
Vol.1
奈良県
2026/1/31-2/1 奈良サウナ旅
「虹の湯 西大和店」の体験談
サウナ体験を支配するデザイン力
📅2026/1/3111:00
すっかり体調を崩してしまっていた。先週土曜日の夜、急激な腹痛と熱により、身動きが取れない状況になってしまった。こんな状態では、大好きなサウナに行くこともできず、まさに廃人と呼ぶに相応しい日々を過ごしていた。
そこから体調が徐々に回復し、金曜日には万全の状態に戻っていた。そこで思ったことは「サウナ旅に出かけよう」ある。肝心の行き先だが、病み上がりなので車で行ける距離が望ましい。Google Mapで地図を眺めていると、奈良県が小生を呼んでいるような気がした。奈良には、行きたいと思っていたサウナ施設もいくつかあるので、今週は奈良に行くことを決めた。
土曜日の朝に出発した。今回は、1泊2日の旅だ。またサウナ旅ができることに喜びを感じ、雄叫びを上げながら目的地を目指す。2時間ほど車を走らせ「虹の湯 西大和店」に到着した。非常にクールな外観からはフレンチレストランのような雰囲気を感じるが、ここは銭湯である。中にはどのような世界が広がっているかワクワクしながら入り口に向かった。
清潔感漂うロビーを抜け、男性ロッカーで秒速で服を脱ぎ、大浴場へ。入ってすぐ「ロウリュサウナ」という看板とサウナの入り口が見える。左手にシャワーエリア、右手に内湯、正面を突き進むと露天風呂という構成になっている。内湯には大きな窓があり、温泉に入りながら露天の庭が一望できるようになっている。以前、大阪狭山市の「虹の湯」を訪問したことがあるが、そこでも温泉に入りながら滝を眺めることができ、風呂に入っているだけで特別感を感じるような設計になっていた。このデザイン性が「虹の湯」の真骨頂である。
まずは身を清め、内湯の天然温泉に身体をあずける。柔らかい温泉が身体を包み、移動の疲れを癒してくれる。窓から見える露天風呂の景色を眺めながら、どんどんリラックスが深まっていく。数年ぶりに病気をして感じたが、身体の調子が悪いと温泉を楽しむこともできない。健康であることがいかに重要かを痛感した。こうしてまた温泉に入れていることに感謝したい。
天然温泉でウォーミングアップが完了したのでサウナに向かう。サウナ室に入ると、壁面に木ではない何かが敷き詰められている。それは何か。ラドン陶板である。ラドン陶板は、遠赤外線を発生させ、発汗を促し、身体の深部体温を上昇させる効果がある。一般的なサウナでは木を使用することが多いのだが、壁面の大半にラドン陶板を使用しているのは珍しい。ベンチに座ってじっくり熱を感じると、身体が温まるのがいつもより早いような気がする。ラドン陶板の効果だろうか。
サウナの後は、水風呂の時間だ。まず、導線が完璧である。サウナ室を出てすぐの場所に水風呂がある。さらに、広さと深さも完璧だ。10人は入れそうな広さだし、水深90cmなので全身を冷やすことができる。温度も16℃程度で水風呂としては理想だ。施設各所のデザインだけでなく、本流のサウナと水風呂も素晴らしいとは、近くに住んでいたら間違いなくホームサウナにしたいし、奈良県でもTOPレベルの施設ではないだろうか。
水風呂の後は露天エリアに移動し、外気浴をする。ここでも広いスペースに休憩椅子が並べられており、整うためのお膳立てをしてくれる。移動する先々で欲しいものが置かれている。ただ綺麗なだけでなく、ユーザーのサウナ体験、導線を把握した上で使いやすいようになっている。これこそが真のデザインであると考えさせられる。
1セット目から完璧なサウナ→水風呂→外気浴を行うことができ、すっかり「虹の湯」が大好きになってしまった。2セット目は、そのまま露天のバレルサウナに入る。4人ほどが入れるコンパクトな作りで、バレルサウナ特有の木の香りが素晴らしい。メインサウナに比べると若干空気は乾燥しているが、違った熱を感じられるのでこれはこれでいい。
最初は貸切で利用していたのだが、しばらくすると初老男性が入ってきた。「今日はええ天気やね!気持ちええね!」と話しかけられたので、「はい!ここの温泉もサウナも最高です」と返した。すると、「ここに来たのは初めてか?ええ場所やろ!私は毎日来てるけどね笑」と会話が続く。「とても羨ましいです!僕も近くにあったら絶対毎日来ますわ笑」と答えたところで限界を迎えたので「お先に失礼します!」と挨拶して先に出た。サウナ旅をしていると、こういう一期一会の機会に恵まれる。おそらく人生でこの瞬間のみ、我々の人生が交錯している。旅に出てその場所に行ったからこそ、この瞬間を味わえるのだ。
バレルサウナは露天エリアにあるが、サウナを出てすぐの場所に2つの水風呂が用意されている。導線設計はさすがとしか言いようがない。信楽焼の陶器の水風呂にザブンと入り、一気に身体を冷却する。その後は、水風呂からすぐの場所にある休憩用チェアでリラックスする。何度も言うが、導線が完璧すぎる。本当にいい施設だ。
その後、追加でサウナ→水風呂→外気浴を2セット楽しみ、午前中のサウナは終了した。

サウナ後の身体に沁みるカレーうどん&鶏の唐揚げ定食
施設のレストランで食事をしているときに、今日宿泊するホテルを予約していないことに気がついた。とはいえ、全く焦りはない。よくあることだからだ。小生のサウナ旅のモットーは、無計画、衝動的な行動、リアルタイム性である。今行きたい場所を優先し、細かいことはジャストインタイムで決めていく。
宿泊先を探していると、一軒のホテルが目に入る。今日の夜か明日の朝に行こうと思っていたサウナがそのホテルにある。宿泊すれば、夜も朝もサウナを楽しむことができる。幸いなことに、予約サイトでかなり値下げされているようで、安値で宿泊できそうだ。旅の流れが非常にいい。そう感じ、即座にホテルを予約した。
次の目的地は「奈良ロイヤルホテル ラ・ロイヤル・スパ」である。

