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関東サウナ巡り 〜千葉・神奈川・東京〜
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SATOYAMA TERRACE
千葉県
2026.7.12 | Vol.3
「SATOYAMA TERRACE」の体験談
千葉の里山で味わう極上アウトドアサウナ
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SATOYAMA TERRACE
千葉県
2026.7.12 | Vol.3
「SATOYAMA TERRACE」の体験談
千葉の里山で味わう極上アウトドアサウナ
旅の記録
やはり、朝5時過ぎに目が覚めた。 前夜のサウナの余韻がまだ身体に残っているのを感じながら、ゆっくりとベッドから起き上がる。旅先であっても、小生のルーティンが変わることはない。朝の静かな空気の中を散歩し、熱めのシャワーで細胞を目覚めさせ、朝食をしっかりと胃に収める。そして、ホテルのチェックアウトを済ませた。 本日は日曜日。海浜幕張駅から内房線に揺られ、蘇我駅を経由して8時15分に君津駅に降り立った。ここから向かうのは、千葉県富津市にある「SATOYAMA TERRACE」だ。駅から施設までは距離があるため、駅に到着してすぐ、レンタカー屋に電話をかけた。「急ですが、今から車を借りられますか?」という無理な相談にも快く応じてくれたスタッフに感謝しつつ、手続きを済ませて車に乗り込む。見知らぬ土地でハンドルを握る高揚感。アクセルを踏み込み、開店時間の9時ちょうどに目的地へと滑り込んだ。 「SATOYAMA TERRACE」は、豊かな自然に囲まれたアウトドアサウナ施設であり、男女兼用の水着着用施設である。小生がなぜ開店と同時に訪れるという戦略をとったのか。それは、この手のオシャレな混浴サウナは、昼下がりになればカップルや若者のグループで溢れかえるからだ。小生のような孤独なサウナ愛好家が、彼らの甘い囁きやキャッキャとした歓声の中で深い瞑想状態に入ることは至難の業である。だからこそ、誰もいない朝一番の静寂を狙ったのだ。 しかし、小生の戦略はあっさりと崩れ去った。開店と同時に入店したにもかかわらず、すでに複数組のカップルや団体客の姿があるではないか。全く、考えることは皆同じということか。とはいえ、数組がいるだけで混雑しているわけではない。十分なパーソナルスペースは確保できそうだ。気を取り直し、受付で利用案内の動画を視聴させられる。はやる気持ちを抑えつつ水着をレンタルし、更衣室で着替えを済ませて、いざサウナエリアへと足を踏み入れた。 「SATOYAMA TERRACE」には、コンセプトの異なる2つのサウナがある。 まずは「山サウナ」から始めることにした。 扉を開けた刹那、どっしりと重たい熱気が全身を包み込む。室温は90℃程度だが、湿度が非常に高いためすぐに汗が吹き出してくる。サウナ室のデザインは秀逸の一言だ。山のように高低差のあるベンチが配置され、座面にはなんと2本の木が生えている。中央にはガラス張りの囲いがあり、暖炉の揺れ動く火を眺めることができるのだ。薪が燃える音、野草の香り、そして炎の揺らめき。五感が強烈に刺激される。 パブリックさを意識した設計で会話がしやすい造りになっているが、幸運なことに同席したカップルたちは一言も発さず、それぞれが静かに目を閉じていた。彼らもまた、純粋にサウナを愛し、真剣に自分と向き合うためにこの時間を選んだのだろう。同志の存在に内心で敬意を表しつつ、小生も深い瞑想へと沈んでいった。 限界を迎えてサウナ室を出ると、お待ちかねの水風呂だ。 「SATOYAMA TERRACE」の何よりの魅力は、里山に育まれた天然の地下水を掛け流しにしたこの水風呂にある。