温泉街の風景
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兵庫県
2025/8/9-11 滋賀・奈良サウナ旅

有馬街道温泉 すずらんの湯に行ってきた

🔥 サウナ室 85
❄️ 水風呂 17
その出会いは、偶然訪れた。 奈良県の「ゆららの湯 押熊店」でリラックスしたあと、なぜか「夏の甲子園を見に行きたい」という衝動に駆られた。天気は曇りのち雨。最近では珍しく気温も低い。天までもが小生の味方をしている。神にでもなったような気分で甲子園球場に向かった。球場の近くに車を止め、当日券を買うために受付に向かう。「完売」の文字が見える。胸騒ぎがする。近くにいたスタッフに声をかけ、「これはもう、、今日は入れないということ?」と聞くと、「文字通りそうですね」と返ってきた。「外野は無料では?」と思いもう一度話かけた。すると「外野も有料でチケットが必要なんですよ」と。なんと、またしてもプラン変更だ。 時刻は16時。サウナに行くには少し早い。サウナをハシゴする場合は、最低でも6時間のインターバルは必要だ。車に戻り思考する。「このまま鳴門に帰るか」とも思った。しかし、甲子園球場に来てチケット完売というバッドエンドでは、なんだか味気ない。やはり旅の最後は、スカッとする気持ちいいものでなければならない。目を閉じて、身体の声に耳を傾ける。その時小生は、天然温泉を求めていた。そこで巡り会ったのが、「有馬街道温泉すずらんの湯」である。
受付を済ませて身を清め、内湯に身を委ねる。有馬系の天然温泉だ。全身の力が抜けていく。次第に身体がポカポカしてくる。汗をかいてきたタイミングで水風呂に入る。その刹那、あまりの気持ちよさに驚いた。水が柔らかくいつまでも入っていられる。よく見ると、日本名水百選の宮水(みやみず)を掛け流している。有馬系の源泉に加えて名水とは恐れ入った。真夏なのに17度の水温というのも素晴らしかった。 水風呂の余韻に浸りながら、露天風呂に行く。この露天こそが、すずらんの湯の一番の魅力といっていい。森の中に庭園を作り、そこに源泉掛け流し風呂、檜風呂、壺風呂、ロウリュサウナ、水風呂、整いスペースがある。チェアの数も多く、整い迷子になることもないだろう。森と庭園の世界観に感動しつつ、小生はロウリュサウナへ向かった。入り口にヴィヒタが置いてある。サウナもこだわっているに違いない。サウナに入ると、檜の香りに包まれた。上段に移動して、ゆっくりと目を閉じる。深呼吸をして、檜の香りを胸いっぱいに吸い込む。心拍数が上がってきた。そろそろ限界だ。 サウナを出て、檜の水風呂に向かう。とてつもない快感が小生を包み込む。目を閉じて自然の音に集中する。森の香りがする。水風呂も呼吸をしている。意識が飛びそうになる。なんとかチェアのあるスペースまで移動して全身の力を抜く。また、自然の音と匂いが小生を包み込む。気がつくと5セット終わっていた。温泉・サウナを自然と共に楽しむ。自然の中で自分を解放する。ここまで気持ちいいものかと感動した。また、素晴らしい場所と出会うことができた。しかも、旅の最後でこの快感だ。たまらない。 さて、今回の旅はこれで終了だ。疲れは何もない。むしろ、エネルギーが充填されている。次はどんな旅にしようか。どこに行こうか。そんなことを考えながら、自宅のある鳴門に車を走らせた。