
静岡県
2025/9/4-7 サウナの聖地巡礼の旅
「駿河健康ランド」に行ってきた
🔥 サウナ室 100℃
❄️ 水風呂 16℃
駿河健康ランドには、満身創痍の状態で到着した。
この日、午前中に「サウナしきじ」で3セット。夕方に「富士山天然水SPA サウナ鷹の湯」で5セット致しており、あまりの気持ちよさに恍惚としつつも、疲労感も感じていた。富士駅から興津駅までの在来線に乗っている間も、空席があるにも関わらず寝過ごすことを恐れて立っていた。興津駅に到着してタクシーに、、、と思ったが、閑散とした駅前にはタクシーどころか猫の子一匹もいない。こんなところに静岡を代表する健康ランドがあるのだろうか?と思う。タクシーが来る気配もない。仕方がないので歩いていくことにした。Google Mapで調べると徒歩15分とある。許容範囲だ。
しばらく歩くと潮の香りが鼻孔を刺激し、大きな建物が見えてきた。駿河健康ランドだ。受付に入ると、それまでの静寂が嘘であるかのように多くの人で賑わっている。家族連れ、老夫婦、小生のような旅人など、いろいろな人がいるが、不幸そうな顔をしている人はいない。みんなサウナで整って、おいしい食事をたべて、最高だ!と思っているのだろう。かなり疲れを感じていたが、施設の活気に元気づけられた。この後3セットいけるか。。
チェックインを済ませ、シングルルームに入る。時刻は21時を回っていた。部屋は、非常にコンパクトな造りで、まさに寝るだけといった印象だ。それで十分なのだ。しかもカプセルホテルとは違い、完全個室なので音を気にする必要もない。荷物を置いて、ベッドに横たわる。すると、猛烈な勢いで眠気が襲ってくる。スマホを手に取る力も出ない。そのまま意識を失った。
次に意識を取り戻したのは、午前5時だった。最高の目覚めだった。疲労もどこか遠くへ飛んでいき、体調も万全だ。昨夜21時ごろに意識を失ったため、約8時間寝ていたことになる。チェックインしてから15分くらいで夢の中に落ちた。せっかく駿河健康ランドに来たというのに、施設を見学することもなく、サウナに入ることもなく寝てしまっていたのだ。しかし、落ち込むことはない。大浴場は24時間入り放題だ。それに、体力が回復した今から入れば、最高の朝サウナになるではないか。
日の出の時間が近づいていたので、サウナの前に朝散歩をすることにした。駿河健康ランドは海沿いにあるため、駿河湾を一望することができるのだ。着替えを済ませて外出し、海岸沿いを歩く。すると、日の出と同時に富士山もその姿を現した。とても幻想的で、20分くらい岸壁に腰掛けてその景色を眺めていた。近くに何人かの釣り人がいたが、彼らも釣りをしながら「気持ちええなぁ~」と叫んでいる。こんな最高な朝を迎えることができるのも、昨日21時に寝落ちしてしまったからだ。全ての出来事は、最高の瞬間を迎えるためにつながっている。
散歩で癒された後は、いよいよ静岡屈指のサウナを堪能する時間だ。

大浴場に行くと、まず脱衣所の広さに驚いた。何個ロッカーがあるのだろうか。これまで小生が行った施設と比べても桁違いにでかい。そんなことを感じながら秒速で服を脱ぎ、浴場に入った。
身を清める前に、浴場内を細かくチェックする。内湯は、源泉に炭酸を混ぜたシルキーバス、大きなプール、フィンランドサウナ、水風呂、歩行湯などがある。露天に出ると、約1000万年前の地層から湧出している「太古の湯」をかけ流しで楽しめる浴槽があり、その横に2つの水風呂(冷泉)がある。この水風呂に関しては、源泉を16℃くらいまで冷却したものをそのままかけ流している。気持ちいいのは間違いない。後で入ろう。水風呂の横には、高温サウナがある。多くの種類の風呂やサウナが揃っている。非常に充実した施設である。若干の興奮を覚えながら洗い場に行き、身を清めることにした。
1セット目は、露天の源泉かけ流しからスタートした。早朝から駿河湾を眺めながら、太古の温泉に浸かる。全身の細胞が目覚め、喜びを感じているのが分かる。ある程度身体が温まったところで、高温サウナに向かう。100℃くらいだろうか。かなり熱い。それに、フィンランド式のikiストーブが3つ横並びで配置されている。3つもikiストーブを並べるとは、なんと贅沢なサウナだろうか。当然ikiサウナなので湿度が高く、気持ちよく汗をかける。限界を迎えたところで汗を流し、源泉かけ流しの水風呂にザブンを入る。まろやかな源泉が肌を包み込み、冷やしてくれる。水道水とは明らかに違う質感だ。
水風呂のあとは外気浴エリアのチェアに腰掛け、駿河湾を一望しながらリラックスする。そして、旅を振り返る。神戸サウナから始まったこのサウナ旅は、大垣サウナ、サウナしきじ、富士山天然水SPA サウナ鷹の湯、駿河健康ランドと、まさに夢のようなラインナップだった。そして、すべての施設で感動があり、格別の気持ちよさがあった。できることならずっと旅をしていたいが、今日帰らなければならない。残り一日、最高に楽しもうじゃないか。
2セット目は、内湯エリアにあるフィンランドサウナにはいる。ここはテレビがなく、サウナ室の窓から駿河湾の絶景を一望することができる。自分の身体と向き合いながら、外を眺めて癒しを得る。このバランスがたまらない。限界を迎えたところで汗を流し、露天エリアの水風呂に入り、外気浴で整った。本日の朝サウナは、これにて終了だ。
チェックアウトを済ませ、駿河健康ランドを後にした。なんだか、ここにはまた来るような気がする。確証はないが、何となくそう思った。興津駅までシャトルバスで送ってもらい、静岡駅まで電車で移動した。
さて、静岡でやり残したことはもうない。ということで、名古屋行の新幹線のチケットを購入した。まだ、旅は終わらない。名古屋に行くということは、目的地はあのサウナ施設だ。聖地「ウェルビー栄」である。
つづく。