温度帯は16℃の常温と、季節によって変わる9℃のシングル水風呂の2つが用意されており、何より広大だ。まずは16℃の水風呂に身を沈める。圧倒的な爽快感と、肌に吸い付くような水の柔らかさが小生を包み込んだ。水質の良さは、肌が一番よく知っている。かなりの水量が絶えず掛け流されており、滝行をするように頭から水を浴びると、全身の細胞が歓喜の声を上げた。 水風呂の後は外気浴の時間だ。里山の開けた風景を一望しながら、インフィニティチェアに全体重を預ける。朝の新鮮な空気と森の香りが鼻腔をくすぐる。目を閉じると、自分が今本当に千葉にいるのだろうかという錯覚に陥った。どこか遠くの、手付かずの自然の中に迷い込んだようだ。外気浴スペースは非常に広く、チェアも30脚程度並べられているため、どれだけ客が増えても「座れない」という悲劇とは無縁だろう。 2セット目は、もう一つの「滝サウナ」へと向かう。 扉を開けると、そこは不思議な空間だった。地面は水浸しで、サウナ室の前面は石を積み上げた滝になっている。その上から地下水が絶えず流れ落ちており、室内にはひんやりとした涼しさが漂っている。温度は70℃くらいだろうか。滝にはヴィヒタなどの植物が吊るされており、森の深い香りが充満している。温度が低いので長く滞在でき、ウィスキングをするには最高の環境かもしれない。しかし、悲しいかな、なかなか身体が温まらないのだ。10分以上入っていても心拍数が上がってこない。これでは水風呂の快感を最大限に引き出せないと判断した小生は、すぐさま「山サウナ」へとハシゴし、そこから水風呂に向かうという変則的なルートをとった。 2セット目も極上の地下水に抱かれ、外気浴エリアへと移動する。ふと周囲を見渡すと、心なしか利用客が増え、少しずつ騒がしくなってきたような気がする。受付の方に目をやると、多くの人が列をなしており、サウナエリアにも次々に新しい客が入ってきている。こうなってくると、孤独を愛する一人客としては少し分が悪い。騒がしい空間でストレスを感じてしまっては、せっかくの整いが台無しである。次でラストセットにするのが賢明だろう。 3セット目は再び「山サウナ」でじっくりと汗を流した。そして最後は、9℃のシングル水風呂で一気に血管を収縮させ、そこから16℃の水風呂へと移動する「冷冷交互浴」で締めた。強烈な刺激の後に訪れる、とろけるような柔らかさ。この温度差のグラデーションが、小生を究極の恍惚状態へと導いてくれた。「SATOYAMA TERRACE」でのサウナ活動は、これにて完璧なフィナーレを迎えたのである。
サウナ後、星乃珈琲店で休憩
サウナを終え、着替えを済ませてレンタカーに乗り込むと、時刻はまだ10時30分だった。朝イチで「SATOYAMA TERRACE」に来ることだけは決めていたが、この後のプランについては全くの白紙である。 エンジンをかけながら、頭の中で計算を始める。ここから高速道路を使えば、幕張まで1時間程度で戻ることができる。ということは、昼飯前にもう1施設訪問できるではないか。その事実に気づいた刹那、次の目的地とプランが瞬時に決定した。次なる舞台は「毎日サウナ東京 幕張店」である。 せっかく千葉の奥深い里山まで来たのだから、周辺の観光地を巡ったり、地元の名物料理を探したりすることも頭をよぎった。普通の人ならそうするだろう。しかし、小生は普通の人ではない。サウナ旅においては、サウナこそが最優先の目的地であり、それ以外のすべては付録に過ぎないのだ。観光名所よりも、まだ見ぬ極上の水風呂の方が小生の心を強く惹きつけるのである。 新たな整いを求めて、小生は再びアクセルを踏み込んだ。
このストーリーで訪れた施設
公式連携
SATOYAMA TERRACE
🔥
サウナあり
❄️
水風呂あり
📍
〒299-1755 千葉県富津市田原898
営業時間🕐:
10:00〜22:00