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兵庫県
2025/8/29-31 神戸・大阪サウナ旅

さふぃスパ舞子に行ってきた

🔥 サウナ室 90
❄️ 水風呂 9
サウナ依存症の小生にとって、金曜日というのは、最も嬉しくもあり苦痛を伴う一日でもある。その理由は、早くサウナ旅に行きたくて仕方がないからだ。そして先に断っておくが、今回の体験談は少々長い。それだけの感動があったということである。 仕事がひと段落したので、今週のサウナ旅の行き先を探していた。すると、1件の情報が目に入った。何やら、サウナ王こと太田広氏がプロデュースした凄いサウナが『シーサイドホテル舞子ビラ神戸』というホテルにあるとのこと。それも8月にOPENしたばかりだという。何というご縁か。このホテルは、小生が鳴門に移住する前に、内見の時に泊まった思い出のホテルであった。立地が素晴らしく、客室から明石海峡を一望することができるのだ。また、小生の自宅からも車で1時間少々というアクセスの良さ。宿泊すれば、翌日の朝から神戸のサウナ巡りができる。一気にプランが仕上がっていく。早速ホテルを予約した。サウナ旅が成功する時は、偶然が重なることが多い。 仕事を終えて秒速で車に乗り込み、高速道路を飛ばして19:30にホテルに着いた。チェックインを済ませ、速攻でサウナに向かう。サウナ王こと太田広氏は、熊本県の『ゆらっくす』や東京の『かるまる池袋』などの超有名施設をプロデュースした方である。その方がプロデュースしたサウナが、最高でないはずがない。小生のテンションはMAXであった。ラウンジ奥に隠れた秘密感の漂う入り口からサウナに入った瞬間、いい香りが小生の鼻腔を刺激する。ロッカーは高級感に溢れ、エグゼクティブになった気分だ。アメニティも一流のものを揃えてある。タオルも使い放題で、レモン水も用意してくれている。まだサウナに入っていないのに、満足感に包まれていた。
浴室に入ると、中央に2種類の水風呂が鎮座している。受けた印象としては、神戸クアハウスに行った時と同じだ。浴場の主役が水風呂なのである。17度と9度の水風呂が2種類あり、バイブラで循環しているため表示温度よりも冷たく感じるだろう。さらに、9℃の水風呂には5方向からのクロスカンターの仕掛けがある。水風呂の四隅からジェット水流が中央に押し寄せ、怪しげな赤いボタンを押すと頭上から滝のように水が落ちてくる。5方向からフルボッコにされなす術がないことは容易に想像できる。水風呂の迫力に圧倒されていた小生だったが、我に帰り、導線チェックを行う。水風呂の他には、シャワーブース、2種類のサウナ、2種類の整いスペースがある。 【サウナの特徴を簡単に解説】 ・サウナ室1「みるみる」:ロフト&バイブラ浴槽付きサウナ。通常のサウナはベンチに座って楽しむものだが、このサウナでは横になることができる。それも2段構成になっているため、寝る場所によって温度調整もできる。さらにサウナ室内に30℃の浴槽が配置されているため、サウナをしながら身体を冷やすという稀有な体験ができる。 ・サウナ室2「もくもく」:黙欲が前提のサウナ。瞑想しながらサウナに入りたい人にぴったりで、室内は暗く、セルフロウリュが可能。 シャワーで身を清め、サウナ室1「みるみる」にお邪魔する。木のいい匂いが室内に漂っている。香りに癒されながら、まずは上段に腰掛ける。身体が温もり、血流が良くなってくる。そのタイミングでロフトに移動する。そのまま横になり、寝た体制でサウナの熱波を浴びる。そうすることで、体全体を均等に熱することができるようになり、熱いんだけど何だか気持ちいい状態が持続する。 サウナを出た後は、17℃の水風呂に向かう。水風呂は非常に深く、潜ることを前提に設計されている。さらにバイブラ付きのため、17℃の表示温度よりも冷たく感じる。海に浮かぶようにして、水風呂に身体を浮遊させる。冷たいけど、気持ちよさが持続する。自然と長く水風呂に入れる。すると、身体の芯から冷えてくる。寒いくらいだ。 水風呂をでて、専用の整いスペースに移動する。ここでもまた感動することになる。リクライニングチェアを限界まで倒し天井を見上げると、プロジェクターで花火の映像が流れている。そこにBGMも加わり、寝ながら花火を見ているような感覚になる。さらにサウナと極上の水風呂による整いが加わり、ここは天国なのか?と思ってしまう。目を閉じると、意識が飛びそうになる。まだ1セット目である。 2セット目は、サウナ室2「もくもく」に入る。全く違う世界がそこには広がっていた。室内は暗く、世界観は和である。大仏の中?いや、少し違うか。ただ、禅を組むのにもってこいの場所であるのは間違いない。誰もいない貸切状態だったため、最上段に移動する。ちなみに、この最上段には「囲い」が用意されており、ロウリュした際の熱気が溜まりやすい構造になっている。しばらく瞑想しながら汗をかく。独特なBGMが流れている。いい汗をかいてきたところで、ロウリュをする。サウナストーンに水をかけ、大量の蒸気を発生させる。そして、最上段の特等席に戻る。すると、先ほどまでとは比べ物にならない熱気が押し寄せてくる。なんだこの熱さは。身体の芯まで熱くなる。 その後の水風呂は、9℃の水風呂に入ることにした。こちらもバイブラ付きのため、体感温度は7℃くらいに感じる。入った瞬間に少し痛みを感じた。一気に血管が収縮したからだろう。これもなかなかできない体験だ。20秒ほど入っていると、1つのボタンが目に入った。押すと、頭上から水が落ちてくる仕様のようだ。すでに身体は限界に近いが、押さない訳にはいかない。震える手でボタンを押した。頭上から、大量の水が落ちてくる。しかも9℃の水だ。喘ぎ声を通り越して雄叫びを上げてしまった。それくらいの強烈な刺激だった。 水風呂を出た後、立っているのがやっとだった。専用の整いスペースに移動する余裕がなかったので、近くの整い椅子に座った。呼吸をするたびに、声が出る。そして、身体は芯から冷えている。震えている。なのに気持ちいい。大麻を吸引した後は、こんな感じなのだろうか?そんなことを考えているうちに、意識が飛びそうになった。ここで意識が飛んでしまっては、サウナーを名乗る資格はない。まだもう1セット、やるべきことが残っているのだ。やるべきこととは、温冷令交代浴で、サウナ→水風呂→水風呂のゴールデンルートである。 3セット目も、サウナ室2「もくもく」に入る。当然、最上段に陣取り、2度のセルフロウリュをして身体の芯から汗をかく。先ほどまで凍え死にそうだったのに、今はとても熱い。人間の身体は不思議だ。こんなジェットコースターみたいな刺激を与えていて大丈夫か?そんな思考もしたが、気持ちいいのだから大丈夫なのだろう。熱さの限界を迎えたので、水風呂に行く。まずは9℃の水風呂に30秒はいる。そして、すぐに17℃の水風呂に移動する。すると、冷たさの中に温かさのようなものを感じ、全身の力が抜けていく。水風呂に小生の身体が浮いている。なんというリラックス感。これが、サウナ→水風呂→水風呂の威力か。 3セットを終えた後、しばらく動くことができなかった。苦しくて動けなかったのではない。気持ち良すぎて動けなかったのだ。こうして小生は、サウナ王と呼ばれる男がプロデュースした施設に骨抜きにされたのであった。