少し解説しておこう。
まず、施設名にもなっている「kobatoisa」という言葉は、フィンランド語の “kotoisa(ここち良い)” と、運営会社である「小林工業」の頭文字 “koba” を合わせたもので、「ココロとカラダがととのう、ここち良い場所」をコンセプトに掲げている。フィンランド語と掛け合わせている時点で、その施設を作った人がいかにサウナ好きであるかが伺える。
肝心のサウナに関しては、一級建築士が設計したサウナ小屋にHarvia製の薪ストーブを据えている。薪ストーブというポイントに引かれて、美作市までやってきたというわけだ。水風呂は、地下33mから汲み上げた地下水を使用しており、水道水とは違ったミネラル豊富な柔らかい水を堪能できる。そして仕上げには、吉野川を眺めながらプライベートな空間で外気浴を楽しめるのだ。プライベートサウナに申し分ないクオリティである。
ここまでが、事前に調べた情報だ。本当にいい施設かどうかは、これから入って確かめることにしよう。
駐車場に車を止め、併設されたカフェに入った。「いらっしゃいませ!サウナのご利用の方ですよね?」とスタッフが爽やかに出迎えてくれた。「はい!10:30からサウナを予約しています」と返した。その後、施設利用上の注意事項などの説明を受け、プライベートサウナに向かった。
ロッカーで着替えを済ませ、サウナエリアに足を踏み入れると、すでに先客がいた。「おはようございます」と挨拶を交わした。先客は、すでにサウナと水風呂を何セットも行っているようで、かなり整っている様子だった。そんなことを思っていると、話しかけられた。
先客: 「丁度いいタイミングでお越しになりましたね。私はもう終わりです。」
小生: 「そうですか。サウナはいかがでしたか?」
先客: 「いやぁ、最高でしたね。こんなに落ち着いてリラックスできるサウナ小屋は初めてです。」
小生: 「そんなにいいのですか...存分に堪能させていただきます笑」
先客: 「感想を聞きたいところですが、私はこれにて失礼します。ごゆっくり!」
そんなやり取りを交わし、1セット目のサウナに入ることにした。入った刹那、薪サウナ特有の香りと音に癒された。やはり、小生は薪サウナが大好きだ。薪のいい香りに包まれたサウナ室には、小生以外誰もいない。いや、サウナ室だけではない。サウナの外にも、小生以外誰もいない。完全に貸切状態で、これからサウナを楽しむことができるのだ。
サウナ室のベンチに寝転がった。プライベートサウナのいいところは、サウナ室内で足を伸ばして座ったり、寝転んだりすることができることだ。誰もいないので、気を使う必要がない。柔らかい熱に包まれ、徐々に身体が熱くなってくるのを感じる。そして、薪の燃えるパチパチという音が、永遠に続いていく。この空間にあるのは、サウナ小屋、薪ストーブ、小生の身体、窓から見える吉野川の景色だけ。至高の時間を邪魔するものは何もない。こんな贅沢な時間があるだろうか。
十分に体を熱した後は、地下水掛け流しの水風呂に思いっきり浸かる。大きなウィスキー樽を使った水風呂にザブンと身を投じる。地下水特有の柔らかい水が、小生の体を包み込んでくれる。水温も18℃くらいで、長く浸かれる温度だ。水風呂に入りながらぼーっと空を眺め、無の時間が流れていく。水風呂を出た後は、吉野川を眺めながら外気浴を行い、鳥の囀りや、川を流れる水のBGMに耳を澄ませ、生きていることを実感する。今日も、朝からこんな最高のサウナに入ることができて幸せだ。
2セット目も同じように一人だけのサウナ室に寝転がり、薪ストーブの柔らかい熱を全身に感じる。時折胡座をかき、薪の炎をゆっくり眺める。とはいえ、永遠に無になることはできず、しばらくすると別のことを考え始める。そしてまた、薪の炎と音に意識を戻す。サウナ室では、この繰り返しだ。そしてこの繰り返しが、深いリラックスを与えてくれる。
結局、サウナ→水風呂→外気浴を4セット。自分だけのプライベートサウナを思う存分満喫することができた。

プライベートなサウナ小屋と外気浴スペース

Harvia薪ストーブを使用したサウナ室は、柔らかい熱が包み込む

地下33mから汲み上げた地下水掛け流しの水風呂

サウナ後のランチ「岡山森林どりと海老のフォー」
これまで小生は、人がたくさんいる大浴場ばかりでサウナ浴を楽しんできた。プライベートサウナも気になっていたものの、なかなか勇気が出ずに利用するのを躊躇していた。だが、そんな自分はもういない。これからは、一人で静かにサウナに入りたい時は、迷わずプライベートサウナに行くだろう。
サウナの後は、併設されているカフェで昼食をとることにした。岡山県産の鶏肉とエビを使った「フォー」という料理をいただいた。「フォー」とは、ベトナム発祥の米麺スープで、米粉で作った平打ち状の麺を、鶏ガラや牛骨などを煮込んだ澄んだスープに浸し、パクチー、バジル、ライムや唐辛子などを添えて食べるのが一般的な料理だ。これまでの人生で食べたことがなかったので冒険ではあったが、とても美味しかった。スープが、サウナ後の乾いた身体に潤いを与えてくれる。
食事の後に、珈琲とケーキセットを追加注文し、優雅なランチタイムを過ごした。これで、「kobatoisa cafe&sauna」でやり残したことは何もない。今日は日曜日なので、このまま家に帰るか、もしくは別の施設にいくか。このサイトの読者なら、小生がどのような選択をするかは分かるだろう。せっかくサウナ旅をしているのだ。もう一軒、サウナに行こうではないか。
次の目的地を考える。
岡山県美作市は、岡山県の中でも兵庫県寄りに位置している。ならば、兵庫県姫路市や三木市にアクセスがいい。となれば、気になる施設が一つある。以前読んだ書籍の中で、お笑いコンビ「サバンナ」の高橋氏が絶賛していた施設がある。その施設こそ、兵庫県三木市の「ネストリゾート神戸 野天スパ/十界の湯(ZIKKAI SPA)」である。
次の目的地が決まった。
⚡サウナ・水風呂の情報
🔥
サウナ小屋
男性用
80°C
ドライサウナ
対流式ストーブ(サウナストーン)
🪵 薪サウナ
8人
美作産木材で作られたサウナ小屋に薪ストーブを設置し、あらかじめ用意された「アロマキューゲル(凍らせたアロマ氷)」をストーン上に置いて香りと熱を同時に楽しめる。水桶・おたまで自分自身がロウリュを行えるため、湿度を自分でコントロールできる。薪が燃える音、木材の香り、地方の自然の雰囲気を五感で感じながら入るサウナ。
❄️
ウイスキー樽の水風呂
男性用
18°C
地下水
掛け流し
ウイスキー樽を再利用した水風呂は、木の質感と丸みをそのまま活かした一人用の小ぶりな造り。薪サウナを出てすぐの場所に水風呂があり、導線は完璧。熱を抱えた身体をそのまま沈めると、地下水特有の柔らかな水が全身を包み込む。
基本情報
施設名
kobatoisa cafe&sauna
施設タイプ
温泉・スパ
住所
岡山県美作市巨勢2451−1
googlemapで見る
googlemapで見る
定休日
水曜日
営業時間
10:00〜21:00
各回120分
男性7人定員/枠
女子4人定員/枠
利用条件
📅
予約制(事前予約が必要)
