
Vol.3
大阪府
2025/10/17-20 大阪サウナ旅
「なにわ健康ランド 湯〜トピア」を訪問
サウナの最高到達点
📅2025/10/1819:00
昼は「大阪サウナDESSE」、夜は「なにわ健康ランド 湯〜トピア」へ。いずれも日本を代表するサウナ施設だ。その2つの施設を一日で巡れるなんて、こんな贅沢なサウナ旅があるだろうか。幸せを噛みしめながら「なにわ健康ランド」に足を踏み入れた。
なにわ健康ランドには、3つのサウナがある。高温サウナ、メディテーションサウナ、森サウナの3つだ。事前に写真で雰囲気を確認しているが、写真と実体験は、やはり大きく異なる。どのようなサウナ体験が待ち受けているのか、わくわくしながら大浴場に向かった。
大浴場に入ると、大きな浴槽がいくつも並んでいる。薬草風呂、ヒノキ風呂、露天の岩風呂など、温浴も楽しめるようになっている。まずは薬草風呂に入り、身体を温めた。いきなりサウナに入ってもいいが、最初に温かいお風呂でゆっくり身体を温めた方が、いい汗をかくことができる。
10分ほど薬草風呂に浸かったあと、1セット目の高温サウナに行くことにした。扉を開けて中に入ると、かなりの熱さを感じる。100℃くらいあるだろうか。しかし、温度計を見てみると85℃を指している。85℃なのに猛烈な熱さを感じるということは、湿度が高いということだ。すぐに大量の汗が噴き出してくる。サウナ室の雰囲気もいい。照明は暗くてシックだ。それぞれのお客さんが、自分と向き合っているように見える。みんな、サウナ好きなんだろうな。
5分ほど蒸されたあと、水風呂へ向かう。15℃の水風呂は、高温サウナのすぐ横にある。導線も完璧である。さらに、水は炭濾過しており、水質も柔らかい感じがする。水も常にオーバーフローしていて水が綺麗だ。水風呂に入ると、サウナで熱した身体が徐々に冷えていく。この瞬間がたまらない。サウナで上昇した心拍数が、冷却することで落ち着いていく。そこから休憩椅子に倒れこむようにして座り、極上の時間がやってくる。「今日も一日お疲れ様」と自分を褒めてあげる。そして、最高のサウナ旅ができていることに感謝するのだ。
2セット目は、森サウナに行く。なにわ健康ランドの森サウナは、蒸気とともにウィスク(植物(白樺やオークなど)の枝葉を束ねたもの)の香りが充満するスチームサウナだ。「まるで森の中にいるような心落ち着く空間」をテーマに設計されている。外観は丸太小屋のデザインになっており、本場フィンランドのサウナ小屋のようだ。中に入ると、思わず「最高」という言葉が出てしまった。暗いサウナ室の壁面にはウィスクがいくつも吊るされ、白樺のいい香りに包まれている。ここには、テレビもない。幸運なことに他のお客さんもいない。白樺の香りを鼻からいっぱいに吸い込み、身体の中の不純物を呼吸とともに吐き出す。自分の呼吸と香りに意識を集中させ、全身で感じる。誰にも邪魔されない自分だけの空間を楽しんだ。
3セット目(ラスト)は、メディテーションサウナに行く。このサウナは、瞑想サウナとも呼ばれている。狭いサウナ室の中央にikiストーブが設置されていて、セルフロウリュができる仕様だ。中央のikiストーブを囲むようにベンチがあるため、部屋の中央から全方向に蒸気が広がるようになっている。室内はほぼ真っ暗で、目が慣れるまで少し時間がかかるほどだった。入った時に誰もいないと思っていたが、前を見ると向かい側に人がいた。ただ、暗い室内では相手の顔も見れない。ついつい一目を気にしてしまう人でも、このサウナなら自分と向き合うことができるだろう。
「ロウリュをしてもよろしいですか?」と目の前にいた男性が声をかけてくれた。「ぜひお願いします。ありがとうございます。」とお礼を言い、またゆっくりと目を閉じる。サウナストーンに水が注がれ、一気に蒸気が広がってくる。体感温度は上昇して汗が噴き出してくるが、温かい蒸気でリラックスできる感覚もある。やっぱり、サウナっていいな。汗をかきながら自己満足に浸った。
最後も水風呂で身体を冷やし、この日のサウナは終了だ。

サウナ後の身体に染みる絶品カレーうどん
あとは、おいしい食事を食べて寝るとする。なにわ健康ランドの周辺は、下町の雰囲気が残っており、地元の人たちに長年愛されてきた飲食店が軒を連ねる。湯冷ましも兼ねて、散歩しながらどこで食事をするか決めることにした。
小生は、旅をするとき、サウナ以外の情報は基本的に調べない。特に飲食店については、その時の直感で入る店を決める。街歩きをしていると、「このお店、すごくよさそう」という店に必ず出合う。一人で入るには勇気がいるが、もう慣れたものだ。
下町の通りを歩いていると、老舗のうどん屋を見つけた。店の外にメニューがあり、どうやらカレーうどんが名物のようだ。素晴らしい。カレーは、サウナ後の食事としても申し分ない。暖簾をくぐり、店に入った。店主が「いらっしゃい」と優しく声をかけてくれた。老夫婦が営んでいるお店で、雰囲気もすごく温かい。自家製の麺を使った絶品カレーうどんに舌鼓を打ち、また幸福感を感じていた。
もしかしたら、自分の一生でもう二度と、このお店に来ることはないかもしれない。でも絶対に忘れることはないだろう。不思議なことに、旅で出会ったお店は、いつまでも覚えているものだ。旅は、一期一会だ。サウナに関しても同じだ。だからこそ、一度きりの訪問で最高の体験ができるよう、これからも全力で楽しんでいくつもりだ。
そんな自己満足な決意を胸に、宿泊先のホテルに向かった。
大阪サウナ旅は、まだまだ続く。
⚡サウナ・水風呂の情報
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高温サウナ
男性用
85°C
ドライサウナ
対流式ストーブ(サウナストーン)
25人
大きなサウナストーブが鎮座していて、入った瞬間からしっかり熱がくる。段差のある座面で熱の強さも変わり、上段は一気に汗が吹き出すような体感。アウフグースのときは一気に熱が跳ね上がる。
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メディテーションサウナ
男性用
80°C
ドライサウナ
対流式ストーブ(サウナストーン)
10人
照明を落とした静かな空間。中央にikiサウナが鎮座しており、セルフロウリュするたびに湿度が上がり熱を感じる。音も少なく、熱と向き合う時間が自然と深くなるサウナ。
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森サウナ
男性用
75°C
スチームサウナ
対流式ストーブ(サウナストーン)
8人
ヴィヒタの香りが満ちたサウナ室。湿度は高めで、身体を包むような熱。サウナ室も丸太小屋のような造りになっており、まるで森の中で蒸されているような感覚になる。
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水風呂1
男性用
16°C
水道水
炭濾過している
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水風呂2
男性用
14°C
水道水
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水風呂3
男性用
25°C
水道水
バイブラ付きの不感風呂

