
Vol.3
京都府
2026/1/17-18 京都の銭湯・サウナ巡り
「五香湯」の体験談
全身タトゥーの人と仲良くサウナ
📅2026/1/1810:00
目が覚めると朝7時だった。昨夜は23時ごろに就寝したので8時間ぐっすり眠れた。サウナ旅をしていると、よく眠れるホテルとそうでないホテルがある。この旅の宿泊先「ホテル京都エミナース」は小生にとって相性のいいホテルであることが確定した。身支度を済ませて朝の散歩をし、その後朝食バイキングをいただいた。そこからホテル横にある「小川珈琲」でコーヒーを嗜み、再びホテルに戻ってダラダラしつつ、最初の目的地を決めた。
今日は、銭湯巡りをする予定だ。京都には、全国からサウナ愛好家が訪れる銭湯がいくつもある。しかも、徒歩で数軒回れるほど銭湯が密集している。これから向かうのは「五香湯」だ。ドラマ「サ道」の舞台にもなった有名銭湯である。
今日のプランとしては、まず「五香湯」で1〜2セット行い、名水で有名な「白山湯 高辻店」に移動し、再びサウナに入るというルートである。酒好きな人が複数の飲食店を巡ることを「ハシゴ」というが、小生はサウナの「ハシゴ」をしようとしているのだ。これまでも「ハシゴ」の経験はあるので要領は分かっている。さあ、出発だ。
近くの駐車場に車を停めて「五香湯」に向かう。街の銭湯というのにぴったりな外観が見えてくる。スーパー銭湯とは違い、密集した住宅街にポツリと存在するのが、銭湯の特徴だ。日本の温泉文化は、銭湯から始まったのだ。入り口付近の券売機でチケットを購入し、受付の女性に渡す。そこから脱衣所に移動して着替えを済ませる。ロッカーもレトロで、昭和にタイムスリップした気分だった。
入浴前に用を足そうと思い、トイレの扉を開けた刹那、背筋が凍りついた。全身にタトゥーを入れた男が鍵もかけずに用を足していたのである。「す、すみません!」と謝った。本来なら公共の施設で鍵もかけずにトイレをしている方が悪いが、争いごとは起きないのが一番だ。小生が謝ると、「ああ、ごめん」と声が帰ってきた。ひとまず安心だ。
京都には多くの銭湯があるが、その多くがタトゥーがあっても入浴できる。前回「白山湯 六条店」を訪問した際には、顔面以外の全ての場所にタトゥーを入れている人がいた。その人と同じ空間にいると戦慄を覚えるのだが、サウナと水風呂で気持ちよくなることとは関係ないので割り切った。今回も同じである。
「五香湯」の大浴場は二階建てになっていて、一階には多種多様な浴槽があり、二階にサウナ、水風呂、露天風呂がある。別料金だが、岩盤浴もあるようだ。身を清め、二階のサウナに移動する。やはり、トイレで鉢合わせたタトゥーの男性がいるが、気にせずにサウナ室に入る。
「五香湯」のサウナはとても面白い作りになっていて、サウナ室が2分割されていて、中央がガラスで仕切られてる。扉を開けて向こう側に移動できる仕様になっており、温度もそれぞれ違う。まずはクラシックサウナと呼ばれる85℃くらいの温度で身体を温め、しばらくして向こう側に移動し、100℃超えのボナサウナで仕上げにかかる。
サウナを出てすぐの場所に水風呂がある。京都の豊富な地下水掛け流しの水風呂で、深さ、広さ共に申し分ない。頭上から滝のように水が落ちてきており、常に浴槽から水がオーバーフローしているので清潔さもある。そして何より水が柔らかい。塩素臭もない。綺麗な天然地下水が身体を包み込んでくれる。頭まで浸かり全身を冷やした。
水風呂のすぐ横が露天風呂になっており、休憩用の椅子も用意されている。導線も完璧だ。街の銭湯でここまで完成度が高いとは、もし小生が近所に住んでいたら、家の風呂には入らないだろう。
外気浴をしていると、地下水の水風呂特有の爽快感に襲われる。不思議なことに、良質な地下水の水風呂に入ると、毛穴の爽快感が水道水とは圧倒的に異なる。ミント水に入ったような、スースーする感覚があるのだ。「五香湯」の水風呂は体感18℃くらいなので、そこまで冷たいわけではないが、身体の芯から冷えているのだ。とても気持ちいい。
2セット目も同じリズムでサウナに入ると、やはりタトゥーの男性がいた。一緒に仲良く汗を流し、再び地下水の水風呂に入る。爽快感に包まれながら2セットを完了した。本来なら、3セット目、4セット目といきたいところだが、今日は銭湯を「ハシゴ」するということで、これで終わりにする。
即座に着替えを済ませて店をでた。ここから歩いて5分くらいの場所に次の目的地「白山湯 高辻店」がある。「五香湯」で2セット、移動という名の外気浴をして、「白山湯 高辻店」で3セットすれば、銭湯巡りは完成だろう。全国的にも有名な名店を「ハシゴ」できるとは、なんと贅沢な旅だろうか。そんなことを考えながら歩いていると、「白山湯 高辻店」の看板が見えてきた。

