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関東サウナ巡り 〜千葉・神奈川・東京〜
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サウナメッツァ 大井町トラックス
東京都
2026.7.13 | Vol.7
「サウナメッツァ 大井町トラックス」の体験談
トラムサウナとケロサウナ
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サウナメッツァ 大井町トラックス
東京都
2026.7.13 | Vol.7
「サウナメッツァ 大井町トラックス」の体験談
トラムサウナとケロサウナ
旅の記録
午前中に横浜の「綱島源泉 湯けむりの庄」で極上の時間を過ごした小生は、東急大井町線に揺られていた。 車窓から流れる景色の中には、かつて小生が生活していた家の周辺が含まれていた。見慣れたスーパー、よく歩いた道、当時の記憶が鮮明に蘇ってくる。どんなモチベーションで、どんな表情で生活していたかまで思い出せる。過去の自分と今の自分を比較し、流れた時間の長さに少しばかりの哀愁を感じた。しかし、感傷に浸り続けるわけにはいかない。小生の心のベクトルは、すでに次の目的地へと力強く定まっていた。 目的地は「サウナメッツァ 大井町トラックス」である。2026年3月に開業したばかりの、JR大井町駅直結の複合施設「OIMACHI TRACKS」内にある都市型ウェルネススパだ。手がけるのは、あの「スパメッツァ」や「竜泉寺の湯」を展開するオークランド観光開発である。テレビ番組でも放映されていたし、公式サイトの魅力的な写真を見て、ぜひ訪問してみたいと胸を躍らせていたのだ。 大井町駅に降り立ち、真新しい商業施設の4Fへと向かう。一番端にある入り口を抜けると、そこはハイクラスの会員制フィットネスクラブのような、上品かつ特別感のある出立であった。あまりの洗練された雰囲気に、入るのに少し緊張してしまいそうになるではないか。受付を済ませ、いい香りが漂う館内を歩いて大浴場に向かう。ロッカールームも高級ホテルのSPA施設のように美しく整えられている。まさに、都会のいけてる大人の隠れ家といった場所だ。 浴室に足を踏み入れると、暗い照明の空間に青のネオンサインが浮かび上がり、まさにスパメッツァの世界観が広がっていた。ただ、ここで一つ正直に言わせてもらうと、事前の写真で見ていたイメージと実際の空間の広さにはズレがあり、思ったよりも狭いと感じた。室内の至る所に休憩用の椅子が置かれているのはありがたいのだが、その分、若干の窮屈さを感じてしまうのは否めない。 とはいえ、設備は申し分ない。サウナは2種類あり、日本初の「トラムサウナ」と希少な木材を使用した「ケロサウナ」だ。水風呂は8℃、15℃、22℃という3種類のバリエーションが用意されている。しかも、すべてに超軟水を使っているらしく、そのまろやかな肌触りが今から楽しみで仕方ない。 さて、すでに午前中に横浜でしっかりと風呂に入っているので、身を清めた後は迷わずサウナ室へ直行する。まずは、日本初のトラムサウナだ。扉を開けると、かなりの熱気が押し寄せてくる。室温は90℃くらいで、15人ほどが入れるスペースだ。驚くべきは、サウナ室内に電車の吊り輪が配置され、完全に電車の車内の世界観が再現されていることだ。さらに、前方の窓からは大井町駅の車両基地が見え、トラムサウナの車内から本物の路線を眺めることができる。なんという完成された世界観だろうか。 しばらく体を熱していると、サウナ室の至る所に設置された「ボタン」が目に入った。どうやら、このボタンを押すと自動ロウリュが始まる仕掛けになっているらしい。人も少なかったので、小生は迷わずそのボタンを押した。すると、ここで人生初の体験が始まった。電車のアナウンスを思わせるような音声が流れ始め、「ととのい忘れにご注意ください」「次は水風呂、水風呂です」といったアナウンスが響き渡るではないか。実に面白い。思わずサウナ室の中で笑ってしまった。こんなエンターテインメント性に溢れたサウナは他にない。 限界まで蒸された後、水風呂へ向かう。温度のバリエーションが多くて迷うが、やはり小生は15℃くらいの水風呂が一番好きである。冷水に身を沈めると、トラムサウナで熱した体が次第に冷却されていく。軟水を使用しているだけあって、肌触りが非常に滑らかで、水に包み込まれるような心地よさだ。