
Vol.5
2025/12/26-28 熊本サウナ旅
「【2日連続の聖地訪問】湯らっくす」を訪問
日本最高峰のアウフグースと極上の水風呂再び
📅2025/12/2810:00
またここに来てしまった。ここに来たくて仕方がなかったのだ。
初めて「湯らっくす」を訪問したのは昨日のこと。西の聖地と呼ばれるサウナ・水風呂・天然温泉はすごく気持ちよく。今何時かも分からなくなるほどのディープリラックスに包まれた。正直なところ、実際に訪問するまでは、自分にとって本当に最高の施設かどうかは分からない。聖地と呼ばれている施設でも、理想と現実が異なる場所もあるからだ。しかし「湯らっくす」に関しては、風呂、食事、休憩スペース全てが心地よく、大好きな施設になっていた。
せっかくの旅なので、1つでも多くの施設に訪問する選択肢もあった。しかし、本当に最高な施設を何度も訪れ、体験の質を上げることも時には必要だ。それに、聖地と呼ばれる場所には、そう簡単に何度も来れるわけではない。基本的に旅は一期一会なので、もしかしたら今後の人生で二度とくることはないかもしれない。そんなことを考えていたら、帰る前にもう一度行くという結論に至ったのだ。
昨日とは異なり、常連のような顔をして受付に向かう。フリータイムで入浴したい旨を告げると、「ご利用されたことはありますか?」と質問される。クールな表情を作り「はい」と答える。2度目の訪問なので、館内のことは理解している。早速ロッカールームで着替えを済ませ、大浴場に足を踏み入れる。昨日と同じように、神聖的な水風呂が中央に鎮座し、阿蘇の天然水が絶えず注がれている。極上の地下水掛け流しの水風呂である。またここに来ることができて、本当に嬉しい。早速サウナに入って、また水風呂に飛び込もうではないか。
この日は、宿泊先の「湯屋水禅 Luxury Sauna & Spa」で朝サウナを済ませていたため、軽くシャワーを浴びて、早速メインサウナに向かう。昨日と同じように、アロマのいい香りとフカフカのサウナマット。2台のサウナストーブから発せられる熱が心地よい。サウナ入り口の窓ガラスから、水風呂の様子が見える。本当に気持ちよさそうだ。早く水風呂に入りたい。サウナにいる時からその欲求は高まるばかりだった。
限界まで身体を熱し、汗を流し、水風呂に前向きに倒れ込む。阿蘇の地下水が小生の身体を出迎えてくれる。頭まで潜り、全身を冷却する。体感では、昨日よりも水が冷たい気がする。それにしても気持ちのいい水だ。とろけるような肌触りで、まるで温泉に入っているかのようなまろやかさである。「はあ、最高!」と思わず声を発してしまうほどだ。
外気浴をして、2セット目はメディテーションサウナに入る。たまたま同席した人が、セルフロウリュを3分単位で実施してくれたこともあり、かなりの蒸気に包まれて、いい汗をかくことができた。その後は再び水風呂に入り、外気浴で整う。
もう、思い残すことはないなと思っていた矢先、スタッフの声が聞こえてくる。「12時からアウフグースイベントを実施します!」と。是非とも経験したい。西の聖地でのアウフグースなど一生物の経験である。そして、締めに相応しい。5分前にサウナ室に入室し、最上段の席に腰掛けた。12時になり、担当のスタッフが挨拶を開始し、室内は拍手に包まれる。さあ、これから始まるぞ!というタイミングで、一人の男性が席を立ち退出していった。なぜ、このタイミングで出ていくのか、全く意味不明であり、室内は失笑に包まれ、スタッフも困惑している様子だった。空気を読め!と思わず言いたくなったが、そこは我慢してアウフグースの開始に備える。
