
Vol.3
2025/11/21-24 名古屋サウナ旅
「天光の湯」を訪問
岐阜県屈指の極上サウナと水風呂
📅2025/11/2218:00
今回の名古屋サウナ旅は、最初は電車で来る予定だった。
注目していたサウナ施設は名古屋市内に集中していたからだ。
しかし、見つけてしまったのだ。
愛知県にいくなら、その流れで是非とも訪れたい施設が。
その施設こそ、岐阜県多治見市にある「天光の湯」だ。天光の湯は、アクセス的にも車がないと厳しい場所にある。そういう理由で、今回の名古屋サウナ旅は車で来ることになったのだ。結果的に、その決断が極上の体験を招くことになる。想像通り、「天光の湯」はとてつもなく最高だったからだ。
愛知県の尾張瀬戸駅から車で20分、岐阜県多治見市を目指す。一車線の山道を進むと、遠目からでも目立つ大きな施設が目に飛び込んできた。「天光の湯」と大きな看板も見える。駐車場の規模もとてつもなく大きい。暖簾をくぐり、受付に向かう。温泉旅館のような館内の雰囲気。長い廊下を抜け、ようやく大浴場の入り口が見えてきた。ロッカールームで即座に服を脱ぎ、浴室に入る。開放的な空間が広がっている。入って目の前にメインサウナ室があり、サウナの目の前に7℃の水風呂。その横に16℃の水風呂がある。水風呂は、天然の地下水を使用している。他にも、天然温泉を楽しめる内湯があり、多くの人が気持ち良すぎて意識を失っている。露天風呂も気になったが、まずは身を清めて身体を温め、そこから探索することにした。
露天風呂に移動すると、そこにはコンセプトの異なる2つのバレルサウナがあり、露天にも14℃の水風呂がある。至る所にサウナと水風呂がある印象だ。そして、露天の中心部分に源泉掛け流しの温泉があり、ここでもあまりの快感に意識を失っている人が多数。さらに歩みを進めると、日本最大級と謳われている外気浴スペースがある。正直なところ、ここまで大きな外気浴エリアは初めてだった。フットサルができそうなほどの広さのスペースに、大量の椅子が並べられている。どれだけ多くの客がいても、椅子に座れないということはないだろう。
施設のスペックは、間違いなく日本トップクラスだ。
導線チェックが済んだので、メインサウナに入った。入った刹那、じっとり重い熱に包まれる。小生は、いいサウナに入った時「重い熱」と表現することが多い。「重い熱」とはどういうことか。重さとは、湿度の高さである。湿度の高いサウナは、空気が重く感じる。じっとりと十分な湿気があり、温度計が示す値よりも熱く感じる。実際に、この時も体感は100℃くらいに感じたが、温度計は80℃程度だった。
天光の湯は、サウナにもかなりこだわっているようで、理想的なサウナ室の湿度についても説明書があった。湿度は、55%に設定しているらしい。髪の毛や肌に最も優しい湿度なのだそう。サウナ室内も、暗い照明でとても静かだ。大型のサウナストーブから優しい熱が発せられている。しばらく目を閉じて瞑想していると、オートロウリュウが始まった。刹那、とてつもない熱波が小生の身体を包み込む。不思議なことに、背中が熱い。一般的なオートロウリュウでは、身体の前面が熱くなることが多いのだが、なぜだろうか。
その仕掛けは、サウナ室の構造と風を送るブロワーにあった。天光の湯のメインサウナは、天井が円形のドーム型になっている。そのため、ブロワーから送られる風が天井を伝い、我々の背中側から風が循環する仕組みになっている。これが、背中が暖かくなった理由だった。このように、空気の循環も詳細に設計されている施設は大変珍しく、ロウリュウですでに限界が近づいていたが、思わず「素晴らしい」と呟いていた。
メインサウナの後は、16℃の水風呂に入る。地下水特有の柔らかい水質だ。また、この水風呂はジェットバスになっており、羽衣が剥がされるので体感は14℃くらいに感じる。水風呂を出て開放感抜群の外気浴スペースに移動する。やはり、地下水の水風呂は素晴らしい。爽快感が違う。毛穴にミント水を染み込ませたようにスースーしているのだ。毛穴が喜んでいるのかな?いい水を使っている施設の水風呂は、からなずこの現象に襲われる。岐阜県の施設だと、「大垣サウナ」や「恵みの湯」の地下水も同じ現象だった。最高に気持ちいい。