そこから専用の休憩スペースに移動し、1セット目のととのいに突入した。もちろん、ととのい忘れはしていない。 2セット目は、ケロサウナへ。こちらは9人ほどが入れるコンパクトな空間で、室温は80℃くらいとマイルドな設定だ。セルフロウリュができるようになっている。ケロといえば、何よりもその独特の芳醇な香りを期待してしまうものだ。しかし、加工したての新しいサウナだからなのか、ケロ特有の香りはあまり感じることができなかった。「毎日サウナ東京 幕張店」を訪れた時もそうだったのだが、もしかすると出来立ての状態ではケロの香りを存分に味わえないのかもしれない。ある程度時間が経ち、サウナ室が人々の汗と熱で熟成される過程で香りが強くなってくるのだろうか。いずれにせよ、今回はケロの香りが味わえなかったのは少し残念である。 3セット目は再びトラムサウナに入室する。入ってすぐ、誰かがボタンを押したのか例のロウリュが始まった。また同じアナウンスが流れ始める。この仕掛けは実に面白い。他の客も、どこか楽しそうな様子で熱波を浴びている。小生もすっかりこのアナウンスの癖になってしまい、サウナ室を出る間際に自らボタンを押して、再びロウリュの熱と音を味わってから退出した。 さて、いよいよラストセットである。今回のサウナ旅も、次のセットで終わりを迎える。最後は、ケロサウナでセルフロウリュでもしながら、じっくりと己と向き合って終わろう。ケロサウナの扉を開けると、なんと貸切状態であった。最終セットを飾るにふさわしい、これ以上ないシチュエーションである。ベンチに深く腰掛け、思わず「ああ、最高や!」と大きな声を出す。誰もいないのだからいいだろう。今の気持ちを言葉にすることで、幸福感はさらに増していく。調子に乗って次は「ああ、気持ちええ!」と声に出す。 その直後だった。ガチャリと扉が開き、初老の男性が入室してきたのだ。気まずい空気が流れるかと思いきや、その男性は入室した直後であるにもかかわらず「ああ、暑い暑い!」と大きな声に出している。声に出すと余計に熱く感じるぞ、と心の中で突っ込んでいると、男性はまさかのセルフロウリュを始めた。「暑い」と言いながらさらに温度を上げるという、言葉と行動が完全に逆であることに激しく突っ込みたくなった。しかし、小生もすでに熱さの限界を迎えていた。「暑いわー」と独り言のように呟きながら、サウナ室を退出した。 最後は少し慌ただしかったが、最高の気分で最終セットを終えることができた。
海鮮炒飯 at 新大阪駅の中華料理店「ファンファン」にて
名物麻婆豆腐 at 新大阪駅の中華料理店「ファンファン」にて
大井町から品川まで移動し、品川から新幹線で新大阪へと戻る。直前までサウナに入っていた小生にとって、帰りの新幹線での移動時間は極上の「内気浴」である。サウナで完璧に仕上がった体を、新幹線の座席に深く預けて休める。窓の外を流れる景色をぼんやりと眺めながら、しばらく放心状態でととのっていた。旅の終わりに訪れるこの静寂な時間が、小生はたまらなく好きだ。 18時、新大阪駅に到着した。 新幹線でしっかりと休憩したこともあり、猛烈に腹が減っている。サウナ飯を食べなければならない。昨日の夜、横浜中華街で味わった楽しさが忘れられず、またしても中華料理を食べたくなってきた。実は新大阪駅には、絶品中華を楽しめる名店「ファンファン」がある。小生も約8年ほど前に訪問したことがあり、その時に食べた麻婆豆腐を超える料理に、いまだ出会ったことがない。その店の記憶が蘇った刹那、小生の足はすでに店の方向へと向かっていた。 久しぶりに味わう「ファンファン」の麻婆豆腐は、やはり格別だった。サウナで研ぎ澄まされた味覚に、スパイスの刺激と深い旨味が強烈に突き刺さる。実に美味しい中華料理を堪能し、今回の旅の最後のピースが完璧にハマった。 これにて、今回のサウナ旅は終了である。横浜から始まり、大井町を経て、新大阪で幕を閉じる。過去の記憶に触れ、新しいサウナに出会い、極上の食事で締める。人生という物語の1ページとして、これ以上ないほど充実した時間であった。次は、どのような施設に出会うことができるだろうか。小生のサウナ探求の旅は、まだまだ終わらない。
このストーリーで訪れた施設
サウナメッツァ 大井町トラックス
♨️
機能浴槽
🔥
サウナあり
❄️
水風呂あり
📍
〒140-0005 東京都品川区広町2丁目1−3 OIMACHI TRACKS HOTEL & RESIDENCE TOWER 4階
営業時間🕐:
06:00〜02:00