アウフグースパフォーマンスは専用のBGMのリズムで始まった。サウナストーンにアロマの香りが豊かなアイスキューげると大量の水をかけ、サウナ室内に一気にいい香りが広がる。そこから、圧巻のパフォーマンスが始まる。大きなタオルを高速で回転させたり、激しくタオルを旋回させて空気の流れを作ることにより、心地よい熱波が届いてくる。聴覚、視覚、嗅覚、触覚が刺激されている。約8分間のパフォーマンスも終盤に差し掛かってきた。ここで、小生はサウナ室を出ることにした。パフォーマンスの終了まで待っていては、水風呂が混雑するからだ。快適さを味わうためには、他の人たちと同じ行動ではいけない。途中退室という形であってもゆっくりと水風呂に入ることが重要なのだ。
空いている水風呂でゆっくりと身体を冷やした。小生が水風呂を出る頃にアウフグースパフォーマンスが終わったらしく、そこから水風呂は団子状態になっていた。パフォーマーにお礼をいい、大浴場を後にした。

絶品 豚肉の生姜焼き定食

熊本地震からの復興が進んだ熊本城を観光
昨日は、麻婆豆腐定食とチキン南蛮を堪能したので、今日は「豚肉の生姜焼き定食」をいただくことにした。サウナで整いまくった身体に、生姜焼きの旨みが染み込んでいく。阿蘇の天然水で米を炊いているのか、ご飯もとても美味しい。食事の美味しさも聖地と呼ばれる所以なのかもしれない。
食事を終えた時点で新幹線の乗車時間まで後1時間となっていた。そろそろ駅に向かわなければならない。できれば、ずっと滞在したいものだが、別れの時は必ず訪れる。また来るかもしれないが、もう来れないかもしれない。お別れを告げ、駅までのタクシーに乗り込んだ。
新幹線で新大阪に向かう途中、ある考えが浮かんできた。もちろん、夜どこのサウナに行こうかというテーマである。今年最後のサウナに相応しい関西の聖地といえば?行き先は一つしかない。日本各地のサウナ施設を訪問してきた小生が日本一だと評価するサウナが兵庫県神戸市にある。「湯らっくす」が、西の聖地と呼ばれているが、その施設も西の聖地だと思っている。その施設こそ「神戸サウナ&スパ」だ。「湯らっくす」→「神戸サウナ&スパ」というハシゴは、日本全国のサウナ好きが一度は実現してみたいルートではないだろうか?そんなことをイメージしながら、新幹線でニヤニヤを抑えることができなかった。
ドライサウナ対流式ストーブ(サウナストーン)8人
一筋の光だけが差し込む静寂な空間で、瞑想とサウナを融合させた新しい体験ができる。2016年の熊本地震後、ロウリュウ式サウナとの出会いをきっかけに誕生した。薪の燃える音、水蒸気の音、ヴィヒタの香りが五感を研ぎ澄まし、深いリラックス状態へ導く。セルフロウリュで自分のペースを保ちながら、心身を内観できる。静かな熱に包まれ、徹底的に自分と向き合う時間が流れる。
ドライサウナ対流式ストーブ(サウナストーン)30人
毎時開催されるアウフグースイベントが最大の魅力。アウフグースマスターがタオルの演舞とともに熱風を送り、アロマの香りとともにサウナ室がライブ会場のような熱気に包まれる。毎日12時から翌1時まで1時間ごとに開催され、短時間で大量発汗を促す。高温の熱波が全身を包み、爽快感と高揚感が一気に押し寄せる。西の聖地を象徴する、エンターテインメント性の高いサウナだ。
スチームサウナビルトインストーブ8人
床下を流れる温泉の蒸気を利用した、湯らっくす独自の体験型サウナ。所定の場所に水をかけると、床の隙間から温泉蒸気が一気に噴き出し、全身が熱い蒸気に包まれる地獄蒸し体験ができる。塩桶も設置されており、塩を体に塗ることで美肌効果や発汗促進、血行増進が期待できる。阿蘇の火山活動を彷彿とさせる、ダイナミックで独特の熱が体を芯から温める。湿度高めの蒸気が肌を優しく包み込む。
地下水掛け流し8人
熊本の豊富で清潔な地下水を使用した水風呂。一日約8回、全ての水が入れ替わる頻度で新鮮な地下水を供給しており、常に清涼感のある水質を保つ。掛け流しのため水の鮮度が高く、キリッとした冷たさが高温サウナで熱した体を一気にクールダウンする。地下水特有の柔らかさと清涼感があり、サウナ後の爽快感を最大限に引き出す。
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