
Editors' Selection — Hokkaido
写真: 阿寒湖畔温泉 ニュー阿寒ホテル
窓の外に海か湖が広がり、その景色ごと温泉やサウナに身を沈める。北海道でそんな一泊を探しているなら、ここに挙げた7軒で足ります。オホーツク海に沈む夕陽から、湖と岩一枚で隔てただけの露天風呂まで。 日本各地の温泉とサウナを調べ、実際に足を運んでいる編集部が、広い北海道から7軒だけに絞りました。どこを選んでも、景色と温泉の質で後悔することはありません。あなたがやることは、どこへ行くかを決めることだけです。
北海道 千歳市
支笏湖と岩一枚、水位で湯の深さが変わる露天










写真: 湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館
編集部コメント
大浴場に入ると、正面に支笏湖が広がる。全国でも数少ない足元湧出の天然野湯は、岩場一枚で湖と隔てられているだけで、湖の水位が上がれば湯船も深くなる。浴槽の色を変えるほど濃い黄金色の温泉に浸かりながら、原生林と山が映る湖面を眺める。露天の水風呂は支笏湖の水をそのまま掛け流し、六月でも十度ほど。真横の外気浴スペースは湖とほぼゼロ距離で、水の音も風も直接届く。飲泉場では鉄の味の濃い温泉を柄杓で飲める。
北海道 釧路市
9階の窓一面に、鏡のような阿寒湖が広がる










写真: 阿寒湖畔温泉 ニュー阿寒ホテル
編集部コメント
シャングリラ館9階、大浴場「雲海」の扉を開けると、ガラス張りの窓一面に阿寒湖が広がる。訪ねた日は波一つなく、湖面が青空と白い雲をそのまま映していた。外気を取り入れた半露天の縁に腰掛ければ、雄阿寒岳と深い森まで視界に入る。屋上の天空ガーデンスパは湖と水面の境が消えるインフィニティエッジで、昼は光る湖面、夜は星空が正面にある。湯は柔らかな単純泉。日帰りの時間帯が終わったあとの夜と、朝の静かな湖面は、泊まる者だけのものだ。

北海道 斜里町
全室からオホーツク海、サウナの窓に沈む夕陽










写真: Onsen Guesthouse|The SUNSET Shiretoko
編集部コメント
客室はすべてオホーツク海に向く。日が落ちる方角が、そのまま宿の正面にあたる。ヒノキ丸太で組まれたYUUMI SAUNAは、その名の通り窓の先に夕陽を望む。HARVIA製ストーブでセルフロウリュができ、湿度は自分で決められる。水風呂は屋外にあり、水温は季節ごとに変わる。冷ました体を受け止めるのが、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の大浴場。保温性の高い泉質で、上がったあとも芯の温かさが残る。斜里まで来る価値は、日没から夜、翌朝までを宿の中で続けて過ごせることにある。
北海道 北見市
サロマ湖に沈む夕陽を、和風と北欧風の二つの大浴場から










写真: サロマ湖 鶴雅リゾート
編集部コメント
サロマ湖に向かって大浴場が二つある。巨岩を配した庭園露天風呂の和風と、内風呂からも露天からも湖面と夕陽を見渡す北欧風。日替わりで男女が入れ替わる。湯は鉄分と塩分を含む自家源泉「ワッカの湯」で、含鉄塩化物泉は数が少ない。別名は「熱の湯」。保温性が高く、上がったあとも体の芯の温かさが長く残る。サウナはテレビもBGMもない簡素なドライ。冷たい水風呂で締めたあとは、湖を正面に見る席で外気に当たれる。
北海道 壮瞥町










写真: ザ・レイクスイート湖の栖

北海道 斜里町
八階の展望大浴場から、オホーツク海を遮るものなく










写真: 北こぶし知床 ホテル&リゾート
編集部コメント
大浴場は八階にある。窓の外はオホーツク海で、視界をさえぎるものがない。訪ねた日は快晴だった。内湯の隣の展望露天風呂には窓ガラスがなく、海風がそのまま入ってくる。カモメの声が浴室の中まで響いていた。湯はナトリウム-塩化物泉。肌当たりはやわらかく、上がったあとも芯の温かさが長く残る。冬は同じ視界が流氷で埋まる。オホーツク海に面した客室露天風呂もあり、夜の星と朝の海を、自分の時間で眺められる。
北海道 函館市










写真: ラビスタ函館ベイANNEX
北海道 壮瞥町










写真: 洞爺サンパレス リゾート&スパ

北海道 函館市










写真: ラビスタ函館ベイ
北海道 函館市
15階の縁なし露天から、函館湾の夜景と朝の港に浸る










写真: センチュリーマリーナ函館
編集部コメント
15階の天空露天風呂は浴槽の縁がなく、水面が空と海へ続いて見える造り。夜は星とベイエリアの灯り、朝は港町の景色と、同じ湯船で表情が入れ替わる。14階の大浴場ステラは函館山と夜景に向いて湯船が開き、湯は保温性の高い強塩泉。上がったあとも体の芯が温かいまま、湯上がり処のラウンジで夜景を見ながら冷ませる。同じ階には中温のロウリュサウナとアロマミストの塩サウナ。客室に天然温泉のビューバスやサウナを備えたスイートもある。
北海道 釧路市
8階の露天風呂から、阿寒湖と雄阿寒岳を同時に望む










写真: あかん遊久の里 鶴雅
編集部コメント
本館8階「天の原」は、内風呂から階段を上がった先に露天が開ける。快晴なら阿寒湖は透き通ったブルーに光り、正面に雄阿寒岳が立つ。空気が澄み、輪郭まではっきり見える。温まっては上がって湖を眺め、肌寒くなればまた温泉に沈む。その往復が止まらなくなる。浸かったままでは窓ガラス越しで景色がかすむので、立ち上がって直に見たい。屋上には360度ガラス張りのドーム型サウナ、水風呂は阿寒百年水で17℃。8階は日によって男女が入れ替わる。
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