白山湯 高辻店
Vol.4
京都府
2026/1/17-18 京都の銭湯・サウナ巡り

白山湯 高辻店の体験談

京都No.1の地下水

📅2026/1/1811:00
銭湯巡りも楽しいものだ。「五香湯」でサウナと水風呂を2セットした後、外気浴がてらに「白山湯 高辻店」までやってきた。時間にして徒歩5分。日本を代表する銭湯がこの距離にあるのは反則ではないか。 入り口の暖簾をくぐり、入浴チケットを購入した。受付付近にはオリジナルグッズなどが並べられている。男性ロッカーに入ると、お馴染みの昭和レトロな雰囲気が漂う。即座に脱衣し、大浴場に入る。数分前まで「五香湯」で風呂に入っていたため、身を清める行為は省略する。そのままサウナ室に向かった。 サウナに入って一番に感じたのは「熱い」ということだ。温度計を見ると、115℃を示している。一気に汗が吹き出してくる。サウナ室は汗の臭さが気になる。熱さと汗の臭いに気を取られて忘れていたが、ふと目の前を見ると全身タトゥーの男性が座っている。またか。「五香湯」でも全身タトゥーの人と仲良くサウナに入ったばかりだというのに。さりげなく手を見てみると、両手の小指がないではないか。完全に裏社会の人だ。目を合わせず、自分の状態だけに集中した。 サウナ室を出てすぐの場所に水風呂がある。ライオンの噴射口が2箇所あり、ものすごい勢いで地下水が注がれている。「白山湯 高辻店」は、地下水で有名な京都において、最も水質のいい銭湯だと言われている。支配人曰く、ここの水は飲めるのだそう。施設を特集した動画などでも飲んでいる人を見かけたことがあるし、この日も水風呂に入っていた人は両手ですくって飲んでいた。ちょうど喉も乾いていたところだし、美味しい水をいただこう。まずは頭まで水風呂に浸かり全身を冷却する。滝のように注がれる水が頭に当たって気持ちいい。その後、ライオンの噴射口の水を両手ですくい、ぐいっと飲み干す。とても美味しくまろやかだ。 水風呂に入りながらその水を飲むという行為は、野趣に溢れ、圧倒的な気持ちよさがある。限られた施設でしかできない経験だからこそ、印象強く、記憶にも深く刻み込まれるのだ。 ふと「水風呂の水を飲むのは久しぶりだな」と感じた。飲めるほど清らかな水が湧いている銭湯は日本全国探しても少ない。小生のこれまでの経験でも水風呂の水を飲むことができたのは静岡県の「サウナしきじ」、富山県の「スパ・アルプス」、「湯屋 FUROBAKKA」、岐阜県の「大垣サウナ」、石川県の「金城温泉元湯」くらいだ。それらの施設に次いで、京都「白山湯 高辻店」も仲間入りした。 水風呂を出た後は、専用の通路を経由して露天風呂に移動し、ベンチが設置されていたので座り込む。京都No.1の水風呂に癒されて、全身の毛穴が気持ちいいと雄叫びをあげている。 しばらく放心状態が続き、またサウナ室に向かう。とてつもなく気持ちいい水風呂を味わうためにサウナに入る。ここでは、サウナではなく水風呂が主役だ。2セット目のサウナ室に入ると、やはり汗臭い。水風呂に入るまでの試練だと考える。無心で汗を流し、水風呂のことだけを考えて耐えた。いよいよ、極上の水風呂に入る瞬間が近づいてきた。 サウナ室を出ると、水風呂は貸切であった。誰もいない。こんなチャンスは二度とない。汗を流して水風呂に入り、頭から思いっきり浸かる。その後、前向きに水に飛び込む。他に客が入ればマナー違反の行為だが、貸切なので問題ない。十分に身体を冷やした後は、定番の行事を行わなければならない。水を飲むという行為だ。ライオンの噴射口に両手を密着させ、ガブガブ飲んだ。サウナで干からびた身体に染み渡る。血管や臓器も爽快になっているのではないかと思う。それくらい、気持ちいいのだ。 再び外気浴で放心状態となり、3セット目、4セット目とサウナ→水風呂→外気浴を繰り返した。サウナ室だけ永遠に汗臭かったが、水風呂が気持ちよすぎて全てがいい思い出に変換された。「白山湯 高辻店」は、最高の銭湯である。
白山湯 高辻店から歩いてすぐの洋食屋「洋食の辰五郎」にて、牛肉の照り焼きステーキとハンバーグを美味しくいただいた。絶品だった。
白山湯 高辻店から歩いてすぐの洋食屋「洋食の辰五郎」にて、牛肉の照り焼きステーキとハンバーグを美味しくいただいた。絶品だった。
サウナの後は美味しい食事をいただきたい。そう思いながら歩いていると、洋食屋を見つけた。店の名前は「洋食の辰五郎」とある。サウナ旅では、飲食店との出会いも一期一会だ。入り口のドアを開けると、感じのいいスタッフが出迎えてくれた。ランチを注文して店内を見回すと、このお店を開店した時と思われる写真が目に入ってくる。どうやら、夫婦で営んでいるお店のようだ。他にも客がいたが、スタッフと気さくに会話していてとても雰囲気がいい。常連に愛されるお店なのだろう。 料理も丁寧に時間をかけて調理しているようで、ハンバーグステーキと牛肉の照り焼きをいただいたが、絶品であった。朝から二軒の銭湯をハシゴしてエネルギーを消費していたので余計に美味しく感じる。とてもいいお店で生涯忘れることはないだろう。 さて、旅の終わりが近づいてきた。 前回の旅のエピソードでも書いたが、どの施設でサウナ旅を終えるかはとても重要だ。まだお昼なので、夜にもう1施設訪問することもできる。しかし、「白山湯 高辻店」であまりにも気持ちいい体験ができたため、ここで旅を終わりにするのが最適であると思われた。一番いい体験で旅を締めくくるのだ。 今回は、京都の銭湯を巡る旅をしたが、まだまだ行きたい施設はリストアップしている。また近いうちに、再び京都に来ることになるだろう。次はどんなサウナ旅が待っているだろうか。次回の旅に心を弾ませながら、そして、今回の旅に感謝しながら自宅のある徳島に向かって車を走らせた。
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