2セット目は、露天風呂のバレルサウナに向かう。バレルサウナも2種類あり、仲間との会話を楽しむための「談話サウナ」と、私語禁止の「静寂サウナ禅」。サウナでは会話を慎むべきであるという固定観念を押し付けず、幅広いサウナ体験ができるように考慮されている点にも感動した。サウナは自由であるべきだ。と言うのが本来のサウナのあるべき姿だ。昔の北欧では、サウナ室内で肉を焼いて酒を飲んだり、おしゃべりをしたり、読書をしたり、多種多様で自由な時間を過ごしていたそうだ。天光の湯では、話したい人、一人で静かに瞑想したい人それぞれが最高の時間を過ごせるような設計になっている。
小生は、一人で静かな時間を過ごしたいので「静寂サウナ禅」に入る。中の構造にまた驚かされた。なんと仕切りが用意され、完全にプライベートな空間でサウナが楽しめるのだ。まさしく「禅」である。一般的なセルフロウリュウができるサウナでは、ここまで配慮されていない。セルフロウリュウはできるが、室内は人口密度が高く、隣や前の人と肌が触れ合うなどの出来事も多い。実際に体験して分かったが、仕切りがあるだけで瞑想の度合いはかなり変わる。横の人のことやスペースについて心配しなくていいので、純粋な心でサウナの熱を楽しむことができた。
露天のバレルサウナを出てすぐの場所にある水風呂に入る。こちらは、14℃の設定で浅めの水風呂だ。とても気持ちいい。同じタイミングで、バレルサウナで目の前に座っていたホスト風のお兄さんが水風呂に入ってきた。「よっしゃー、気持ちええわ!」と声を出している。その声に小生の幸福度も増し増しになり、自然と笑顔になった。各国のリーダーである首相や大統領と呼ばれる人たちも、サウナと水風呂に入った後に首脳会談をすれば、世界は今よりも平和になるのではないかと思う。そんなことを考えながら、本日のサウナ浴を終了した。天光の湯、とてつもなく最高だ。

名物のドライカツカレー。このカレーは、最高に美味しい。
風呂を出た後は、ご飯の時間だ。事前の調べでは、天光の湯は食事も美味しいようだ。メニューを見ると、全商品食べたくなるような美味しそうなものばかり。しかし、ここで食べるものは決まっている。「ドライカツカレー」だ。カレーピラフ、カレースープ、トンカツという黄金の組み合わせで、絶品であった。
本日は朝から長時間の移動をし、昼間はウェルビー今池で整い、夜は天光の湯で整い、なんと贅沢な一日か。一日で岐阜と愛知を代表する施設にいくことができた。もう思い残すことは何もない。後は、寝るだけだ。しっかりと寝て、明日の活動に備えよう。明日は明日で、すごい施設が小生を待っている。
「天光の湯」では、岐阜県多治見市の丘上に湧く希少な天然ラドン泉を源泉掛け流しで楽しめる。pH 9.18の弱アルカリ性で、肌を優しく包み込み、血行促進・疲労回復・冷え性・関節痛に効果が期待できる。岩風呂・つぼ湯・露天岩風呂などの多彩な浴槽が備えられ、蒸気を“呼吸”するような入浴体験も可能。静かな自然のなかで、心身を解きほぐすゆったりとした温泉時間が用意されている。
ドライサウナ対流式ストーブ(サウナストーン)30人
毎時00・30分に自動で大量の蒸気を発生させ、丸天井が蒸気を循環させる。相対湿度は約55%を基準に設定し、乾きにくい優しい熱で深部体温を上げる。METOS製ヒーターを採用し、短時間でしっかり発汗させる。
ドライサウナ対流式ストーブ(サウナストーン)6人
樽型のバレル構造で熱対流に優れ、ロウリュの蒸気が室内に均一に回る。常陸檜の総檜造で、ヒノキの濃い香りに包まれる。ラドルで適量の水をかけ、好みの強さで湿度と熱感を調整できる。
ドライサウナ対流式ストーブ(サウナストーン)8人
一人ひとりの区画を仕切るパーテーションで“黙浴”に集中できる。側面の反射熱と天井からのロウリュ効果で全身を包むように温める。8〜10名規模の静かな環境で、内省的に蒸される体験を提供する。
地下水8人
水温一桁台(シングル)の強冷仕様。サウナで上がった体温を一気に引き下げ、キレのある“冷”を作る。慣れない人は短時間利用を推奨し、自分のペースで温冷交代浴を組み立てる。
地下水8人
ジェット水流で「温度の羽衣」を剥がし、同じ水温でも体感温度を下げて鋭く冷やす。短い滞在でもしっかりクールダウンでき、次の外気浴での“落ち着き”を強める。
地下水4人
露天バレルサウナに隣接しているので導線は完璧。仰向けで空を見上げながらゆっくり冷やすことができる。
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